細く尖った葉が特徴のユッカは、定番の観葉植物の1つですよね。個性的な姿に加えて、「青年の木」という別名からもさわやかな雰囲気が漂っています。乾燥に強く初心者でも育てやすいので、贈り物やインテリアグリーンにおすすめですよ。今回は、そんなユッカとはどんな観葉植物か、花言葉、ロストラータやエレファンティペスなどの人気の種類についてご紹介します。
ユッカ(青年の木)の花言葉は?意味や由来は?
『勇壮』『偉大』
ユッカは、尖った葉っぱをまっすぐ上に伸ばす様子が、雄々しい青年の姿をイメージさせます。ここから連想して、「勇壮」「偉大」という花言葉が付けられました。
『颯爽』
ユッカは、放射状に茂る葉っぱの間から長い茎を伸ばし、白く美しい花を咲かせます。この花が風に揺れる様子にちなんで「颯爽」という花言葉が生まれました。
ユッカ(青年の木)の花の色や別名は?
- 学名
- Yucca
- 科・属名
- リュウゼツラン科(キジカクシ科)・イトラン属(ユッカ属)
- 英名
- Yucca
- 原産地
- 北~中央アメリカ
- 開花期
- 5~10月
※不定期
- 花の色
- 白
- 別名
- 青年の木(セイネンノキ)
ユッカ(青年の木)とは?どんな観葉植物?
ユッカとは、リュウゼツラン科・イトラン属に分類される常緑性の樹木です。北~中央アメリカの乾燥した地域を原産としています。
種類によって大きさは様々ですが、観葉植物としては背丈が30~150cmほどのものが多いです。真横で切り落としたような幹の先から、葉を放射状に伸ばす不思議な姿をしています。葉っぱは先端が鋭く尖って剣のような形で、縁には細かいギザギザをもつのが特徴です。
名前の由来
ユッカという名前は、自生地でユカ(Yuca)と呼ばれるマニホットと間違えて付けられたとされています。また、男性的な印象を木の姿から抱くことが、「青年の木」という別名の由来です。
ユッカ(青年の木)はどんな花を咲かせる?
ユッカは不定期に葉の間から長い茎を伸ばし、先に鈴のような形をした白い花を咲かせます。雄しべと雌しべが離れているので、自然界では蛾に花粉を運んでもらい授粉します。
リュウゼツラン科の植物の多くは、花を咲かせて種を残すと枯れてしまいますが、ユッカは枯れずに生長し続けますよ。
ユッカ(青年の木)の風水の意味は?どこに置くのがおすすめ?
新芽が次々と出てくることから、ユッカは「成長」や「発展」を表す木と風水では考えられています。そのため、新築祝いや開業祝いにプレゼントされることが多いです。また、「金運」「仕事運」が高まるといわれています。
葉っぱが尖って上向きに生えていることから、「陽の気」を帯びているとされています。インテリアに取り入れるときは、気を呼びこむ場所である窓辺や玄関、ベランダの近くに置くのがおすすめです。
ユッカ(青年の木)の種類や品種は?
ユッカは、北~中央アメリカを中心に60種ほどあります。樹高が1~10mほどと種類によって様々で、観葉植物としてだけでなく、寒さに強い品種は庭木にも利用されているんですよ。
1. ユッカ・ロストラータ
ロストラータは、他の品種に比べて細い葉を放射状に広げ、ボンボンのような姿をしています。グレーがかった葉色が美しく、耐寒性も高いことから、近年人気となっています。ただ、希少価値も高く、なかなか見かけることはできません。
2. ユッカ・エレファンティペス
エレファンティペスは「青年の木」という別名で親しまれている品種で、広く流通しています。寒さに弱いことから鉢植えにして1.5mほどの大きさで育てるのが一般的ですが、自生地では約6mまで生長します。木の幹が太く、象の足に似ていることが名前の由来です。
3. ユッカ・グロリオサ
グロリオサは、明治時代に渡来した品種で、鉢植えや庭木に広く利用されています。「厚葉君が代蘭(アツバキミガヨラン)」の別名の通り葉は厚みがあり、樹高は50~250cmと控えめです。開花期を迎えると木の真上に向かって茎を伸ばし、たくさんの花を咲かせます。
4. ユッカ・フィラメントサ
フィラメントサは、「イトラン」という別名をもつアメリカ南東部原産の種類です。樹高75~120cmほどで木というよりは、草に近い見た目をしています。耐寒性があることから庭植えにして楽しまれることが多いですよ。
5. ユッカ・デスメティアーナ
デスメティアーナは、細目の幹の先端に笹のような葉っぱを付けるすっきりとした見た目の品種です。最大の特徴は、寒さに当たると紅葉すること。まだまだ珍しいので、見かけて気になった方はぜひ手に取ってみてください。
6. ユッカ・アロイフォリア
アロイフォリアは、たくさんの葉っぱを生やす品種です。葉っぱが茂ると、アロエのような見た目になります。寒さ、暑さ、乾燥に強く、地植えにしても楽しめます。斑入りの品種もあり、やわらかな雰囲気を演出できますよ。
7. ユッカ・ブレビフォリア
たくさんの枝を生やす姿が雄大なブレビフォリア。ユッカの中でも特に乾燥に強く、葉っぱの数が少ないことからすっきりした見た目をしています。
ユッカの花言葉や風水を楽しもう
ユッカ属には約60種もの植物があり、球根を作る種類や花が強い香りを放つなど特徴も様々です。その中でも「ユッカ・エレファンティペス」は、観葉植物におすすめ。乾燥に強く、植物を育てることに慣れていない方でも安心して育てられます。大切な人へのプレゼントに贈るのも喜ばれますよ。
花を咲かせるのは難しいかもしれませんが、風水の意味などを考えて観葉植物として楽しめるといいですね。
更新日: 2021年09月08日
初回公開日: 2015年10月09日