長いツルを垂れ下げる様子がさわやかな印象を与えてくれるワイヤープランツ。そのツルを使って数を増やせば、いろいろな飾り方が楽しめます。方法は3パターンありますが、どれも簡単ですよ。今回は、挿し木、株分け、水挿しといった、ワイヤープランツの増やし方をそれぞれご紹介します。
ワイヤープランツの増やし方は3つ
ワイヤープランツを増やす方法には、「挿し木(さしき)」「水挿し(みずさし)」「株分け(かぶわけ)」の3通りがあります。
挿し木と水挿しはツルを使って苗を育てるのに対して、株分けはワイヤープランツを根ごと分割して苗を作ります。実施する時期や手順、育つ期間はそれぞれ違うので、自分のライフスタイルとあった方法をみつけてくださいね。
ワイヤープランツの増やし方!挿し木の時期と方法は?
挿し木とは、短く切ったツルを土に挿して育てる繁殖方法です。ワイヤープランツの生長が活発な5〜6月におこないます。作業が簡単で成功率も高いので、はじめての人でも気楽に取り組めますよ。
■ 挿し木に必要なグッズ
- ワイヤープランツのツル10本
- 剪定バサミ
- 挿し木用の土
- 土を入れる容器(植木鉢、育苗ポットなど)
■ 挿し木の手順
- 枝のように固くなったツルを15cmほどの長さに切り取る
- 同じように、ツルを10本用意する
- 土に埋まる部分の葉っぱは全て取り除く
- 10本のツルを輪ゴムで束ねる
- 容器の8割ほどまで土を入れる
- 切り口が潰れないように土へツルを挿す
- 土が乾かないよう水やりをして管理する
挿し木したツルから新しい芽が生えてきたら、根も生えている証拠です。観葉植物用の土を準備し、新しい鉢に植え替えてください。
ワイヤープランツの増やし方!水挿しの時期と方法は?
切ったツルを水に挿して増やす方法が「水挿し」です。挿し木が土を使うのに対して、水挿しは水だけで苗を育てます。はじめる時期は5〜6月が適しています。根の生え具合が一目で確認できるだけでなく、インテリアとして飾ってもオシャレですよ。
■ 水挿しに必要なグッズ
- ワイヤープランツのツル
- 剪定バサミ
- 透明な容器(ガラスコップや瓶など)
■ 水挿しの手順
- ワイヤープランツのツルを10〜15cmほどの長さに切る
- 水を入れた容器にツルを挿す
そのまま飾り続けてもかまいませんが、根が十分に生えたら土へ植え替えても大丈夫です。
ワイヤープランツの増やし方!株分けの時期と方法は?
株分けは、ワイヤープランツをいくつかに切り分けて、それぞれを苗として育てる繁殖方法です。切り分けるときに根も付いているので、すぐに土に定着し、大きく生長するまで時間がかかりません。
湿気で弱るのを避けるため、梅雨入り前の4〜5月か9月中旬頃に行います。真夏の暑い時期は避けてくださいね。
■ 株分けに必要なグッズ
- 鉢に植えられたワイヤープランツ
- 剪定バサミかナイフ
- 新しい鉢(分ける数ぶん)
- 観葉植物用培養土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
■ 株分けの手順
- 鉢からワイヤープランツを抜き出す
- 根についている土を手で揉んで落とす
- 枯れた葉や傷んだ葉を取り除く
- ナイフや剪定バサミでワイヤープランツを2〜3等分する
- 黒ずんでいる根は切りとる
- 新しい鉢に鉢底ネットを入れ、鉢底石と土を入れる
- それぞれの鉢に切り分けたワイヤープランツを入れる
- たっぷりと水を与える
- 直射日光の当たらない明るい場所で水が乾かないよう管理する
1~2週間管理した後は、通常のワイヤープランツと同じように育てていきましょう。
増やしたワイヤープランツのその後の育て方は?
新しい芽と根が生えたら、苗として生長した証拠です。挿し木や水挿しで増やしたワイヤープランツは、ある程度大きくなったら鉢に1つずつ植え替えてあげましょう。株分けは数週間もすれば土に定着するので、特別なお手入れは必要ありません。
それぞれを鉢に植え替えた後は、通常通りの育て方でかまいません。土の乾燥に気をつけながら、明るい場所に鉢をおいてくださいね。
色んな増やし方が楽しめるワイヤープランツ
初心者の方でも、とにかく簡単に増やせるワイヤープランツ。特に水挿しは特別なグッズが必要なく、インテリアとして飾る楽しみもありますよね。室内なら虫もつかずキレイに育てることができるので、ぜひワイヤープランツの色んな増やし方を試してみてください。
更新日: 2021年07月14日
初回公開日: 2015年09月28日