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スミレ(菫)の花言葉|種類や花が咲く時期、見頃の季節は?

スミレは、日本中どこでも見かける植物の1つです。山に出かけたときや散歩しているときに、ふとスミレの花を見かけると、心が和みますよね。その可憐な様子から、女の子の名前としても人気があります。今回は、そんなスミレの花言葉や学名の由来、開花期や種類・品種などをまとめました。

スミレ(菫)の花言葉は?

スミレ

『誠実』『謙虚』『小さな幸せ』

スミレの道端や草陰にひっそりと花を咲かせる姿が、控えめで奥ゆかしいことから、「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」といった花言葉がつけられました。

西洋では誠実、奥ゆかしさの象徴とされる花で、バラの「慈愛・美」、百合の「威厳・純潔」とともに3つの特徴を兼ね備えているのが理想の女性とされています。

日本でもスミレは同様のイメージを持たれており、松生芭蕉や夏目漱石が俳句の題材にしている他、70年代にヒットした「四季の歌」の歌詞にも登場しています。

そのため、「謙虚に育ってほしい」「愛や希望に満ちた幸せな人生を歩んでほしい」という願いを込めて、子供に「すみれ(スミレ・菫)」という名前をつける方が多くいますよ。

スミレ(菫)の花言葉は色で違うの?

実はスミレには色ごとに違った花言葉があるんです。旅先の山道でスミレを見つけたら、どの花言葉か思い出してみるのも楽しそうですね。

■ 色別の花言葉
白色:誠実/謙遜/あどけない恋/無邪気な恋
紫色:ささやかな幸せ/誠実/真実の愛
黄色:慎ましい幸福/牧歌的な喜び
ピンク色:愛/希望

スミレ(菫)とは?どんな花?

スミレの原産地は北半球の温帯地域で、日本では北海道から沖縄まで全国で見ることができます。野草として道端に生えていることが多く、深い紫色の花を咲かせます。

和名は、花が墨つぼの形に似ていたことから、墨入れがスミレに転じてついたそうです。

学名
Viola mandshurica
科・属名
スミレ科スミレ属
英名
violet
原産地
日本、中国、北アメリカ南部、北半球の温帯地域
開花期
3~5月
花の色
白、ピンク、紫、黄など
別名

スミレ
マンジュリカ

スミレ(菫)の花が咲く時期や見頃の季節は?

スミレ GSオリジナル

スミレは、3~5月が開花時期になります。種類によっても時期の違いはありますが、3月の暖かくなる時期から花が咲き始め、5月初旬に見頃を迎えます。

中には、10月から咲く変わった品種もありますよ。

スミレ(菫)の種類と品種は?

スミレは、450種以上あるといわれています。そのうち日本の野生スミレは約80種類、変種などを含めると200種類以上になるんです。

紫色をスミレ色とも呼ぶように、スミレといえば紫のイメージが強い植物ですが、他にも白、ピンク、黄などの花色もありますよ。今回は、スミレの品種の中でも代表的なものをいくつかご紹介します。

タチツボスミレ

日本で見られる一般的な品種の1つで、淡い紫色の花びらをしています。丸い葉っぱと立ち上がる茎が特徴的です。

アリアケスミレ

白色の花びらをつける品種で、色が違うためスミレとは区別がつきます。道路のはしなどの人里に自生している野草の1つです。

ヒメスミレ

スミレ同様に紫色の花びらを咲かせる品種で、スミレよりも小さな花びらをつける性質があります。

ノジスミレ

濃紫色の花びらを咲かせる品種です。スミレよりも花を咲かせる時期が早く、また香りが強いという特徴を持っています。

コスミレ

本州から九州地方の家近くや山の中に野草として自生している品種です。2~5cmほどの長卵形で先がとがっている葉を多くつけます。

花びらは淡い紫色をしていることは多いですが、白色をしているものもあります。

スミレ(菫)の花を咲かせよう

スミレは観賞用としてかわいい花を咲かせて、調理すれば食べることもできる植物です。また、ビオラやパンジーのように小さく可愛いので、寄せ植えとしても人気があります。

たくさんの種類があるので、色んなスミレを育てて、鑑賞用や食用など好みの方法で楽しんでみてくださいね。

更新日: 2022年06月15日

初回公開日: 2015年07月02日

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