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ホップの栽培|苗の植え方や時期、株分け、育て方のコツは?

ホップと聞くと、ビールを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?ビールに苦味や香りを加え、泡持ちをよくしてくれる存在で、催眠や気持ちを鎮めてくれる薬効があることでも知られています。松ぼっくりに似た花は、アレンジメントやリースにして楽しむこともできますよ。今回は、そんなホップの栽培について、育て方のポイントや苗植えの方法、種類などをご紹介します。

ホップの基本情報!学名・原産国・英語は?

学名
Humulus lupulus
科・属名
アサ科・カラハナソウ属
英名
Hop
原産地
ヨーロッパ
開花期
7~9月
収穫期
7~9月
別名
セイヨウカラハナソウ

ホップとはどんな植物?ビールに使われてるのはなぜ?

ホップ

ホップとは、アサ科・カラハナソウ属に分類されるツル性の多年草です。1年で8~9mほどと長くツルを伸ばし、7〜9月頃に花を咲かせます。雌雄異株で、線香花火のような花を咲かせた後、松ぼっくりのような形に変化します。ただ、鞠花に変化するのは雌花のみ。その独特の姿から「球花(きゅうか)」「鞠花(まりばな)」と呼ばれ、ブールの苦味の原料となります。

また、余分なタンパク質を沈殿させてビールの濁りを取り除く作用もあります。授粉してしまうと味が落ちてしまうことから、栽培農家では雄株はほとんど栽培されていません。

ホップの花言葉!意味や由来は?

『希望』『信じる心』『天真爛漫(明るく純真で無邪気)』『不公平』

ホップには、「希望」などポジティブな意味合いの花言葉と、「不公平」というネガティブな花言葉が付けられています。「不公平」は、雌花しかビールの原料にならないことから。「天真爛漫」「希望」は、ビールを飲むと明るく軽やかな気持ちになることに由来しています。

ホップの種類や品種は?

カナムグラ

カナムグラは、温帯アジアを原産とする種類です。道端や草地に自生している雌雄異株のツル性一年草で、雌花を黒く焼いたものは、腫れ物の解毒に効き目があるとされています。地上部を刈り取って乾燥させたものには利尿作用や解熱効果があるとされ、薬草として利用されることもあります。

カラハナソウ

カラハナソウは、ホップとよく似た近縁種です。日本の北海道から本州中部あたりに自生しています。ホップと区別するために「山ホップ」とも呼ばれることがあります。

ホップの育て方のポイントは?

ホップ

アルカリ性に傾いた土に植え、風通しのよい場所で栽培する

ホップはもともと涼しく乾燥した場所が原産の植物です。また、アルカリ性の土質を好み、酸性の土質では弱ってしまいます。風通しがよく、西日など強い日差しに当たらない場所を選びましょう。

ホップの栽培の流れ!どうやって土作りをする?

栽培の流れ

  1. 春に苗植えをする
  2. フェンスや支柱に伸びるツルを誘引する
  3. 真夏は日差しよけをする
  4. 熟す前に鞠花を摘み取る
  5. 地上部が枯れても適度に水やりを続ける
  6. 翌年の春に再び新芽が生える

アルカリ性の土作り

ホップは水はけがよいアルカリ性の土を好みます。鉢やプランターで栽培するなら、市販の野菜用培養土を使うと簡単です。自分で作るときは、赤玉土(小粒)7~8:腐葉土2~3の割合で混ぜた土に大さじ1杯の苦土石灰を混ぜて酸性度合いを中和してから1〜2週間寝かせます。その後、化成肥料を混ぜ込んでさらに1〜2週間寝かせると完成です。

地植えは、1㎡あたり100~150g(コップ1杯以上)の苦土石灰を混ぜてよく耕して1〜2週間寝かし、化成肥料を加えてさらに1週間ほど寝かせた土がおすすめです。

ホップの苗植えの時期と方法は?

ホップ3

ホップはツルをどんどん伸ばしますが、横にはあまり広がりません。直径30cmの10号鉢か、45cm幅のプランターに1株を目安に容器を用意して、3~4月に苗植えをします。冬になると地上部は枯れてしまいますが、根っこが元気なら春にまた新芽を出して育ってくれますよ。

  1. 植木鉢の底に鉢底石を敷き、土を容器の1/3ほど入れる
  2. 根に付いた土を崩さず、苗を容器の中心に置く
  3. 周りに土を入れ、株元をしっかり押さえて苗を安定させる
  4. たっぷりと水やりをして土と根をなじませる

※地植えにするときは、風通しと水はけのよい場所を選びます。土作りが済んだら、畝を立てるか、植え穴を高い位置で掘っておき、水はけがよくなる状態を作ってから苗を植えます。最後に水やりをして完成です。

ホップの水やり、追加で肥料は必要?

水やりのタイミングは?

鉢の土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしていきます。生長が早く、生育期になるとどんどん水を吸収します。特に夏は、水分が蒸発しにくい朝方と夕方の2回土を観察して、乾燥していれば水を与えましょう。地植えは、苗を植えたときの水やりだけで十分で、あとは雨だけでも生長してくれます。

肥料はどのくらい与えたらよい?

苗を植えた年は、生長が活発になる6月に追加で肥料を与えます。化成肥料なら1回、液体肥料なら1ヶ月に2~3回ほど与えてください。その後は、毎年2月と6月に同じ肥料を与えるようにしましょう。

ホップの手入れ!支柱立てや誘引の時期と方法は?

ホップの苗を植えたら、ツルが伸びやすいように株のそばへ支柱を立てます。フェンスやネットを張っても構いません。最初は、伸びたツルを麻紐などでゆるく支柱やフェンスに結びつけるとキレイに誘引できます。

ホップの剪定!摘芯の時期と方法は?

ホップはたくさんのツルを一気に伸ばしてしまうと株の栄養が足りなくなって生育が悪くなります。春に敦賀たくさん伸びてきたら、丈夫そうなものを5~6本残して他を付け根から摘み取っていきましょう。ツルの本数を絞ることで、残ったツルは太く勢いのあるものになります。

ホップの栽培で注意する病気や害虫は?

春になると、ホップの新芽や茎葉にアブラムシがよく付きます。放っておくと栄養が吸われて弱ってしまうだけでなく、すす病などの病気を誘発する恐れがあります。見つけたらすぐに駆除剤をまいて退治しましょう。

ホップの収穫の時期と方法は?

ホップ 収穫

7月中旬〜9月頃に、丸い花(鞠花:まりばな)を収穫します。熟すまで待っているとバラバラになって散ることが多いので、未熟な緑色のうちに摘み取るのがポイントです。まりばなの中をのぞいて、根元に「ルプロン」と呼ばれる黄色い粒状が見えたら収穫の目安です。花の付け根をハサミで一つずつ切り取っていきます。

ホップの植え替えの時期と方法は?

ホップは土の中に根だけが残った状態で冬を越します。翌年の3月頃、根がプランターや鉢の中いっぱいに広がっているようなら、株分けを兼ねて新しい土に植え替えていきます。根が広がりきっていないようなら、2月に土へ肥料を施せば、再び芽を出して育ってくれます。

ホップの増やし方!挿し木や株分けの時期と方法は?

挿し木の時期と方法は?

ホップは伸びた若いツルを挿し木にして数を増やすことができます。適期は4~5月で、ツルは15cm前後の長さのものを使います。挿し木用の培養土に切り口が潰れないように注意しながら挿し、乾燥しないよう水やりをしていると、1ヶ月ほどで新しい根が生えてきますよ。花が咲くまでには3年ほどかかるので、気長に栽培を続けてみてください。

株分けの時期と方法は?

何年も育てて大きくなったホップの株は、株を分ける数を増やして生長させます。3~4月頃、植え替えと同じタイミングで株を掘り上げ、手やナイフで適当な大きさに根を切り分けていきます。それぞれの株は、苗植えと同じ方法で植えて育てましょう。

ホップは緑のカーテンとして栽培するのもおすすめ

ホップ 花

ホップというとビールがすぐに頭に浮かんで、自宅で栽培するイメージは持ちにくいですよね。実は生育のよい多年草で、自宅でも簡単に育てて楽しむことができるんですよ。太く丈夫なツルをどんどん伸ばし、手のひら上の葉っぱを茂らせるので、緑のカーテンにも最適です。雌株なら、鞠花を収穫してアレンジメントなどに利用するのもすてきですね。

更新日: 2022年05月25日

初回公開日: 2016年08月10日

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