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柊(ヒイラギ)の育て方|苗の鉢植え、剪定、挿し木の時期と方法は?

柊は、一年中葉が緑色をした常緑低木です。葉っぱの縁にトゲがあることから、魔除けとして生垣や玄関先に植えられていました。金木犀の仲間で、秋になると花からはよい香りがしますよ。今回は、そんな柊の苗の鉢植えや剪定、挿し木の時期と方法など、育て方をご紹介します。

ヒイラギ(柊)の種まきや苗植え!鉢植え、地植えの時期と方法は?

ヒイラギ 柊

種まき

10月頃に、黒く熟した実から種を取り出し、すぐにまきます。発芽まで時間がかかり、2~3年で苗に生長したら、鉢や地面に植え替えます。

1. 実から種を取り出し、果肉を水洗いして落とす
2. 育苗ポットに赤玉土など種まき用の土を入れ、湿らせておく
3. 日陰に置き、土が乾燥しないように水やりをする
4. 発芽し、樹高が10cmほどになったら鉢や地面に植え替える

苗植え

霜の心配がなくなる4月下旬~5月が、植え付けの適期です。鉢植えは、まず苗よりも1回り大きな鉢の底に鉢底網と軽石を敷き、その上に土を入れます。そして、根についた土は崩さずに苗を置き、土を足して安定させれば完了です。

地植えは、明るい日陰で、水はけと水もちのバランスがよい場所を選びます。苗よりも1~2回り大きな植え穴を掘り、根についている土は落とさずに植え付けていきましょう。

ヒイラギ(柊)の育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り

水はけと水もちがよく、栄養が豊富な土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3を混ぜあわせたものか、市販の草花用培養土を使います。地植えは、掘り起こした土に腐葉土と堆肥を2~3割混ぜ込んでおきます。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは、根がしっかりとはったら、その後の水やりは必要ありません。

肥料の与え方

痩せた土でなければ、肥料は必要ありません。心配なときは、2月と6~8月に1回ずつ、化成肥料か油カスに骨粉を混ぜたものを株元に施します。肥料代わりに、堆肥や腐葉土を株の回りに埋めてあげてもよいですよ。

ヒイラギ(柊)の剪定の時期と方法は?

大きくなってくると枝が色々な方向に生え、樹形が乱れてきます。不格好だなと感じたら、生長が穏やかになる6~7月か、花が咲き終わった後の10~12月に剪定をしていきます。

下向きや内向き、伸びすぎている枝は、元から切って、植え付けている環境に合った形に整えましょう。多少切りすぎても、すぐに新しい枝が生えてきます。

ヒイラギ(柊)の植え替えの時期と方法は?

生長すると樹高は4~10mほどになり、鉢植えは次第にきゅうくつになっていきます。鉢いっぱいに根がはっていたら、3~4月に植え替えます。植え替えの手順は、植え付け時と同じです。

ヒイラギ(柊)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

柊は種まきと挿し木で数を増やすことができます。種まきの時期と方法は、上述した通りです。挿し木は、6~7月が適期です。

1. 枝を10~15cmほどに切り取る
2. 切り口を斜めにカットし、1~2時間水に浸ける
3. 枝を水からあげ、切り口付近の葉を切り落とす
4. 鉢に赤玉土(小~中粒)やバーミキュライトを入れ、枝を挿す
5. 日陰で、土が乾かないように管理する
6. 2~3ヶ月ほどで発芽し、根が十分に伸びたら鉢や地面に植え替える

ヒイラギ(柊)の栽培で注意する病気や害虫は?

ヘリグロテントウノミハムシ

てんとう虫のような見た目をした小さな虫です。寄生されると新芽が食べられ、枝が枯れてしまいます。見つけたら、殺虫剤を散布して駆除していきます。

カイガラムシ

葉や茎、新芽に寄生し、植物の栄養を吸って弱らせる害虫です。成虫になると、硬い殻に覆われて薬剤が効きにくくなるので、ガムテープで引きはがすか、ブラシで擦り落としていきます。幼虫のうちに薬剤を散布して駆除すると、被害を最小限に食い止められます。

ヒイラギ(柊)の育て方のポイントは?

冬に防寒対策を施すのが長く育てるコツです。冷たい風や乾燥した土壌が苦手なので、株元に腐葉土を被せたり、全体をビニールで覆ったりします。根に霜が当たると弱って枯れてしまうこともあるので注意してください。

また、葉の縁にあるトゲは触ると痛いので、苗植えや剪定、植え替えなど作業をするときは、手袋をするとよいですよ。

柊(ヒイラギ)の葉に気をつけて育てよう

葉のギザギザは当たると痛く、防犯として生垣によく使われていました。ただ、栽培をするときは、しらないうちに傷ができてしまうことも。長袖にゴム手袋をつけて、植え付けや剪定をすると安心ですよ。

更新日: 2021年01月13日

初回公開日: 2015年10月02日

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