丸くてかわいい緑色の葉っぱをつけるグリーンネックレス。室内でも屋外でも育てられ、育て方も比較的簡単なので、初心者にも人気がある多肉植物です。今回は、そんなグリーンネックレスの育て方について、苗の植え方、土作りや肥料の与え方などを詳しくご紹介します。
グリーンネックレスの育て方のポイントは?
グリーネックレスは、根腐れを起こしやすいため、夏の蒸れと冬の過湿に注意が必要です。多肉植物ですが、キク科でもあるので、他の多肉植物よりやや多めに水を与えましょう。
乾燥に強いので、冬に強く、夏に弱いと考えて育てるといいですね。
開花時期 | 9月〜12月頃 |
耐陰性 | 普通 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
グリーンネックレスの植え付け!苗を鉢植えする時期と方法は?
4月中旬~6月頃、ポット苗に植え付けます。雨ざらしにするとすぐに根腐れしてしまうため、地植えには向いていません。また、多肉植物としては耐寒性の高い部類ですが、冬越しには3度以上の気温が必要なので、室内に取り込める鉢植えがおすすめです。適度な日光と外気に当てることで生育を促し、病気を防ぎます。
屋外
屋外で育てるときは、塀の上にのせるか、バスケットハンガーやハンギングホルダーを利用して高いところに置きましょう。鉢を地べたにおくと通気性が悪くなり、夏に蒸れやすくなります。ブリキ缶などの雑貨容器に植えるときは、水はけを確保するために、底穴を開けます。
グリーンネックレスの土作り・水やり・肥料の与え方は?
土作り
多肉植物用の培養土か、サボテン用の培養土を利用しましょう。自作するときは、赤玉土(小粒)5:パーライト3:ピートモスか、腐葉土2の土に川砂を混ぜた土がおすすめです。吊り鉢などにつるすときは、パーライトやバーミキュライト、ピートモスを追加すると軽量化できますよ。
水やり
過湿に弱く、乾燥気味の土壌を好みます。葉に水分を蓄えるので、水やりのタイミングは、玉の部分に張りがなくなったとき。環境にもよりますが、土が乾いてから2~3日ほどたつと葉っぱの張りがなくなってきます。水はたっぷりと与えてください。
冬は月1回程度に減らし、過湿による根腐れに注意します。水やりがグリーンネックレスを育てるうえでポイントになるので、慣れないうちは毎日観察をして、水やりによる葉っぱの張りの変化を覚えてください。
肥料
肥料をあまり必要としません。4~10月にかけては、月に1度、2,000倍以上に薄めた液体肥料を与えます。根にダメージを与えるので、真冬に肥料は与えないでください。
グリーンネックレスの剪定、植え替えの時期や方法は?
剪定
4~6月の生育期に合わせて、伸びすぎた部分を根元から5~10cm程度残して切り戻します。切り取った茎は挿し木に利用して、数を増やすのがおすすめです。
植え替え
グリーンネックレスは、1~2年に1回、4~7月上旬頃に植え替えます。長い茎をまとめてビニール紐で縛っておくと作業がスムーズですよ。
グリーンネックレスが枯れる原因は?
気温が低い(3度以下)、根腐れを起こしている、根詰まりを起こしていることの3つが考えられます。また、葉がぽろぽろと落ちるのも、根詰まりが原因です。
葉っぱが枯れたときは、緑色の元気な茎の部分まで短く切り取り、根への負担を減らします。また、鉢を直射日光の当たらない、暖かい場所へ移してください。4~7月上旬の時期であれば植え替えをしましょう。根腐れした部分を切り取って新しい土で育てると、元気を取り戻してくれますよ。
グリーンネックレスの寄せ植えの時期や方法は?
グリーンネックレスは、茎が下に向かって垂れるので、寄せ植えに重宝されます。植え替えとタイミングを合わせるか、4~7月の生育期に寄せ植えをしてください。
センペルニウムやセダムなど、水やりの方法や植え替えの時期が近い多肉植物との寄せ植えがおすすめです。根鉢の土をふるい落とし、多肉植物用の培養土をつぎ足しながら固定します。室内で育てるときは根腐れ防止剤を入れましょう。
グリーンネックレスの育て方で気をつける病害虫は?
グリーンネックレスは、春から秋にかけて害虫が発生することがあります。特にアブラムシや根ジラミには要注意。また、夏の直射日光や水のあげすぎによって、葉焼けや根腐れを起こしやすいので、水やりの頻度や育てる環境には気をつけてください。
アブラムシ
春から夏の暖かい季節に、風通しの悪い場所で大量発生します。葉茎が凹凸で捕りにくいので、スプレータイプの殺虫剤を散布します。定期的に剪定し、変色した葉はこまめに摘み取ってください。
根ジラミ
元気のない株の根を掘り起こして、片栗粉をまぶしたようになっていれば根ジラミがいます。発生しても気付きにくいので、植え替えのときに根の状態をチェックしましょう。被害があれば用土に顆粒状の専用薬剤をまきます。
葉焼け
グリーンネックレスは日光を好む植物ですが、西日の強いところや、直射日光にさらされると葉が白く焼けてしまいます。屋外なら木漏れ日の当たるような場所、室内なら窓越しにやわらかな日差しの入る場所が最適です。
根腐れ
根が腐って葉っぱが枯れ落ち、やがて茎にまで腐敗が広がります。グリーンネックレスの栽培で最も気をつけなければならない病気で、水気が多いと簡単に発病します。キク科ではあっても、多肉植物であることを心に留めて管理しましょう。
グリーンネックレスの育て方はコツがいる分楽しい
グリーンネックレスは、育て方に多少のコツがいるので、初心者の方は手こずるかもしれません。ただ、グリーンネックレスが1つあると、お部屋の雰囲気がぐっとおしゃれになります。
ビーズカーテンのように上から吊り下げたり、他の多肉植物の根元に巻きつけたりと、空間を意識した遊び心のあるアレンジにチャレンジしてみてくださいね。
更新日: 2022年01月26日
初回公開日: 2020年04月08日