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ツワブキの育て方|種まきの方法や増やし方は?花が終わったら剪定?

日本各地の海沿いでその姿を見ることができるツワブキ。 観賞用としてだけでなく、食用としても古くから栽培されてきました。今では数多くの園芸品種があり、洋風の雰囲気にもマッチするものがたくさんありますよ。今回は、そんなツワブキの育て方について、種まきの方法や株分けでの増やし方などをご紹介します。

ツワブキ(石蕗)の育て方のポイントは?

ツワブキ 石蕗 花

水はけのよい半日陰で育てることがポイントです。ツワブキは、もともと海沿いに自生していることから、丈夫で育てやすい植物です。ただ、直射日光や西日に当たると、葉っぱが焼けてしまうので注意してください。

ツワブキ(石蕗)の種まき、苗植えの時期と方法は?

種まき

種は市販されていないことから、自分で取ったものを2~3月にまいて育てていきます。ただ、親よりも劣った株になってしまうことがあるので注意してください。

1. 綿毛の先に付いている種を育苗ポットにばらまく
2. 土が乾かないよう、受け皿に水を溜めて給水する
3. 発芽し、本葉が2枚ほど生えたら、株同士が触れ合わない程度に間引く
4. 本葉が3~5枚に生長したら、生育のよいものを選んで鉢か地面に植え替える

苗植え

4~5月か、9~10月に鉢か地面に苗を植えていきます。ツワブキは、鉢の大きさに合わせて生長するので、鉢植えは苗と同じくらいか、1回り大きな鉢に植え付けましょう。地植えは、水はけのよい場所を選んで植えます。株同士の間隔は、20~30cm空けるとよいですよ。

ツワブキ(石蕗)の土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り

水はけのよい土であれば、土質を選びません。鉢植えは、赤玉土(小粒)7~8:腐葉土2~3の割合で混ぜ合わせた土か、市販の草花用培養土がおすすめです。地植えは、植え穴を掘った土に腐葉土を2~3割混ぜ込みます。水はけが心配なときは、10~20cmほど土を盛ったところに植え付けるのも1つの方法です。

水やり

地植えは、特に水やりの必要はありません。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料の与え方

大きく育てたいときは、4~9月の間月に1回ずつ、ゆっくりと効く緩効性化成肥料か、油かすと骨粉を混ぜ合わせた有機肥料を株元に施します。

ツワブキ(石蕗)の花が終わったら?剪定の時期と方法は?

ツワブキ 石蕗 種

枯れた花をそのままにしておくと、種が付いて株が弱ってしまいます。種を採取するとき以外、しおれた花は早めに茎ごと切り取りましょう。また、枯れた葉っぱは美観を損ねるので、地際から切り戻します。

ツワブキ(石蕗)の植え替えの時期と方法は?

根詰まりを防ぐために、鉢植えは1~3年に1回、4月に植え替えをします。株を大きくしたくないときは、土だけを新しく替え、鉢は小さいままに植え付けると大きくならずに育ちます。大きく育ってもよいときは、1回り大きな鉢に植え替えてください。植え替えの手順は、植え付け時と同じです。

ツワブキ(石蕗)の増やし方!株分けの時期と方法は?

ツワブキ 石蕗

ツワブキは、種まきと株分けで数を増やすことができます。種まきの時期と方法は、植え付け時と同じです。株分けは、4月の植え替えと同時に行います。

株分け

それぞれの株に茎が2~3本付くよう、根をナイフや手で分けていきます。その後は、それぞれを小さめに鉢に植え付け、通常どおり管理していきます。

ツワブキ(石蕗)の育て方で注意する病害虫は?

うどんこ病

株全体が粉をまぶしたように白っぽくなる、カビが原因の病気です。放っておくと光合成ができず、枯れてしまうので、早めに殺菌剤を散布して拡大を防ぎましょう。また、病気にかかった部分は切り取って処分します。

キクスイカミキリ

春~夏に産み付けられた卵がかえり、幼虫が根に向かって葉っぱを食い荒らす害虫です。株が元気なのに、しおれた葉っぱが混じっているときは、被害を疑いましょう。株を掘りあげて根を先、中の幼虫をピンセットなどではさんで取り除きます。薬剤を定期的に散布することで予防できます。

カラーリーフとしてツワブキをガーデニングに取り入れてみよう

ツワブキ 石蕗

いつも鮮やかな緑色の葉っぱを茂らせるツワブキ。秋~初冬にかけて、かわいらしい黄色の花を咲かせます。また、丸い葉っぱに斑の入るものや、葉っぱが縮れているものなど、園芸品種のバリエーションが豊富なので、カラーリーフとして楽しむこともできます。寄せ植えのボーダーとして、活躍してくれますよ。

更新日: 2021年12月08日

初回公開日: 2016年01月18日

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