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ほうれん草の花や種類・品種は?見頃の時期や旬の季節は?

緑黄色野菜といえば、ほうれん草を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。旬の冬を迎えると、寒さや霜に当たって甘みが増し、栄養価が高くなります。また、丈夫で育てやすく幅広い料理に活用できるので、種類の少ない冬の家庭菜園にピッタリ。今回は、そんなほうれん草について、花や葉の特徴、種類や品種、見頃の時期や旬の季節をご紹介します。

ほうれん草の花言葉とは?

『健康』『活力』

「緑黄色野菜の王様」といわれるほど、ビタミンやミネラルなどを含み、栄養価が高いことに由来して「健康」という花言葉が付けられました。「活力」もまた、その豊富な栄養素が体によいことにちなんでいます。

ほうれん草の学名・原産国・英語

学名
Spinacia oleracea
科・属名
ヒユ科(アカザ科)・ホウレンソウ属
英名
Spinach
原産地
中央アジア~西アジア、カスピ海南西部
収穫期
春まき:4月下旬~6月上旬
秋まき:10月上旬~2月下旬
開花期
5〜6月
花色
薄緑、薄桃色、ベージュ
別名
ペルシャ菜
赤根菜(アカネナ)
唐菜(カラナ)

ほうれん草とは?生え方や花の特徴は?

ホウレンソウ 畑

ほうれん草とは、ヒユ科・ホウレンソウ属に分類される一年草です。中央アジア~西アジア、ペルシア地方(現在のイラン)を原産地とし、シルクロードを通って東アジアに広まり、日本へは江戸時代の初め頃に伝わりました。

ほうれん草は、草丈20~50cmに生長する雄株と雌株のある雌雄異株の野菜です。春以降、草丈が一定の大きさに達してとう立ちすると、花茎が伸びて花を咲かせます。雄株は茎の先端に1~2mmほどのたくさんの花を付け、雌株は茎の付け根に2~3個ずつ5mm程度の花が付きます。

名前の由来

中国では、ほうれん草は、ペルシアを指す「菠薐国(ほりんこく)」にちなんで「菠薐(ホーリン・ホリン)」と呼ばれていました。その後なまって、日本では「ほうれん」と呼ばれるようになりました。

ほうれん草の花!見頃の時期や旬の季節は?

ほうれん草を栽培していると、春や秋ごろに花を咲かせることがあります。もし、葉っぱの収穫を目的としているなら、花を咲かせるために株が栄養を使う前に摘み取ってください。ほうれん草はとう立ちといって、花を咲かせる茎が縦に伸びてから、開花がはじめる性質があります。春まきなら4〜6月、秋まきなら10〜2月頃に収穫期を迎えます。

ほうれん草の効果・効能は?

ほうれん草 おひたし ホウレンソウ

貧血、便秘、美肌、リュウマチ、痛風、がん、動脈硬化の改善・予防

ほうれん草は、緑黄色野菜で栄養価がとても高く、ビタミン類やミネラル、特にβ-カロテンやビタミンC、鉄分などが豊富です。β-カロテンは、抗酸化作用があるとされ、発がん性物質の毒性を軽減し、がん予防や動脈硬化防止に効果があります。体内でビタミンAに変換されると、髪の健康維持、視力維持、皮膚・粘膜の健康維持、肺や喉といった呼吸器系を守ります。また、レモンの2倍あるとされるビタミンCとの相乗効果によって、肌荒れの解消や風邪の予防にも有効です。

ほうれん草の代表的な栄養素ともいえる鉄分は、レバーと同じくらいの量が含まれているほか、造血ビタミンである葉酸も含まれているので、貧血予防や改善に効果的です。ただ、鉄分が体内に吸収される量は2~5%なので、卵などの動物性たんぱく質と一緒に食べるとよいですよ。

ほうれん草の種類や品種は?

東洋種(日本種)

根元が濃い赤色でギザギザの切れ込みが入った葉っぱが特徴の品種です。収穫後に土臭さが少なく、甘みがあってアク抜きがそれほど必要ないので、おひたしなどの和食に向いています。有名な園芸品種には、次郎丸、赤根ほうれん草、角種、禹城などがあります。

西洋種

厚みと丸みを帯びた葉っぱで、根元は薄く淡い赤色をしている品種です。東洋種と比べて、やや土臭さがあり、アクが強いのでしっかり加熱調理するのがポイント。ソテー、バター炒めなど焼く料理に適しています。代表的な品種には、黒葉ミスターランド、ビロフレー、ノーベル、オーライなどがあります。

交雑種

スーパーなどで一般的に売られている、東洋種と西洋種を掛け合わせて作られた「一代雑種」です。栽培しやすいうえに、えぐみが少なく食べやすいので、幅広い料理に使えます。品種によって、葉っぱの丸みや切れ込み具合が異なり、和食には剣葉系の東洋種に近いものを選び、洋食には丸葉系の西洋種に近いものを選ぶとよいですよ。主な品種には、リード、ミンスター、スーパー日本ほうれん草、アトラスなどがあります。

サラダほうれん草

アクが少なく、甘みが強い品種です。生で食べられるように改良されており、やわらかい食感が楽しめます。多くが水耕栽培で作られており、茎が細くて色が薄いのが特徴です。サラダのほかにも、おひたしや炒め物にも使えます。

ちぢみほうれん草

表面に縮れたシワが入っているのが特徴です。主に関東の冬に栽培され、収穫前に霜、冷気、低温下などの寒気に当てて寒じめを行うことで、葉っぱには厚みや甘みが増します。朝露や雪美菜などの品種が有名です。

ほうれん草で丈夫な体作りをしよう

ほうれん草 茹でる ホウレンソウ

ほうれん草は、ビタミンやミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれている優秀な緑黄色野菜です。目の健康や免疫力の向上、骨を丈夫にさせるなど、子供からお年寄りまで年齢を問わず健康な体作りをサポートしてくれます。胃にやさしく、消化もよいので、病人や赤ちゃんの離乳食まで安心して食べられるのもうれしいポイント。家庭菜園で収穫したほうれん草で病気やケガに負けない体作りをしてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2016年06月03日

初回公開日: 2016年06月03日

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