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落花生とピーナッツの違いは?花の種類や旬の時期は?

お酒のおつまみ、ピーナッツバターの原料として食べられている落花生。栄養豊富で、アンチエイジングにも効果ができる優秀なナッツです。また、千葉県の特産品としても知られており、香ばしい味わいがくせになるおいしさです。今回は、茹で方や食べ方、開花や旬の時期、ピーナッツとの違いなど、落花生とはどんな植物なのかを詳しくご紹介します。

落花生(ラッカセイ)の花言葉とは?

『仲良し』

落花生は、サヤの中にいくつかの豆が並んでいます。その姿から連想して「仲良し」という花言葉が付けられました。

落花生(ラッカセイ)の学名・原産国・英語

学名
Arachis hypogaea
科・属名
マメ科・ラッカセイ属
英名
Peanuts
Ground nuts
原産地
南アメリカ
開花期
6~8月
収穫期
9月下旬~10月
別名
ピーナッツ
南京豆(ナンキンマメ)
地豆(ヂマメ、ジーマミー)
唐人豆(トウジンマメ)
異人豆(イジンマメ)

落花生(ラッカセイ)とは?花の特徴や旬の時期は?

落花生 ラッカセイ

落花生とは、マメ科・ラッカセイ属に分類される一年草です。ナッツというと、木に付いたサヤを収穫するイメージを持ちますが、草花のような見た目をしています。江戸時代に日本へ持ち込まれたとされています。

株元からいくつかの茎を伸ばして草丈は20~50cmほどに生長し、先端の尖った卵型の葉っぱを向かい合わせに付けます。夏になると、花の見た目はスイートピーに似た黄色い花を咲かせ、受粉すると枯れ落ちるという特徴があります。この特徴から「落花生」という名前が付けられました。その後、茎葉の色が黄色くなってきたら、根に付いたサヤを収穫し、中から豆を取り出します。9月下旬~10月に旬を迎え、豆は茹でたり炒ったりして楽しむことができます。

落花生(ラッカセイ)とピーナッツの違いは?

落花生とピーナッツは、同じものを指します。ただ、厳密にいうと、落花生とは豆だけでなく植物全体のことを指すのに対して、ピーナッツは殻から取り出した豆のみを指すことが多いようです。

落花生(ラッカセイ)の栄養や効果・効能は?

落花生には、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEには強い抗酸化作用があり、細胞を丈夫にして、老化や動脈硬化を遅らせる働きがあります。アンチエイジングにも効果がある大切なビタミンです。

また、ビタミンB1、B2は、糖質をエネルギーに変えてくれる作用があります。ビタミンB群が不足すると、口内炎ができやすくなったり、肌が荒れたり、髪の毛が傷んだりするので、女性は積極的に摂取したい栄養素ですね。さらに、落花生の脂質は、オレイン酸やリノール酸が多いので、悪玉コレステロールを減らしてくれます。

落花生(ラッカセイ)の生産量が多いのは千葉県?

落花生は沖縄ではかなり古くから栽培されていたようですが、詳しい記録は残っていません。また、江戸時代の書物に「南京豆」の記述が残っていますが、これが落花生を指すのかも明らかではありません。

本州での栽培がはじまったのは、明治4年からのこと。神奈川県に住む寺坂慶次郎氏が種を入手したことがきっかけです。その後、千葉、茨城、静岡、鹿児島などで栽培されるようになりました。ただ、現在日本国内で消費されている落花生の約9割は外国産で、国産はわずか1割にとどまっています。国産落花生の7~8割は千葉県で生産され、次いで茨城県、神奈川県などで栽培されています。2013年には、全国では162tの生産があり、そのうちの127t(7〜8割)は千葉県で作られたものとなっているんですよ。

落花生(ラッカセイ)の種類や品種は?

千葉半立ち(ちばはんだち)

国産落花生では最高の品質とされる、千葉県を代表する品種です。香ばしく、甘味が強い濃厚な味わいが特徴ですが、栽培がむずかしく収穫量も少ないため流通価格は高め。殻付きのまま焙煎しただけの素材を味わう食べ方が向いています。

中手豊(なかてゆたか)

あっさりとした味わいで、豆はやや大粒でやわらかな品種です。千葉半立よりも1ヶ月くらい早く収穫されるので、いち早く新豆を味わうことができます。栽培も割と簡単で、広く親しまれています。

郷の香(さとのか)

中手豊を親にして品種改良された品種です、見た目も殻も白く、皮が薄く渋味が少ないので茹で落花生にするために多く栽培されています。一般的に「茹で落花生」といえばこの品種を指すことが多いです。

落花生(ラッカセイ)の茹で方や食べ方は?

落花生は生のままでは食べられず、豆に熱を加えて食べることができます。茹でるか炒る調理方法が一般的ですが、中国などでは油で揚げたりすることもあるそうです。今回は、茹で方と食べ方をご紹介します。

茹で方

殻を付けたまま塩茹でにしていきます。落花生の倍の量くらいある水を深めの鍋に張り、水の量に対して3%くらいの塩を入れて沸騰させます。そして、殻をつけたまま落花生を入れ、30~50分ほど茹でていきます。30分を過ぎたあたりで一度茹で具合を確認し、香ばしい香りがするようなら完成です。茹で上がった落花生は、そのまま粗熱をとっていきます。

食べ方

塩茹で以外にも、取り出した豆をフライパンで炒めて焙煎すると、柿ピーなどのように香ばしい味わいが増します。また、茹でたものに比べて歯ごたえがよいですよ。

塩茹でにしたものは、そのままつまんで本来の味わいを楽しむほか、サラダや和え物、炊き込みご飯の具材など色々なものに取り入れることができますよ。

落花生(ラッカセイ)は栄養豊富なナッツ

ラッカセイ ピーナッツ 種

落花生は、栄養価の高いナッツです。アンチエイジング効果が期待できる栄養素を豊富に含み、日頃の食事へうまく取り入れていくとよいですね。栽培も簡単で、 プランターを使って家のベランダで育てることもできますよ。

更新日: 2016年06月03日

初回公開日: 2016年06月03日

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