植物を育てるとき、まず手に入れるものの1つが土です。とはいっても、園芸店には名前も聞いたことのない土がいっぱい。せっかく育てるなら、元気に長く育てたい…そんな方に、今回は基本の土の1つである真砂土とはどんな土なのか、どんな庭におすすめなのか、価格や特徴についてご紹介します。
真砂土(まさ土/サバ土)とは?
真砂土とは、ビルの壁や墓石に用いられる花崗岩(かこうがん)という石が風化した砂です。温度差の大きいところで風化しやすいことから、特に西日本で多く産出され、中国地方の大部分、九州、四国、近畿の一部に分布します。
「マサド」「マサゴ」「サバド」など様々な別名があります。英語では、「weathered granite soil」と呼ばれます。
真砂土(まさ土/サバ土)の特徴は?水はけはいいの?
特徴
価格が安いため、街路樹用の土や庭土、学校の校庭など広い場所を覆う土として利用されます。例えば、地表にまいて足場にしたり、レンガなどを敷く土台に使われたりします。
水はけ具合
粘土質で水はけが悪く、栄養がないため、植物を育てる土としては単体での利用は適していません。どちらかといえば、真砂土を敷いていた場所に後から植物を植える場合に、栄養分のある土と混ぜて使うことが多いです。
真砂土(まさ土/サバ土)の使い方は?どんな庭土におすすめ?
真砂土は、植物を育てる園芸・ガーデニングの土と、庭の足場など施工用の砂として使われます。
園芸・ガーデニング用
粒が小さく水はけ・通気性が悪く、栄養分が含まれていないため、ガーデニングでは栄養分が豊富で水はけを改良する腐葉土やバーク堆肥、牛糞堆肥などの補助用土を混ぜ込んで、通気性をよくしてから使います。
● おすすめの植物:庭芝、マンネングサ、セダム、ユーパトリウム、ヤマアジサイ、ワレモコウ、セージ類など
庭の施工用
花壇や庭の敷土や、小道の舗装などに使います。アルカリ性の真砂土であれば、水をかけると固まり、雑草防止になるため足場として適した素材です。赤や白、黄、青などカラーバリエーションが豊富で、自分の庭の雰囲気に合ったものを選びやすいのが特徴です。
真砂土(まさ土/サバ土)の価格相場は?
価格は、大袋(約10~20L)100~5,000円ほどまでと幅がありますが、250~500円が相場です。メーカーによって、ふるいにかけて粒の大きさを均一にしたものや、水洗いをして粘土質を取り除いたものなど様々なので、用途に合ったものを選ぶようにしてください。
真砂土は水はけが悪いのでほかの庭土と混ぜて使おう
真砂土は、西日本ではよく用いられる基本用土の1つです。ただし、通気性があまりないことから、腐葉土や堆肥と混ぜてから使う必要があります。
赤玉土など他の基本用土に比べて一手間かかってしまうのは面倒ですが、土作りも楽しめるという意味では、ガーデニングを楽しい時間に変えてくれるものとなるかもしれませんね。安価なので、一度真砂土の土作りにチャレンジしてみてください。
更新日: 2023年10月12日
初回公開日: 2015年10月24日