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【坪庭の作り方】DIYするのおしゃれなレイアウト例5選!

四方が建物に囲まれた坪庭は、情緒あふれる和の雰囲気で見ている人の心をつかみます。陽の光を浴びながら育つ草花や木々と、灯篭や飛び石などの装飾をレイアウトして、魅力あふれる坪庭作りにチャレンジしてみませんか。

今回は、坪庭とはどんな庭かや作り方、DIYするときのおしゃれなレイアウトの例を5つご紹介します。

坪庭とは?

坪庭とは、建物と建物の間や家の中に作られた小規模な和風の庭を指します。光や風を家の中に取り込むのはもちろん、観賞や癒やしを目的とした空間です。その起源は、京町家の間口が狭く奥行きの深い家とされています。そこから趣向が凝らされていき、現在の「坪庭」の文化へと発展していきました。

中庭や玄関脇のスペースを垣根などで囲って空間を作り、草花や木、竹などの植物と飛び石や灯篭といったオブジェなどを配置して作ります。近年は、さらにレンガや枕木などを使って洋風の雰囲気を取り入れた個性的な坪庭も登場してきました。浴室や窓越し、玄関ホールの奥に設置するなど、場所もさまざまになってきています。

坪庭の作り方手順は?

1. 作る場所を決める

玄関や風呂場の横、中庭、ベランダと坪庭はさまざまな場所で作ることができます。植物を植えることを考えて、光が入り、風通しのよい場所を選ぶと失敗が少なくすみますよ。また、もともと水はけや水もちのよい場所なら、土の性質を調節する必要もなく気軽に取り組めます。

2. コンセプトを固める

どんなテイストの坪庭にしたいかによって、レイアウトや植える植物、取り入れる装飾品は変わってきます。この後ご紹介するレイアウト例を参考にしながら、和風か洋風かなど簡単でよいのでコンセプトを固めておきましょう。

3. 排水を考える

坪庭は家の内側に作られることが多く、建物と接しています。そのため、水がたまりやすくなりがちです。せっかくきれいに配置した植物や砂利などの装飾品も、雨が降って水浸しになっては台無し。

敷地内に水が染みこむように植物を植える前に土の水はけをよくしておきましょう。むずかしいときは、水を敷地の外へ出せるよう、配管をしていきます。

4. 坪庭の見え方をチェックする

よい坪庭にするためには、まず観賞する場所からどう見えるのか確かめることからはじめていきます。どんな風に家から外へとつながるのか、構成を考えるのも上手に作るポイントです。庭の背景と建物、植木をどう坪庭の風景として取り入れるのかを考えてレイアウトを構成していきます。

5.植物を配置して坪庭を作る

和風坪庭の作り方

和風の坪庭は、植物と一緒に石や竹を配置して演出していきます。竹垣を立て、砂利を敷くだけでも和の雰囲気が簡単に作れてしまいますよ。また、つくばいや手水鉢、加工されていない大きな石(景石)などをいくつか置いたり、灯篭やすだれ、ししおどしなどを組み合わせてもステキです。

そこに草丈の低いハランやギボウシ、リュウノヒゲなどの下草を植えていきましょう。広くスペースがとれるなら、モミジやネムノキなどの樹木を植えるのがおすすめです。ただ、植物を植えすぎると和の趣が損なわれるので、余白は残すようにしたいですね。

洋風坪庭の作り方

洋風の坪庭は、主にタイルや木材、花や草によって演出されます。最近はウッドデッキを使った庭が増えているので、芝生やアンティークレンガ、白玉石などを組み合わせたり、季節の花や緑、シンボルツリーを取り入れたりして仕上げてみましょう。

ヤシの木を植えればアジアン、オリーブを植えれば南仏と、植える木によって雰囲気が変わるのも洋風坪庭の醍醐味です。

坪庭をDIYする時のおしゃれなレイアウト例5選!

1. 竹垣とつくばいで作る定番の和風坪庭

和の雰囲気を演出するのに欠かせないのが、竹垣です。観賞スポットから見える背景を竹垣で囲い、内側に植物と装飾品を配置していきましょう。あえて大きな岩を置くことで、自然な美しさも演出できますね。つくばいやししおどしなど水を張れるものを取り入れると、涼しさも加えられます。

2. 岩と灯篭がメインの和風坪庭

坪庭のシンボルとして灯篭を設置すれば、それだけで和の雰囲気はばっちり。灯篭は形や大きさ、高さなど種類もさまざまで、空間にあったものが選べますよ。周りに背の高い木を1本と、下草を植えれば坪庭の完成です。日当たりの悪い場所なら、クサソテツやセンリョウなど日陰に強い植物を選んでくださいね。

3. 夜のライトアップを楽しむ坪庭

砂利や軽石、岩を使って枯山水風の空間を作ったら、中心に枝の生え方がきれいな木を中心に1本と下草を数本植えておきます。その木に光が当たるようライトを配置します。夜にライトの明かりを灯せば、暗がりにぼんやりと木が浮かび上がり、幻想的な雰囲気の坪庭が作れます。お風呂の横などに作れば、バスタイムをさらに満喫できるかもしれません。植える木には、アオダモやシマトネリコなどがおすすめです。

4. フェンスを使った和洋折衷の坪庭

家の造りが洋風だから、和風の坪庭は作りにくいと感じる方は意外と多いもの。そんなときは、装飾品を洋風のものに置き換えてみてください。竹垣をフェンスやラティスに、砂利をタイルに変えるだけで、洋風の雰囲気をプラスできますよ。植える植物が和風のものであっても装飾品の色合いをダークなものにすれば、うまく調和してくれます。

タイルと南国の植物で坪庭を洋風にアレンジ

地面にタイルを敷き、ヤシの木やシダを植えるだけで洋風の坪庭の完成です。タイルを敷くのは骨が折れるという方は、坪庭の周りをレンガで囲み、茶色い砂利を敷くだけでも十分です。せっかくなら配置する装飾品のデザインにもこだわりたいですね。

坪庭の作り方を覚えてレイアウト例を考えよう

坪庭というと、和の雰囲気を演出するためにこだわりをもって作らなければと思われがちです。でも、少しの植物と装飾品をレイアウトしてシンプルにまとめることが、スペースの限られた坪庭をきれいに作るコツです。

庭に比べて狭いことが多いので、必要な部材が少なくすんで経済的なこともうれしいポイントです。自分で色々なものを買い揃えるのはむずかしいという人には、植物と装飾品がセットになった坪庭セットも販売されています。市販のものをうまく活用しながら、自分ごのみの坪庭を作って、毎日眺めて心が癒やされたらステキですね。

更新日: 2018年08月27日

初回公開日: 2016年08月15日

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