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ベト病とは?農薬やその他の予防対策は?

ベト病は、一晩のうちに全ての葉が落ちることもある伝染病です。野菜や果物などに深刻な被害をもたらします。せっかく育てた植物を台無しにしないためにも、はやめに対策をしたいものです。今回は、ベト病とはどんな病気かのかや、農薬による対策などについてご紹介します。

ベト病とは?どんな症状?

べと病1

ベト病とは、植物の種類ごとに原因となる菌や症状が異なる病気で、別名「露菌病」とも呼ばれます。共通している症状は、葉脈の間に淡黄色~白黄色の病斑が現れ、湿度が高いと葉裏に灰白色のカビが生えることです。うどんこ病の症状と似ていますが、胞子が葉の表ではなく裏につくられることで判別できます。

病斑はステンドグラス状だったり、輪郭がはっきりしなかったりとさまざまで、まず外葉の下の方から発生し、徐々に上へと広がります。いずれの場合も、病状が進行すると葉っぱが黄色く変色して、破れや落葉が起こり、ひどくなると株全体が弱って枯れてしまいます。

ベト病の発生しやすい時期や原因は?

ベト病は5~7月、9~10月によく起こります。水滴などで濡れた葉の気孔から侵入して伝染します。カビの一種なので、風通しや水はけの悪い場所を好み、雨が多いときや、過剰な水やりなどで湿度の高い環境がつくられると一気に広がります。また、植物の弱ったときにも発生しやすく、日照不足や肥料切れも原因となることがあります。

ベト病にかかりやすい植物

キュウリ、タマネギ、ほうれん草、ブドウ、レタス、メロン、キャベツなど

ベト病にかかったときの対処は?

ベト病にかかった葉っぱは治療することができません。そのため、他の葉っぱや株に広がらないよう、病気にかかった葉っぱを切り落として処分します。胞子で広がっていくので、病気にかかっている可能性のある葉っぱは全て取り除くことが大切です。株全体に病気が広がってしまったときは、残念ながら株ごと処分し、薬をまいて他の株に広がらないようにします。また、酢を30~50倍、木酢酢を500くらいに薄めた液体に、トウガラシや鷹の爪を漬け込んだものは、ベト病を予防する効果があります。発生初期に散布するとよいですよ。

ベト病の農薬やその他の予防対策は?

農薬で予防する

ベト病は殺菌剤を発生前~初期にかかえて散布していきます。特に葉の裏の気孔から侵入することが多いので、裏側を中心に薬剤をまくと効果的です。予防や治療には、サンケイエムダイフアーやオーソサイド、サンボルドー、ゲッターなどの水和剤が有効です。また、カダンセーフといった自然由来の殺菌剤も使えます。

雨が多い時期は乾燥気味に管理する

雨が多くなるということは、湿度が高くなるということです。そんな時期は、水やりの回数を控えめにすると予防できます。特に地植えの場合、雨や曇天が続くようなら、無理に水を与えなくてもかまいません。また、水やりは午前中の涼しい時間帯に行い、午後には葉についた水が乾くようにします。

水はけと風通しをよくする

水はけや風通しが悪いと、ベト病にかかりやすくなります。株間が狭い、剪定不足は過湿を招く原因となるので注意してください。株同士の間隔を十分にとり、わき芽かきなどをして株元をすっきりさせましょう。

窒素成分の多い肥料は控える

窒素は、茎葉の生育を促す肥料成分です。与えすぎると茎葉が茂りすぎて株が蒸れますが、足りないと弱い株に育ってしまいます。植え付け時の肥料はやや少なめにして、追加で与える肥料で生育具合を調節するとうまくいきます。

抵抗性品種を選ぶ

ベト病は、発生すると対策がむずかしいため、抵抗性のある品種の購入することも1つの方法です。「ベト病R(レース)」の後に表示されている数字が高いほど、多くの菌の型に抵抗性をもちます。ただ、抵抗性品種だからといって必ずしも発病しないわけではないので、他の予防法もあわせて行うと安心です。

ベト病対策で大切なのは湿度管理

べと病2

ベト病の予防には、湿度の管理が欠かせません。15~20度の涼しい時期に発生しやすいのですが、昼夜の温度差があると発生しやすくなります。土の水はけや、株の風通しを意識して手入れをすることが何よりの予防になります。また、日頃から葉っぱの状態をチェックしておくと、病気にかかってもすぐに対処していけますよ。

初回公開日: 2016年07月18日