小さな白い花がカーペットのように広がって咲くアリッサム。開花期を迎えると甘い香りを放ち、花壇を柔らかな雰囲気にしてくれます。また、地面をはうようにして育つことから、花壇の寄せ植えにも重宝されますよ。今回は、アリッサムの花言葉や、スーパーアリッサムなど種類についてご紹介します。
スイートアリッサムの花言葉とは?
『優美』『美しさに優る価値』
「優美」という花言葉は、春や秋によい香りのする小さな花をたくさん咲かせる姿に由来します。
スイートアリッサムの花の色や別名は?
- 学名
- Lobularia maritima
- 科・属名
- アブラナ科・ニワナズナ属(ロブラリア属)
- 英名
- Sweet alyssum
Sweet alison
- 原産地
- 地中海沿岸から西アジア
- 開花期
- 2~6月/9~12月
- 花の色
- 白、赤、ピンク、オレンジ、紫
- 別名
- アリッサム
ロブラリア
ニワナズナ(庭薺)
スイートアリッサムとは?どんな花を咲かせる?
スイートアリッサムとは、アブラナ科・ミヤマナズナ属に分類される多年草です。夏の暑さや蒸れに弱いことから、日本では1年草として扱われることが多いです。ただ、近年は品種改良が進み、夏も越せるスーパースイートアリッサムという品種も登場してきました。
草丈は10~40cmで、地面をはうように育ちます。植え付けた時期によって開花期が変わり、4枚の花びらをもつ小さな花を一面に咲かせます。また、花からは甘い香りがします。
学名上「アリッサム」とされるのは、アレチナズナ属(アリッサム属)に分類される黄色い花を咲かせる別種です。もともと、スイートアリッサムもアリッサム属に分類されていたことから、今でもアリッサムと呼ばれます。
スイートアリッサムとアリッサムの違い
スイートアリッサム(ロブラリア) | アリッサム | |
学名 | Lobularia maritima | Alyssum |
科・属名 | アブラナ科・ニワナズナ属(ロブラリア属) | アブラナ科・アレチナズナ属(アリッサム属) |
特徴 | アリッサムの中から、ニワナズナ属に切り分けられた品種 | アリッサム属の植物の総称 |
名前の由来
属名のロブラリアは、ラテン語の「lobulus(小さな欠片)」という言葉が語源となっており、小さな花をたくさん咲かせる姿に由来しています。また、花姿がアリッサム属の花に似ており、香りを放つことから、「Sweet alyssum」という英名が付けられました。
「匂薺」「庭薺」という和名も、ナズナの葉っぱに似ていることが由来です。
スイートアリッサムの開花時期と見頃の季節は?
秋植えは翌年の3~5月に、春植えは9~11月に花を咲かせます。白色のものが最もよく植えられていますが、ピンクやオレンジ、赤など花色が豊富で、スイートアリッサムだけで寄せ植えにしてもかわいらしい花壇になりますよ。
スイートアリッサムの種類や品種は?
スイートアリッサムは、地中沿岸から西アジアが原産で、100種ほどがあるとされています。もともとは夏を越せないとされていましたが、暑さに弱い性質を改善した「スーパーアリッサム」という品種もたくさん出回っていますよ。以下に、よく植えられている種類や品種をいくつかご紹介します。
カーペット・オブ・スノー
白い花を咲かせるスイートアリッサムの品種です。最もよく植えられ、花壇の寄せ植えによく用いられます。
ロイヤル・カーペット
紫色の花色が風格を感じさせる品種です。真っ赤なバラの前面に寄せ植えにされることが多いですよ。
ロージー・オディ
濃いピンク色の花を咲かせる品種で、花壇に彩りを添えるにはぴったりの存在です。花色と葉っぱの緑色のコントラストが美しいですよ。
スーパーアリッサム・スノープリンセス
白い花を咲かせるスーパーアリッサムの品種です。真夏の直射日光を避けてさえいれば、戸外でも夏や冬を越すことができます。大株に育つと、株がこんもりと茂り、見応えがありますよ。
スーパーアリッサム・フロスティーナイト
葉っぱの縁にクリーム色の斑が入る、スーパーアリッサムの品種です。スノープリンセスに比べて生育が穏やかで、他の花との寄せ植えに適しています。
スイートアリッサムの花は寄せ植えがおすすめ
スイートアリッサムは、小さな花を毬のようにこんもりと咲かせるかわいらしい植物です。植え付けるタイミングによって開花時期も調節できることから、他の花との寄せ植えに使いやすいですよ。
特にパンジーやガーデンシクラメン、バラとの寄せ植えは見かけたことのある方も多いのではないでしょうか?寄せ植えにはじめてチャレンジする方におすすめです。
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2015年11月19日