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スノードロップの花言葉|花の育て方、球根の植え方や時期は?

スノードロップは、冬に咲く花としてガーデニングに重宝されるものの1つです。白くて小さな花が風に揺られる姿は、愛らしい印象を受けますよね。今回は、スノードロップの花言葉や学名、原産国、育て方をご紹介します。

スノードロップの花言葉

スノードロップ 花

『希望』『慰め』

● 西洋の花言葉
hope:希望
consolation:慰め

「希望」「慰め」の花言葉は、禁断の果実を食べてエデンの園を追われて悲しむアダムとイヴを慰めるために、天使が降っていた雪をスノードロップの花に変えたという聖書のエピソードに由来しています。

この他にも、聖燭節の日にスノードロップの花を集めて家に持ち帰ると家が清められるという言い伝えや、雪が自分に色がないため花に色を分けてほしいと頼んだときに唯一それに応じたのがスノードロップだったという言い伝えなどがあります。

ただ、スノードロップが死を象徴とする花とする地方もあり、家の中に持ち込まれると不幸を招くとされる場合もあるので、贈り物として用いる場合は注意が必要です。

スノードロップの花の色や開花時期は?

学名
Galanthus nivalis
科・属名
ヒガンバナ科ガランサス属
英名
Snowdrop
原産地
ヨーロッパ~コーカサス山脈
開花期
2~3月
花の色
別名
ガランサス
待雪草(マツユキソウ)

スノードロップとは?どんな花を咲かせる?

スノードロップ

スノードロップは春を告げる花として知られる球根植物で、6枚の白い花を真冬に咲かせます。原産地のヨーロッパからコーカサス山脈にかけて約15種類が自生し、ヨーロッパでは古くから親しまれています。

宗教との関わりも深く、修道院の庭によく育てられていたことから、その跡地に自生していることが多く、キリスト教では2月2日の聖燭節(キャンドルマス)の花とされています。

学名は乳のように白い花を意味する「Galanthus」と雪の中や近くで生長することを意味する「nivalis」が合わさって付けられました。この学名が、月の耳飾りという意味の「Snowdrop」という英名や、「待雪草(マツユキソウ)」という和名の由来となりました。

スノードロップの種類や品種

スノードロップの品種としては、ニヴァリスとエルウェシーの2つがよく知られています。

ニヴァリス

ユーゴスラヴィア、アルバニア、ブルガリアなどの寒い地域に分布し、日本ではあまり栽培されません。ただ、スノードロップというと、本種を指すことが多いです。園芸品種として八重咲きの「フロレ・プレノ」や大輪の「アトキンシー」などがあります。

エルウィジー

トルコに分布し、日本ではこの種がスノードロップとして広く栽培されています。英名は「ジャイアント・スノードロップ」、和名は「オオマツユキソウ(大待雪草)」です。

スノードロップの育て方!球根の植え付け方と時期は?

スノードロップ

スノードロップは、球根を鉢や地面に植え付けて育てることができます。寒さに強く、暑さには若干弱いという性質がありますが、基本的に丈夫で育てやすい植物ですよ。

夏の直射日光を避け、乾燥しないように育てるのがポイントです。鉢植え、地植えいずれの場合も8月末~10月中旬の暑さが和らいだ時期に植え付けるようにしてください。

スノードロップの鉢植えの方法

4号鉢に球根5つを目安に、株間を適度に空けて植え付けていきます。水はけのよい土壌を好むので、赤玉土5:腐葉土3:軽石(鹿沼土)2を混ぜあわせた用土に、元肥として緩効性の化成肥料を加えたものに準備しましょう。

鉢に据えた球根には、1~2cm用土を被せ、朝目に植え付けるようにしてください。開花までは日向に置き、花が咲いた後は半日陰に移して管理するようにします。

スノードロップの地植えの方法

スノードロップは、夏の直射日光が当たらず、秋から春にかけてよく日が当たる落葉樹の下が植え付けに適しています。庭土を用いる場合は、事前に腐葉土や元肥の化成肥料をすきこんで水はけをよくした土壌に植え付けていきます。

球根の間隔は5~10cmほどとり、地面から2~3cmの深さに植え付けていきます。球根1個分の深さに植え付けるようにすると間違いないですよ。また、球根の間隔をあまり空けない方が、花を咲かせたときに寂しくありません。

スノードロップの水やりと肥料の与え方

水やり

スノードロップは乾燥した環境を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただ、地面が常に湿った状態だと球根が腐ってしまうので土の表面が必ず乾いているかを確認してから水やりを行うようにしてください。

また、多くの球根植物は休眠期の水やりは控えますが、夏場の休眠期であっても極端な乾燥を嫌うので、適度に水を施すようにしてください。

肥料の与え方

元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおいた後は特に肥料を必要としません。花後に緩効性化成肥料か、液体肥料を週に10日~2週間に1回程度与えて、痩せた球根を太らせるようにしてください。

スノードロップの植え替えや花後の管理は?

スノードロップの球根は乾燥を嫌うので、植え替えをせず、休眠期の夏も植えっぱなしで管理します。ただ、鉢が球根でいっぱいになった場合や、どうしても植え替えをしなければならない場合は、すぐに別の場所に植えるか、バーミキュライトやおがくずなどに包んで乾燥しないように球根を保存しましょう。

また、種が実ると球根を弱らせてしまうので、咲き終わった花がらは花茎の付け根で切り取ってください。

スノードロップの増やし方!分球の方法は?

スノードロップは種か分球で増やすことができます。種は発芽率が高く、3~5年ほどで親株と同じくらいの大きさに生長しますが、結実しにくいのが難点です。そのため、分球で増やすのが一般的です。

分球は、休眠期の8~9月に球根を掘りあげて行います。親球根の下側面にできた子球を手で取って分け、乾燥させないようにすぐに用土へ植え付けましょう。1cm以上に育った小球根であれば、2年後には花が咲く大きさの球根になります。

スノードロップの育て方で注意する病害虫は?

スノードロップは病害虫の被害を受けにくい植物ですが、花後は灰色カビ病にかかりやすくなります。灰色カビ病は、葉や茎に斑点状のシミが広がって腐り、植物全体を枯らす病気です。

春から梅雨にかけての20度前後の気温で湿度が高い時期に発生しやすいので、傷んだ花びらや咲き終わった花がらは摘み、風通しのよい場所で管理することで予防できます。また、水やりの際は葉や花に水をかけないようにするといいですよ。

スノードロップの花を冬の花壇に植えよう

スノードロップ

冬はどうしてもう花の咲く植物が少なくなってしまいますよね。花壇が寂しいと、気持ちも寂しくなってしまいますが、そんなときはスノードロップを植えて楽しんでみてください。うつむくように咲く白い花を見ていると、心がほっと温かい気持ちになりますよ。

更新日: 2022年07月06日

初回公開日: 2015年07月28日

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