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アジサイ(紫陽花)の花言葉の意味や由来!種類や品種、色の秘密は?

6月になると、青やピンク色に色づいた花を咲かせるアジサイ。小さな花が集まって、丸い花の形を作っている姿がかわいらしいですよね。「辛抱強い愛」など、偉大な母親へ贈るのにピッタリな花言葉をもっていることから、近年では母の日に贈る花束として1番人気になることもあるんです。今回は、そんなアジサイの花言葉の意味や由来、種類や品種、花色が変化する秘密についてご紹介します。

アジサイ(紫陽花)の花言葉!色ごとの意味や由来は?

あじさい 青

『乙女の愛』『辛抱強い愛』『移り気』『浮気』

  • 白色:寛容
  • 青色:忍耐強い愛
  • ピンク色:元気な女性

花言葉の由来

アジサイは、ポジティブな花言葉とネガティブな花言葉をもっています。「移り気」「浮気」といったネガティブな花言葉は、土の成分によって花色が変わる性質に由来しています。

一方、ポジティブな花言葉は、江戸時代に起こったあるエピソードに由来しています。江戸時代、ドイツ人医師シーボルトは、お滝さんという美しい女性との間に娘をもうけますが、やがて国外追放となって日本を去ることとなりました。ドイツに帰国するとき、アジサイを持ち帰り、お滝さんにちなんで「オタクサ」という名前で紹介したことから、『乙女の愛』『辛抱強い愛』といった花言葉がつきました。また、花が寄り添って咲いている様子からも、日本ではポジティブな花言葉の印象が強いとされています。

アジサイ(紫陽花)とは?どんな花や葉を咲かせる植物?

あじさい ピンク あじさい  アジサイ 紫陽花 

花や葉の特徴

アジサイは、日本や中国、台湾、北アメリカが原産国の落葉低木です。樹高は1〜2mほどで、はっきりと葉脈が浮き上がり、光沢のある葉っぱをつけます。5〜7月にかけてピンクや青色の花を咲かせ、雨にぬれても元気なことから、梅雨の代名詞ともいわれています。

アジサイの花のように見える部分は、花びらではなく葉が変形した萼(ガク)と呼ばれるものです。萼は別名「装飾花」と呼ばれ、色づいているので外見上は花びらのように見えます。萼は種を作りませんが、中央に隠れている5枚の花びらと、10本の雄しべがくっつくことで種を実らせます。

名前の由来

アジサイの学名「Hydrangea」は、ギリシャ語の水(hydro)+器(angeion)で、「水の器」「水がめ」を意味しています。水を好み、乾燥するとすぐに元気がなくなってしまうアジサイの性質が由来となっています。また、和名の「アジサイ」は、あづ(集まる)+さあい(真藍・青い花)という花が咲いている様子からきており、それが変化したものとされています。

アジサイの歴史

万葉集の中にもアジサイを詠んだ句があるほど、アジサイは古くから日本人の身近な花でした。しかし、花色が移り変わることが悪いイメージを連想させ、最初は人気がありませんでした。人気が出はじめたのは、ハイランドシア(西洋アジサイ)の名前でヨーロッパから逆輸入されてから。日本からヨーロッパへ伝わったアジサイは、どんどんその名を広めていきました。フランスでは「日本のばら」と呼ばれ、ついには桜や椿と並んで日本を代表する花として知られるようになりました。

アジサイ(紫陽花)の学名・原産国・英語

あじさい 紫 アジサイ 紫陽花 
学名
Hydrangea
科・属名
アジサイ(ユキノシタ)科アジサイ属
英名
Hydrangea
原産地
日本、中国、台湾、北アメリカ
開花期
5~7月
萼の色
白、青、紫、赤
別名
ホンアジサイ
セイヨウアジサイ
七変化(シチヘンゲ)
八仙花(ハッセンカ)

アジサイ(紫陽花)の花色が変わる秘密は?もともとアジサイはピンク色?

あじさい 紫 青

アジサイの花のように見える部分は、萼と呼ばれる葉っぱが変化したものです。根から吸収される養分によって花色が変わります。酸性ならば青色、アルカリ性ならピンク色へと変化します。最終的には、花の老化ともいえる現象によって、どの花色も赤やピンク色へと近づいていきます。

酸性の土にはアルミニウムが含まれており、このアルミニウムがアジサイの中のアントシアニンという物質とくっつくことで、花色が青へと変わるのです。つまり、アジサイはもともとピンク色ということになります。ただ、根が吸い上げるアルミニウムの量はまちまちなので、同じ場所で育てていても色の濃さが微妙に違うこともよくあります。

アジサイ(紫陽花)には毒がある?

切り花 あじさい 花瓶 水栽培 水耕栽培 アジサイ 紫陽花  水挿し

アジサイには、毒があるという話を聞いたことがある方もいるかとおもいます。実際、2008年6月に料理に添えられていたアジサイを食べて中毒症状を訴える事例が大阪府と茨城県の計2件起こりました。その後の調査によると、毒性が含まれている品種と含まれていない品種が混在していることがわかり、一概に毒性があるとは言い切れないものの厚生労働省は食用としては使用しないようにと注意を促しています。

もし毒性のあるアジサイを体内に取り込んだ場合、吐き気・めまい・嘔吐・顔面紅潮といった症状が現れ、2~3日で症状が治まるといわれています。

アジサイ(紫陽花)の開花時期や見頃の季節は?

アジサイ アナベル 地植え (2)

アジサイの開花時期は5~7月です。6月上旬~7月上旬頃、つまり梅雨が最も見頃の時期です。梅雨の時期には、全国各地のアジサイの名所が中心となって催し物やアジサイ祭りなどが開催されていますよ。また、あえて秋までアジサイの花を切らずに残して、緑や赤色へと変化する姿を楽しむ「秋色アジサイ」が流行っているので、機会があれば足を運んでみてくださいね。

アジサイ(紫陽花)の種類や品種は?

アジサイは、100種以上の種類や品種がある植物です。品種改良が盛んで、萼が花の周囲を縁取るように並んだ「ガク咲き」、萼が球形になった「手まり咲き」、幾重にも萼が並んだ「八重咲き」や「覆輪」など、見た目も様々です。今回は、いくつか代表的なアジサイをご紹介します。

1. ガクアジサイ(額紫陽花/H. macrophylla f. normalis )

ガクアジサイ

ガクアジサイは、日本に自生する原種の1つです。花が周辺部だけに額縁のように咲くことに由来して名付けられました。また、土壌のpH度合いによって萼色が左右されやすい特徴があります。

2. ホンアジサイ(H. macrophylla)

あじさい 青 あじさい  アジサイ 紫陽花 

ホンアジサイは、ガクアジサイを品種改良して作られた園芸種です。今では最も知名度が高く、単にアジサイというと、一般的にはホンアジサイを指します。花の形は手まり咲きで、ヨーロッパのセイヨウアジサイと区別するためにホンアジサイと呼ばれるようになりました。

3. ヤマアジサイ(山紫陽花/サワアジサイ/H. serrata)

ヤマアジサイ サワアジサイ

ヤマアジサイは、沢地など水の多い地域に生息する種類です。日本の本州にも自生していて、沢の近くにいることからサワアジサイとも呼ばれます。ガク咲きで花や葉が小さめなのが特徴です。植物の分類の仕方によっては、ガクアジサイの1つとされることもあります。

4. ハイドランジア(セイヨウアジサイ/H. m. f. hortensia)

西洋アジサイ セイヨウアジサイ

ハイドランジアは、ヨーロッパから輸入された品種です。別名、西洋アジサイと呼ばれ、日本原産のガクアジサイを原種としてヨーロッパで品種改良されたのち、逆輸入されてきました。

5. アジサイ・アナベル

アジサイ アナベル 花瓶 切り花

アジサイ・アナベルは、蕾の色は緑の品種です。花が咲きはじめると徐々に白く変化していきます。花は大きな手まり型で、日当たりのいい場所を好みます。育てやすく初心者にも人気の品種です。

6. 墨田の花火

墨田の花火は、ガクアジサイの一種です。星形の小さな花が花火のように飛び出すような形をしているのが特徴です。

7. ダンスパーティー

ダンスパーティーは、八重咲きで星のような形の品種です。花がかわいらしく、風に揺れる様子がまるでダンスをしているように見えることから名付けられました。日照や土壌の性質で花の色が変わります。

8. カメレオン

カメレオンは、その名の通り色が変化していく様子を長く楽しめる品種です。ピンクからグリーン、最後はチェリーレッドへと色が変わっていきます。

9. フェアリーアイ

フェアリーアイは、ジャパン・フラワー・セレクションで、初代フラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞した品種です。春から夏、そして秋へと季節ごとに色を変えていくゴージャスな花が印象的ですよ。長く楽しみたい方におすすめです。

花色によって花言葉が変わるアジサイ(紫陽花)を楽しもう

あじさい 紫 青 あじさい  アジサイ 紫陽花 

梅雨のじとじとした雨の中でアジサイを見つけると、憂鬱だった気持ちも少し晴れやかになっていきますよね。アジサイは様々な形や色があり、また花色によって花言葉も変わる植物です。知らない品種のアジサイに出会えるワクワクをもちながら、あえて雨の降る町中を歩いてみるのも面白いかもしれませんね。

初回公開日: 2015年06月11日