10月になると、一気に秋の気配を感じ始めますよね。「何か野菜を育ててみたいけれど、秋に植える野菜って?」など、どんな野菜があるのか、いつごろ植えたらよいのか悩むことも。今回は、そんな10月の秋に植える野菜で、おすすめの種類を9つご紹介します。
10月に植える!秋植え野菜9選
1. リーフレタス(サニーレタス)
リーフレタスは、苗を植えてから約30日で収穫することができる野菜です。初心者でも簡単に育てることが可能で、お肉との相性や食感がよく、手巻きずしやサンドイッチによく利用されています。
β-カロチン・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・鉄・カリウム・食物繊維など栄養価にも優れているので、積極的に食べたい野菜の1つです。
植付時期 | 8月下旬~10月中旬 |
2. ホウレンソウ(ほうれん草)
緑黄色野菜の代表的な存在であるホウレンソウ。冷涼な気候を好むので秋から育てるのに適しているほか、日当たりが多少悪くても、プランターで育てられるくらい丈夫な野菜です。
家庭菜園初心者にもおすすめで、1~2ヶ月程度と短期間で収穫でき、時期をずらして種をまくことで収穫を長く楽しむことができますよ。栄養価の高く、比較的に寒さに強いので、青物が少なくなる冬に重宝する野菜です。
植付時期 | 種まき:9~10月(品種によっては12月末まで) |
3. カブ
カブは、さまざまな料理に使えるほか、葉の部分まで丸ごとおいしく食べることができる野菜です。冷涼な気候を好み、害虫の発生が少ない秋から育てるのが最適です。
大カブで60~100日程度、中カブで50~60日程度、小カブで40~50日程度で収穫ができます。間引いた苗は虫食いなどが少ないのでサラダやスープ、みそ汁や炒め物などバラエティに富んだ食べ方が楽しめますよ。
植付時期 | 種まき:9月上旬~10月中旬 |
4. 水菜(ミズナ/キョウナ)
水菜は、シャキシャキとした歯ごたえのある食感が特徴的で、サラダやおひたし、鍋物に親しまれる野菜です。栄養のバランスがよく、冬の乾燥肌や風邪予防、美肌を助ける優れた水菜は狭いスペースでもよく育ち、30~45日程度で収穫ができます。
年中栽培が可能ですが、秋から育てたものは、1月まで収穫を楽しむことができるのでおすすめです。冬には欠かせない野菜の1つですね。
植付時期 | 種まき:9~10月 |
5. ルッコラ
ルッコラは、ゴマのような風味とピリッとした辛みが特徴的で、おひたしやサラダはもちろんのこと、料理のアクセントに最適な野菜です。
害虫の発生が少ない秋は育てるのに最適で、生育が30~40日程度と早いので、初心者でも管理がしやすく簡単に育てられます。種まきの時期をずらし、外葉から摘み取ることで長く収穫が可能で、各種ビタミンやカルシウム、鉄分が豊富に含まれているおすすめの野菜です。
植付時期 | 種まき:9~10月 |
6. タアサイ(ターサイ)
タアサイは、丈夫で育ちやすいので初心者でも簡単に育てることができます。寒さや霜にあたることで栄養と甘味が増す、秋からの栽培に適した野菜です。
寒い時期では株は大きく育ち、葉がバラのように広がります。50~60日程度で収穫ができ、冬でもずっと収穫ができるので青菜としても重宝されます。味にクセがなく、栄養面では油を使った料理と相性がよいほか、さまざまな料理にも使えますよ。
植付時期 | 種まき:8月下旬~10月下旬 |
7. アイスプラント(アイスプランツ)
アイスプラントは、葉や茎といった表面に水滴のような細胞が付く南アフリカ原産の野菜です。土壌の塩分を吸収する性質があり、水滴のような粒は塩分の結晶なので薄い塩味がするほか、プチプチとした食感が楽しめます。
味にクセはなく、サラダやおひたし、てんぷらなどでおいしく食べることができます。近年、注目を集め始めた新しい野菜であり、今までにない野菜として人気です。1~2カ月程度で収穫が可能で、脇芽から収穫することで長く楽しますよ。
植付時期 | 10~11月(種まき:9~10月) |
8. えんどう豆(エンドウマメ)
えんどう豆は、若いサヤはサヤごとサヤエンドウとして、完熟した豆はグリーンピースとして、日本はもとよりヨーロッパなど世界各地で食されている野菜です。マメ類の中では寒さに強く、15〜20度の環境を好むため、基本的には秋に種まきをして翌春に収穫します。
ただ、種まきを早くしすぎると大きな株で越冬して傷みが激しくなるため、冬を越す株の大きさに注意することが栽培の一番のポイントになります。また、連作に弱く、一度栽培した土地では4〜5年はマメ類を育てられません。さらに、酸性土壌では発育が悪くなるので、石灰質肥料で酸度を調整する必要があります。
植付期 | 10〜11月(種植え) |
収穫期 | 4〜6月 |
9. ソラマメ(空豆)
サヤが空に向かって伸びることから名づけられたソラマメ。簡単に発芽し、育てる手間もそれほどかからない、初心者におすすめの野菜です。16〜20度の環境を好み、エンドウよりは耐寒性、耐暑性に劣るため、関西以西では秋まきが主流です。
近年では品種改良が進み、関東や東北でも栽培されるようになりました。空に向かって伸びていたサヤが下を向いたら収穫の目安。「おいしいのは3日だけ」と言われるほど味が落ちやすいので、適期が来たらすぐに収穫し、取れたてを味わいましょう。
植付期 | 10〜11月 |
収穫期 | 5〜6月 |
10月の秋植え野菜を楽しもう
今回ご紹介した秋植え野菜は、比較的に収穫までが短く、育てやすさから初心者にも安心して育てられる秋~冬に活用できる野菜です。冬の食卓は、ぜひ家庭で栽培した野菜で彩ってみてはいかがでしょうか。
更新日: 2022年10月05日
初回公開日: 2015年10月05日