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そうか病とは?被害やかかったときの対策、効果的な農薬は?

そうか病は、ジャガイモがかかりやすい病気として有名な病気です。ガーデニングや家庭菜園の楽しみを一瞬にして奪っていくのがそうか病ですが、病気にならないためには、日頃の手入れや病気になりにくい環境で育てることが一番大切です。今回は、そうか病の被害や病気にかかったときの対処法や対策、効果的な農薬などをご紹介します。

そうか病とは?野菜ごとの被害は?

そうか病は、子嚢菌(しのうきん)や細菌によって植物に起こる病気です。ジャガイモや柑橘類、落花生などによく発生することで知られています。瘡痂病(そうかびょう)の瘡は「かさ・きず」、痂は「かさぶた」を意味し、感染した植物にかさぶたのような病斑ができることから名付けられました。

ジャガイモの被害

ジャガイモのそうか病は、芋の皮にだけ発生します。表面がざらざらして盛り上がり、大小様々な丸い斑がたくさんできます。見た目は悪いですが、厚く皮をむけば食べられますよ。

柑橘類の被害

柑橘類のそうか病は葉や果実、枝に盛り上がったイボや、かさかさしたかさぶたのような病斑が発生します。見た目が損なわれることはもちろん、果皮が厚くなって実が子ぶりになり、酸味が増すため実の味が落ちてしまいます。

そうか病の発生しやすい時期や原因は?

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そうか病の病原菌は、発生する植物によって違います。例えば、ジャガイモは「ストレプトミセス」という放線菌、柑橘類や落花生のそうか病の原因は「子嚢菌類(しのうきんるい)」が原因です。以下にそれぞれの特徴と発生しやすい時期をご紹介します。

ストレプトミセス

ストレプトミセスは菌糸を放射状に伸ばす放線菌で、土の中の有機物を栄養にして生きています。アルカリ性の土で発生しやすく、高温で乾燥した環境を好みます。また、土の中の酸素を取り入れながら有機物を分解しているので、水はけの悪い土や通気性の低い土だと身を守るためにジャガイモなどに寄生すると考えられています。そうか病にかかった種芋を使うと、被害が畑全体に広がってしまうので植え付ける前から対策をしておきましょう。

子嚢菌

柑橘類や落花生をそうか病にかからせる原因の細菌で、酵母やカビなどと同じように胞子を作って被害を拡大していきます。10~28度の気温で、長雨に当たると胞子が作られます。この胞子が雨によって葉っぱや花について病斑を作り出します。窒素肥料の与えすぎは菌の発生を助長するほか、苗木から10年くらいはかかりやすいので注意が必要です

そうか病にかかったときの対策は?効果的な農薬は?

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地中にあるジャガイモは、そうか病にかかっても収穫まで被害が芽に見えないことから、予防が大切です。柑橘類が被害にあったときは、初期であれば薬剤を散布すること被害の拡大を防ぐことができます。銅水銀剤やベルミン剤、ベンズイミダゾール系などの薬剤の散布が効果的です。

そうか病の予防方法は?

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ジャガイモを植えるときは、土を酸性に傾けておき、連作をしないことが大切です。過去にそうか病が発生した畑でジャガイモを続けて栽培すると、再び被害にあってしまいます。一度トウモロコシや豆類を栽培して、土の状態をリセットするとよいですよ。また、抵抗性のある品種を選んだり、マンゼブ剤などで種芋を消毒したりすると安心です。

柑橘類は、主に葉っぱに発生したタイミングできちんと株から取り除いておくことが予防になります。そうか病にかかった葉っぱを見つけたら、剪定をして株から切り落としてください。このときに合せて前述した農薬や、予防効果のある薬剤を散布すると発生しにくくなります。多湿を好むので、水やりの頻度に注意し、株元をワラなどでマルチングするのも効果的です。

そうか病はかかる前の予防が大切な対策

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せっかく丁寧に、大事に育てていた植物が病気などで見た目が悪くなったり、おいしくなくなったりするのは悲しいことです。ただ、多くの病気が植える前の土作りの方法や、育てている途中の剪定などによって予防することができます。そうか病も、そんな病気の1つです。特にジャガイモや柑橘類などを育てるときは、ちょっと予備知識を入れて、いざというときに慌てずにすみますよ。

更新日: 2016年08月13日

初回公開日: 2016年08月13日

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