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デンファレの花言葉や育て方!種類や品種は?植え替えの方法は?

華やかな花をお手頃価格で楽しめるデンファレ。コチョウランのように瞬時に視線を惹きつける派手さはなくても、時間をかけて人の心を深くとらえる魅惑的な花です。今回は、そんなデンファレの花言葉や種類品種に加えて、植え替えなどの育て方についてご紹介します。

デンファレの花言葉や意味・由来は?

『お似合いのふたり』『わがままな美人』『有能』『魅惑』

自生地では樹木に根を下ろし、表面に生えた苔(こけ)をつたって生長します。その姿が樹木に寄り添うように見えることから、「お似合いのふたり」という花言葉がつけられました。

デンファレの学名・原産国・英語

デンファレ
学名
Dendrobium phalaenopsis
科・属名
ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)
英名
den phal
cooktown orchid
原産地
ニューギニア、北部オーストラリア
鑑賞期
6~9月
花の色
白、ピンク、黄、水、薄紫など
別名

デンファレってどんな花?

ラン科デンドロビウム(セッコク)属の着生植物です。正式名をデンドロビウム ファレノプシスといい、洋ランの一系統に属します。

「ファレノプシス」がコチョウランの学名であるために、コチョウランとデンドロビウムの交雑種と間違われやすいですが、実際には花が似ているだけの別種です。

プレゼントの花束としても人気があり、鉢花やブライダルの装飾花はもちろんのこと、ハワイの伝統的な花飾り「レイ」の材料としても有名です。その他にも、中国料理のエディブルフラワーやカクテルの飾りなど、多彩な用途をもつ花です。

デンファレの開花時期と見頃の季節は?

デンファレ

デンファレは、温室栽培の場合、5月頃から咲き始め、自然開花では9~10月に最盛期を迎えます。花もちが良く、花穂1本につき1~2ヵ月咲き続けることも珍しくありません。

品種や株の生長度合いにもよりますが、環境が良ければ年に1~2回開花し、1度に5~20輪ほどの花を楽しませてくれますよ。

デンファレの種類や品種は?

デンファレの自生地は、ニューギニア、ボルネオ、オーストラリア北部などの熱帯性湿地です。1932年にハワイで最初の交雑が成功して以降、寒暖差の少ない地域でも花を咲かせるランとしてもてはやされ、急速に品種改良が進みました。

現在ではハワイよりもタイ、マレーシア、シンガポールなどで盛んに栽培され、特にタイは生産量、輸出量ともに世界のトップに君臨しています。以下に、代表的な原種2種といくつかの品種名をご紹介します。

デンドロビウム ファレノプシス

鮮やかな紅紫色の花が特徴。デンファレの原点ともいえる交配親で、南太平洋のチモール諸島が原産です。この種を元として45,000にものぼる園芸種が誕生しており、一般にそれらをまとめて「デンファレ系(ファレノプシスタイプ)」とします。

デンドロビウム ビギバム

デンドロビウム ファレノプシスと並ぶ重要な原種です。主に小型種の母体として活躍しており、本種をもとに「ミニデンファレ」と呼ばれる約1万の園芸品種が開発されています。オーストラリア、ニューギニアを原産地とし、白色、紫色の花を咲かせます。

デンファレ エカポールパンダ

デンファレ系の代表品種で、原種譲りの紅紫色に白色が入ります。1985年に紹介されてからというもの、日本ではデンファレといえば本種を思い浮かべる人も少なくありません。

デンファレ ペガサスピンク

1輪が直径4cm程度の中輪種で、清廉な雰囲気のピンク色の花を咲かせます。花色の薄い‘リンリン’は贈り物として不動の人気を誇ります。

デンファレ エマホワイト

純白の花びらが美しく、和室にもよく似合う涼やかな品種です。適度な華やかさと楚々とした咲き姿から、献花や供花としても利用されます。

ミニデンファレ ファイアーダンス 蘭丸

紅紫色と白の花びらが交互につく覆輪タイプです。丈夫で育てやすい家庭用ミニデンファレとして、特に人気の高い品種です。

デンファレの育て方のポイントは?

デンファレ 黄色

デンファレは、寒さに弱く、15度を下回ると葉の維持が難しくなります。冬は室内に取り込みますが、その前に1ヵ月ほど低温に当てると、翌年、花芽がつきやすくなります。ただし、これは十分に成熟した株の話です。

バルブ(栄養を蓄える丸い茎の部分)のやわらかい未熟な株は、早めに室内に取り込んでバルブの生長を優先させましょう。

基本は、5~9月の生育期に水、日光、肥料をしっかりと与え、10月以降は控えめに。11月中旬までは屋外に置き、10度以下の外気温に触れさせることがポイントです。

デンファレの種まきや苗植え!鉢植えの時期と方法は?地植えはしない?

4月中旬~5月末までが植え付けの適期です。明るい場所を好むため、生育期は日当たりの良い屋外で育てます。夏は軒下に移動させるか日よけを立てるなどして直射日光を避け、葉焼けと水切れに注意します。

ランの仲間には屋外に植栽できるものもありますが、デンファレの場合はあまりおすすめしません。越冬に10度以上必要で、風雨にあたると落葉が激しく花も傷みやすいため、鉢植えの栽培が一般的です。

鉢植え

湿気のこもりやすい深植えを嫌います。ただ、あまり浅く植えすぎると根元がふらつくので、バルブの根元がうっすら隠れるくらいに植え付けてください。鉢底に発泡スチロールのかけらを敷くと水はけが良くなります。

デンファレの土作り、水やり、肥料の時期と方法は?

培養土 土 

土作り

土ではなく水苔やヘゴ板に着生させます。発泡スチロールなどの芯に軽く湿らせた水苔を巻き、その上に根を這わせた後、さらに水苔で覆うといった手法が主流です。土植えの場合は、日向土をベースに軽石やバークチップを配合した洋ラン専用の培養土を使います。

水やり

4月中旬~9月下旬までは梅雨時と長雨の時期を除いてたっぷりと与え、10月以降は徐々に水やりの回数を減らしていきます。

根の吸水力が弱く、根元の乾ききらないうちに水をやると根腐れしやすいので、不安なときは葉水でしのぐなど、状態をよく観察して見極めるようにしましょう。

肥料

4月中旬頃、油粕1:骨粉1を混ぜた有機肥料か、緩効性化成肥料を施します。5~9月末までは水やり代わりに液肥を週1回与え、10月以降は翌年5月まで施肥を休止します。

デンドロビウムの中には、真夏に一時的に肥料断つことで花芽の生長を促す種類もありますが、生育期間中、継続して肥料を与えても花に影響はありません。

デンファレの剪定の時期と方法は?

不定期咲きで、花のなくなった花穂を切ってやると、再び花芽を伸ばし始めることがあります。枯れた花をそのままにしておくと病害虫の温床になりやすく、衛生面でもよくありません。

開花後は下から順番に枯れていくので、花びらがしおれてきた段階で早めに切り落とします。

デンファレの植え替えの時期と方法は?

デンファレ オレンジ

新芽が育ち始める4月中旬~5月頃、または花が咲き終わってすぐの暖かいうちに植え替えます。

まず、鉢から抜き出して古い水苔を丁寧にはぎ取り、枯れたり腐ったりした根をきれいに取り除きます。黄茶色に変色したバルブはすでに役目を終えているため、清潔なハサミで根元から切り取りましょう。水苔は、時間がたつにつれて劣化して腐敗するので、少なくとも2年に1回は植え替えてくださいね。

デンファレの増やし方!株分けと高芽取りの時期と方法は?

4月中旬~5月頃に株分け、高芽取りで増やします。株分けは2年目以降、株が充実してからになるので根の張りがきつくなっています。最初から手で割ろうとするのではなく、バルブ2~4本ごとに根鉢にハサミを入れ、引っ張り分けた方が簡単です。高芽は放置すると株を弱らせるだけですから、そっと取り外して水苔に包み、子株として育てましょう。

デンファレの寄せ植えの時期と方法は?

贈答用の鉢花では、ボリュームを出すために独立した4~5株の花つき苗を1鉢に収めています。寄せ植えのときはこれに習い、1株ずつ育ててアレンジすると管理がしやすくなります。植え替え時に同じラン科のカトレアやコチョウラン、あるいはランと相性の良いイワヒバなどの古典園芸植物との寄せ植えを作ってみましょう。

デンファレの栽培で注意する病気や害虫は?

スリップス、カイガラムシ

スリップス、カイガラムシという害虫が大量発生するので、その前に殺虫剤を散布しましょう。カイガラムシはバルブの薄皮に入り込むことが多いです。薄皮が変色するなど、それらしき兆候が現れたら皮をそっとはがして布で拭き取るか、ブラシでこすり落としましょう。

黒班病、炭そ病

黒班病や炭そ病は、病葉をすべて処分します。初期段階なら薬剤での治療もできますが、こじらせると回復は困難です。風通しの悪い場所に置くと、これらの病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。

デンファレをガーデニングで育ててみよう

デンファレ 木 紫

栽培が難しいことで知られる洋ランですが、デンファレは比較的育てやすい種類です。通気性の良い素焼き鉢やラン鉢に植えて適切な管理をすれば、花を咲かせること自体はそれほど難しいものではありません。これから洋ランを育ててみたい方の入門種としてもおすすめですよ。

初回公開日: 2015年10月06日