マイホームはプライベートな空間で、ゆったりしたいもの。ただ、外から庭や部屋の中が見えてしまうと、落ち着かない気持ちになりますよね。そんなときは目隠しになる植物を植えて、自分好みの空間を作ってみませんか?今回は、庭の目隠しにおすすめの植物を植木と花木別にご紹介します。
目隠しにおすすめの植木
1. シマトネリコ
シマトネリコは、庭のシンボルツリーとしても育てられることの多い、常緑性の高木です。枝につける葉っぱは小さいことから、重たい印象にならず、庭の印象を損ねずにすみます。
また、手入れが簡単で育てやすいこともポイント。下の方にも葉っぱが映えるので、広い範囲の目隠しになりますよ。
2. コニファー
コニファーは、細長い針のような葉っぱをもつ、針葉樹の総称です。数万の品種があり、葉色や樹形が豊富なことから、自分の庭に合ったものを選ぶことができますよ。
明るい色ならコニファー・エメラルド、落ち着いた色ならウィチタブルーがきれいです。ただ、美しい樹形を保つためには定期的な剪定が必要になります。
3. フェイジョア
フェイジョアは、日本でも育てられる南米原産のトロピカルフルーツです。常緑性でツヤのある葉っぱが美しく、樹高も2~5mほどに生長することから、何本か植えると広範囲の目隠しになりますよ。
日当たりのよい場所で育てると、植え付けから3年ほどで甘い実をつけてくれます。
4. マサキ
マサキは、刈り込みに強く、葉っぱが密集してつくことから、目隠しとして古くから使われる広葉樹です。変種が多いことから、様々な葉色をもっています。
葉に光沢があり、縁に斑の入るマサキやギンマサキが人気です。また、排ガスなどの大気汚染物質にも強いことから、家を取り囲む生け垣にぴったりです。
5. レッドロビン
真っ赤な新芽が特徴のレッドロビン。強く剪定しても枯れる心配がなく、生け垣の定番となっている植木の1つです。
革質で光沢のある葉っぱは、新芽のときだけ赤く、徐々に明るい緑色へと変化していきます。定期的に剪定をして新芽を生やし、赤色を楽しむようにしましょう。
6. ボックスウッド
ボックスウッドは、名前のとおり四角く刈り込まれることの多い常緑樹です。寒さに当たると紅葉しますが、葉っぱは落ちないことから、落ち葉を掃除する手間もかかりません。
樹高2mと高くないので、低い場所の目隠しに最適です。
7. 月桂樹(ゲッケイジュ)
葉っぱが臭みを消すハーブとして利用されることの多い月桂樹。ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンの木とされ、古代のオリンピックでは勝者に月桂樹で作られた冠が贈られていました。
先端の尖った楕円形の葉っぱが美しく、中には葉に斑の入る品種もありますよ。また、水はけと日当たりのよい場所であれば、元気に育ってくれます。
目隠しにおすすめの花木
8. 山茶花(サザンカ)
山茶花は、庭で育てる花木の定番で、童謡「たきび」の歌詞にもその名前が登場するほど日本人に身近な存在です。
高緑色の葉っぱを密に茂らせ、秋から冬にかけて大きな花を咲かせます。花色、花姿が豊富なことから、自分好みのものを選びやすいですよ。日当たりさえよければ、自然に大きく育っていきます。
9. 沈丁花(ジンチョウゲ)
沈丁花は、中国南部からヒマラヤを原産とする、常緑性の低木です。早春に、白やピンクの小さな花をたくさん咲かせます。
また、1mほどにしか生長しないことから、低い場所の目隠しとしても最適です。日本の気候と相性はよいですが、西日が根元に当たると乾燥で株が傷んでしまうので注意してください。
10. 金木犀(キンモクセイ)
オレンジの香りのよい花をたくさん咲かせる金木犀。江戸時代に日本へ伝わり、花の香りが強いことから、消臭目的で1970年からたくさんの場所に植えられてきました。
樹高は3~6mと高く、上の方にしっかりと葉を密集させることから、高い場所の目隠しにおすすめです。
ただ、大気汚染物質の多い大通り沿いなどでは、花が咲かなかったり、香りが弱くなったりするので注意してください。
自分の庭の雰囲気に合った植物を目隠しに植えよう
きれいな葉っぱのものや、花を咲かせるものなど、目隠しになる植物の種類はたくさんあります。選ぶ前に、どんな形や色の庭を作りたいのかをイメージしておくと、おのずと植物も決まってきますよ。
庭や家の雰囲気に合う植物を育てて、目隠しをしながら花や葉っぱの美しさを楽しめたらすてきですね。
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2015年11月24日