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イチョウ(銀杏)の花言葉|紅葉の季節・時期、種類は?

10月頃から少しずつ黄色に色づいてくる銀杏。神宮外苑のイチョウ並木は、シーズンになるとたくさんの観光客で賑わい、紅葉の様子を楽しむことができます。また、オレンジ色の実は、炭火焼きなどにして食べることもできるんですよ。今回は、そんなイチョウの木の花言葉やについて、紅葉の季節や時期、種類、品種などをご紹介します。

イチョウ(銀杏)の花言葉や意味・由来は?

『荘厳』『長寿』『鎮魂』

「荘厳」は、神社やお寺のご神木としてよく植えられることにちなんで付けられました。「長寿」は、植えてから実がなるまで時間がかかることと、樹齢がとても長いことに由来しています。

イチョウ(銀杏)の学名・原産国・英語

学名
Ginkgo biloba
科・属名
網・目
イチョウ科・イチョウ属
イチョウ網・イチョウ目
英名
Ginkgo
Maidenhair Tree
原産地
中国
開花期
4~5月
※10~12月に紅葉する
花の色
別名
公孫樹
鴨脚樹

中国が原産の落葉樹で、日本では古くから街路樹として親しまれています。繁殖力が強く、栽培しやすいことからよく街や庭木として見かけますが、約17種あったイチョウ科唯一の生き残り種でもあります。生きた化石として絶滅危惧種に指定され、氷河期で他の種は絶滅したようです。

また、イチョウは針葉樹や広葉樹とは別分類の植物とされており、正式には科・属ではなく、イチョウ網・イチョウ目という分類になる点が、他の庭木とは少し違っています。

イチョウ(銀杏)とは?どんな花や実を付ける?

イチョウ 銀杏

樹高が20~30mに生長し、4~5月頃に花が咲きます。雄株と雌株に分かれている雌雄異株で、花を咲かせた後に受粉し、銀杏と呼ばれるオレンジ色の実を付けます。

生長が早くて燃えにくく、大気汚染や寒さに強いことから、室町時代には園芸用に栽培されていたという記録も残っているほど、古くから親しまれてきました。日本では最も多い街路樹だと国土交通省は2007年に発表しており、約57万本が沖縄を除く全国各地に植えられています。

また、長い年月をかけて育てていると、つららのような枝を下に伸ばします。このつららは乳房のように見えることから「ちち」と呼ばれ、お寺や神社の境内のものは安産や子育て祈願の対象となっています。

名前の由来

葉の形がアヒルの足に見えることから中国語では鴨の足を意味する、「鴨脚(ヤーチャオ)」と呼ばれています。これが訛って「イチョウ」となったとされていますが、由来ははっきりとはわかっていません。

イチョウ(銀杏)の種類や品種は?

イチョウ 銀杏

イチョウにはいくつか種類があり、そのほとんどは変種です。イチョウ科は、約2億年前から存在する原始的な性質を残した貴重な樹木なんです。次に、いくつか代表品種をご紹介します。

オハツキイチョウ

イチョウの変種で、葉の上に緑色の実を付けることから、「実付きイチョウ」とも呼ばれます。全国に20本ほどしかなく、千葉県の薬王寺に植えられている竹岡のオハツキイチョウは、県の文化財に指定されています。

フイリイチョウ

葉に白やクリーム色のスジ状の斑が入る突然変異種です。斑の入り方には個体差があります。

シダレイチョウ

園芸品種で、枝が垂れ下がる様子から名付けられました。神社やお寺、公園、並木などに庭木や、盆栽にも用いられます。

オチョコバイチョウ

葉の両端がくっつき、お猪口のような形をしている。

チチイチョウ

気根が女性の乳房の形に似ていて、乳の出ない婦人の信仰を集めている銀杏の老木。

イチョウ(銀杏)の紅葉の時期、見頃の季節は?

イチョウ 木

4~5月に咲く花よりも、10~12月に黄色く紅葉する葉を楽しみます。神宮外苑をはじめ、全国各地にイチョウの名所がありますよ。11月上~中旬が全国的に見頃で、銀杏祭りが開催されている地域もありますよ。

イチョウ(銀杏)並木の名所は?

イチョウ 銀杏

北海道札幌市 北海道大学イチョウ並木

札幌中心部に位置し、東京ドーム約38個分の広大なキャンパスを誇る北海道大学。構内の北13条通りの両側に約70本のイチョウが植えられており、約380メートルのイチョウ並木が続きます。毎年10月の最終週末頃に「北大金葉祭」が行われ、ライトアップされた幻想的なイチョウ並木が楽しめます。

福島県福島市 あづま総合運動公園

球場や多目的運動広場など、スポーツ施設が充実している「あづま総合運動公園」。園内の中央園路には、116本のイチョウが約520メートルにわたって植えられています。見頃の時期にライトアップが行われ、幻想的な風景を楽しめます。

東京都千代田区 靖国神社

桜の名所としても知られている靖国神社。秋には、大鳥居から第二鳥居へまでの参道に高さ約20メートルのイチョウが黄葉します。イチョウのほかには、赤く色鮮やかに染まった紅葉を境内で見ることができます。

愛知県稲沢市 祖父江町のイチョウ

愛知県稲沢市祖父江町には、1万本以上のイチョウが植えられており、秋は町全体が黄葉したイチョウの黄色に。祐専寺や名鉄山崎駅周辺にはイチョウのトンネルや樹齢200年以上の古木などがあります。「そぶえイチョウ黄葉まつり」では、屋台や出展が並ぶほか、夜はライトアップされた幻想的なイチョウの姿も楽しめます。

大阪府大阪市 御堂筋

銀行やホテルなどが並ぶ、大阪市のメインストリート。阪神百貨店前から南へ約4キロ続き、4列に植えられた900本以上のイチョウが金色の並木道を作り出します。冬の時期はイルミネーションで美しく彩られる人気スポット。

イチョウ(銀杏)並木を見に出かけよう!

秋を彩る植物の代表としてモミジと並ぶイチョウを紹介してきました。ぜひお近くのイチョウ並木を歩きに行ってみてください。

更新日: 2022年02月09日

初回公開日: 2015年09月28日

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