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パキラの剪定を徹底解説!葉っぱを切る場所や時期は?葉焼けは切るの?

パキラは、かわいい存在感のある見た目から、インテリアとして取り入れやすい観葉植物の一つです。ただ、生長するのがとても早く、定期的な剪定(せんてい)が必要になります。今回は、初心者でも簡単に取り組めるパキラの剪定の時期や方法についてご紹介します。

パキラを剪定する理由は?

パキラ

自然に生える樹木は、根を伸ばし、枝葉を広げるスペースが十分にあります。これに対して私たちが観葉植物を置くお部屋やベランダはスペースが限られており、一定以上の大きさになると飾ることができません。

そこで、家で観葉植物を楽しむために、枝を切りそろえる「剪定」という作業が必要になります。

パキラは生長スピードが早い樹木で、1年でかなり長く枝が伸びます。少しずつ枝を切りそろえるだけでなく、1〜2年に1回は長い枝をバッサリと切る「切り戻し(きりもどし)」という剪定をしましょう。

パキラの剪定で準備するものは?

  • 剪定バサミ
  • 園芸用手袋
  • 癒合剤(ゆごうざい)

剪定バサミは、切れ味がよく清潔なものを準備します。切れ味が悪いと、枝の切り口の細胞が潰れ、その後の生長が悪くなります。もし、持ち合わせの剪定バサミの切れ味が落ちているなら、事前に研いでおきましょう。

また、以前に病気になった枝を切ったハサミだと、切り口から菌が繁殖してパキラを枯れさせる原因になります。使った後は、石鹸で洗ったり、熱湯で消毒したりしておきましょう。

癒合剤とは、剪定した枝の切り口に塗る薬剤です。切り口を保護し、病気への感染を防ぐ働きがあります。

パキラの剪定!切り戻しをする時期と方法は?

パキラの剪定は、生育が旺盛な時期より少し前の5~6月頃に、「切り戻し」という方法で行います。これは、不要な枝を思いっきり切って短く揃え、サイズを小さくする剪定方法です。

こうすることで、単に形を整えるだけでなく、枝が減ることで木の内側まで日光が当たるようになり、枝の生長をサポートする作用があります。

はじめての人は枝をたくさん切るのに抵抗があるかと思います。ただ、パキラは生長の早い樹木で、2〜4週間で新しい芽が出て、枝を伸ばすので安心してくださいね。

■ 剪定の手順

  1. 完成形に近い写真などを準備し、イメージをかためる
  2. 高くなりすぎないように上に伸びる枝を切る
  3. 枯れている枝は生えぎわから切り落とす
  4. 勢いよく外や内側にのびる枝を、完成イメージに合わせてきりそろえる
  5. 絡み合っている枝があれば、どちらかを生えぎわから切る
  6. 切り口に癒合剤を塗る

パキラの剪定のポイントは成長点を残すこと

パキラ 観葉植物

パキラの剪定で一番悩むのは、「木のどこを切るか」ではないでしょうか?そんなとき目印にするのが「成長点」です。

「成長点」とは、新しい芽が生えてくる場所で、幹からポコっと出っ張っている部分をさします。

成長点より2cmほど上を切ると、枝が生えるポイントを残しながら剪定が進むので、その後枝を生えやすくなり、結果的に樹形が素早く整います。

成長点を気にせず剪定を行うと新芽が出づらくなり、樹形が整うまで時間がかかるので注意してください。

剪定した後のパキラのお手入れは?

パキラ

剪定した後は、できるだけ早く新しい芽を出してほしいものです。固形の緩効性化成肥料を土の上に置くか、水やりの代わりに薄めた液体肥料を月1回のペースで与えましょう。

ただし、枯れる原因のほとんどは水の与え過ぎによる根腐れなので、水やりとは別で液肥を与えるなら、土の乾き具合をチェックするようにしてくださいね。

また、日光によく当てると新しい芽が育ちやすくなります。午前中だけベランダに出したり、窓辺にパキラを飾ったりするとよいですよ。

秋や冬にパキラの剪定をしてもよいの?

パキラの剪定をしたいと思う時期が、必ずしも適した時期に当たるわけではありません。まだ暖かい10月や11月上旬であれば問題ありませんが、真冬に切り戻しを行うと、パキラを枯れさせてしまう可能性があります。

パキラはもともとあたたかい地域が原産で、気温が10度以下になると生長がほぼ止まります。冬はパキラがほとんど生長しない時期で、たくさん枝を切っても新しい芽を伸ばすパワーがありません。

もし真冬に剪定をしたいときは、枝先を少し切りそろえるくらいにとどめてくださいね。また、秋頃に剪定をする場合は、暖かい時期を選んでください。

キレイなパキラを作り出す剪定

パキラ

鮮やかな緑色の葉っぱが魅力のパキラ。その美しい姿を保つために、剪定は欠かせない作業の1つです。

最初は枝をバッサリ切ることに抵抗があったり、心配な気持ちがあったりするかもしれませんが、回数を重ねれば慣れてきますよ。剪定によってパキラが一層キレイになるのを実感すると思います。

まずは、剪定バサミを手にとって、枝を切ってみましょう。多少切りすぎたとしても、時期を守ってさえいれば、パキラは枝を再び生やしてくれますよ。

更新日: 2022年11月09日

初回公開日: 2015年06月08日

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