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黒豆(黒大豆)の栽培!育て方のポイントや枝豆との違いは?

お正月には欠かせない黒豆。煮詰めると豆の香ばしい香りが広がり、ほくほくとした食感と中まで染み込んだ甘い汁をおいしく味わうことができます。

今回は黒豆の栽培について、育て方のポイントや枝豆との違いなどをご紹介していきます。

黒豆(黒大豆)とは?どんな植物?

クロマメ 黒豆

黒豆は大豆の品種の1つで栄養成分も変わらず、体を作る上で欠かせないタンパク質と更年期障害などを解消するイソフラボンを豊富に含んでいます。

草丈は50~80cmほどに育ち、夏になると薄紫や薄いピンク、白い花を咲かせます。

秋から冬にかけてサヤが付き、中に黒豆がつきます。黒豆は大豆に比べて皮が薄く、アントシアニン系の色素を含むことから黒色をしています。

 

学名
Glycine max (L.) Merrill
科・属名
マメ科・ダイズ属
※古くはユリ科に分類される
英名
Soybean
Black jet
原産地
中国
開花期
7~8月
収穫期
10~12月
別名
黒大豆(クロダイズ)
ブドウ豆(ブドウマメ)

黒豆と枝豆との違いは?

黒豆は、ダイズの1品種にあたります。これに対して枝豆は大豆の成長途中の未熟なものを指します。

そのため、黒豆を未熟な状態のときに収穫する黒枝豆も存在します。黒枝豆は通常の枝豆とくらべてサヤが少し黒っぽく、黒豆特有の深い甘みがあります。

食べ方は枝豆と同じですが、枝豆に比べて収穫期が短くあまり見かけることはありません。

黒豆(黒大豆)の種類や品種は?

黒豆は北海道や東北で生産される光黒や玉大黒と、京都や兵庫といった関西地方で育てられる丹波黒が広く知られています。

光黒や玉大黒に比べて丹波黒は大粒で、甘みも強いことが特徴です。

黒豆(黒大豆)の栽培!基本の土の作り方は?

黒豆の苗を植える2週間前から畑の土を作っていきます。

植える場所が決まったら、1㎡あたり100g(コップ1杯くらい)の苦土石灰を混ぜながら土をよく耕しましょう。

1週間寝かせたら今度は1㎡あたり堆肥2kgと有機質肥料を50を土に加えてさらに混ぜあわせます。肥料リン酸とカリウムのよいものを使ってください。

土の水はけをよくするために幅80~100cm、高さ10~15cmの畝を作れば土作りは完了です。

種をセルトレーにまかず直接地面にまくときは上記の土作りをしてから行うようにしましょう。

黒豆(黒大豆)の種まきの時期と方法は?

関東より南の温かい地域は3~5月下旬、関東より北の寒い地域は5~6月が種まきの適期です。種まきが早すぎると茎葉が育ちすぎてしまうので注意しましょう。。

種はセルトレーや育苗ポットで苗を育ててから畑に植えるか、直接畑に種をまいて育てるかのどちらかです。

地面に埋めた種がとりに食べられることがよくあるので、はじめての方は育てた苗を畑に植える方が安心です。

セルトレーなら1区画に1粒、育苗ポットなら1つの植え穴に2~3粒がまく種の数の目安です。

  1. 種まき用の土をセルトレーや育苗ポットに入れて湿らせる
  2. 土に指で深さ1cmほどの穴を空ける
  3. 種に入っているへそと呼ばれる部分を下にして種をまく
  4. 薄く土を被せる
  5. たっぷりと水やりをする
  6. 土が乾かないよう水やりをして日向で管理する
  7. 本葉がみえはじめたら、開く前によく晴れた日を選んで苗をプランターや畑に植え替える

※畑やプランターに直接種をまくときも上記の手順と同じです。ただ、株同士の間隔が狭いと蒸れてしまうので、種まきをする穴の間隔を40cm空けます。

黒豆(黒大豆)の苗植えの時期と方法は?

黒豆の苗が十分育ったら畑に植え替えていきます。苗と苗の間隔は40~80cm空けると蒸れずにすみます。

苗がすっぽり入る大きさの穴をスコップで掘り、双葉が地表すれすれになるよう深めに植えていきます。

プランターで育てるなら、60cm幅の深さがあるものに地植えと同じ方法で1~2株植え付けてみてください。

黒豆(黒大豆)の水やりと追加の肥料、土寄せの時期と方法は?

水やり

黒豆は生長段階によって水やりのタイミングが変わります。栽培しはじめの頃は湿気に弱いので、乾燥気味に管理してください。

一方、花が咲いてからは水が足りないとサヤができにくくなり、収穫量が減ってしまいます。土が乾いたらすぐに水やりをしていきましょう。

7~8月の間は7~10日に1回夜に水やりをするくらいがちょうどよいですよ。

追加の肥料の与え方は?

開花した後は、黒豆の窒素吸収量が増えるので、花が咲きはじめたタイミングで窒素成分の多い化成肥料を施すとよく生長します。

ただ、堆肥が十分入っている土なら基本的に追加の肥料は不要です。

豆類は肥料が多すぎると茎や葉が育ちすぎ、花の数が減ってサヤの付きが悪くなるので注意してください。

土寄せ

苗が成長途中で倒れるのを防ぎ、根の発達を促すために株へ定期的に土を寄せていきます。

本葉が2~3枚生えたタイミングで下2枚の本葉が地際になるように、本葉が4枚以上生えてたら花が咲く前に下の本葉2枚が隠れるくらいまで土を株元に寄せていきます。

黒豆(黒大豆)栽培で注意する病気や害虫は?

ウイルス病

ダイズモザイクウイルスによるモザイク病が発生します。病気にかかった株はすぐ土から抜き取るとともに、媒介となるアブラムシを薬剤で除去してください。

茎疫病

土壌伝染病で雨が降ることで広がり、立ち枯れの原因となります。水はけの悪い土に起こりやすく、水やりによって助長されるので、土の水はけをよくします。

アブラムシ・シンクイムシ・カメムシ

黒豆には様々な害虫が発生します。いずれの場合も発生したらすぐに野菜に使える農薬を使って駆除していきましょう。

黒豆(黒大豆)の収穫の時期と方法は?

茎が黄色に変わり、サヤがよく乾いて褐色になった11月下旬頃に黒豆の収穫を行います。収穫直後は水分が多いので豆を取り出す前に十分乾燥させていきましょう。

水分が多い状態だと豆が傷みやすくなります。枝豆ならサヤが十分太って甘みが増す10月中旬頃が収穫の適期です。

黒豆(黒大豆)の育て方のポイントは?

過去にマメ科の植物を育てた土を使わない

豆類は連作障害を起こしやすい植物で、黒豆も例外ではありません。過去にマメ科の植物を育てた土で育てると、立ち枯れ病などが起こって枯れてしまいます。

鉢やプランター植えにするなら清潔な土を使い、地植えにするなら5年以上マメ科の植物を育てていない場所を選ぶと安心です。

土の水はけをよくする

大豆は初心者にやさしい育て方の簡単な植物ですが、黒豆は水やりや湿度の管理がむずかしいです。

基本的に湿度の高い環境が苦手なので、水はけのよい土に植えていきます。

ただ、花が咲く頃に土が極端に乾燥してしまうと花芽が落ちてしまい、サヤの数が減ってしまいます。成長段階や時期に合った環境を整えていきましょう。

黒豆(黒大豆)を栽培しよう

「畑の肉」と呼ばれ、良質なたんぱく質や必須アミノ酸、女性ホルモンのバランスを整えるイソフラボンなどが豊富に含まれる大豆。

黒豆は大豆同様の栄養価を持ちながら、絶妙な甘みや食感で、特に「丹波黒」は高級品として出回っています。

手間がかかる分収穫の喜びはひとしおです。ぜひ黒豆好きなら挑戦してみてはいかがでしょうか。

初回公開日: 2016年08月01日