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スギナ(つくし)とは?見頃の季節や花言葉は?

春から夏にかけてどんどん茂るスギナ。農家の方にとっては、駆除するのが大変な雑草として嫌われる存在です。春の訪れを告げるツクシと同じ植物だということをご存知でしょうか?それぞれ見た目も扱いも違うので、信じられないかもしれません。今回は、見頃の季節や花言葉を交えながら、スギナとはどんな植物なのかをご紹介していきます。

スギナ(つくし)の花言葉とは?

『向上心』『努力』『意外』『驚き』

「向上心」「努力」という前向きな花言葉は、1日1cmほど伸びるスギナの生育スピードの速さに由来します。「意外」「驚き」は、外見の異なるつくしとスギナが、同じ地下茎から出ていることにちなんで付けられました。

スギナ(つくし)の学名・原産国・英語

学名
Equisetum arvense
科・属名
トクサ科・トクサ属
英名
Horse tail
原産地
北半球の暖~寒帯
開花期
3~4月
別名
杉菜(スギナ)
地獄草(ジゴクグサ)
土筆(ツクシ)
ツクシンボウ

スギナ(つくし)とは?どんな花を咲かせる?

ツクシ スギナ

スギナは、トクサ科・トクサ属に分類されるシダ植物です。北海道~吸収までの広い範囲に分布し、河原や荒れ地、畑などに生えています。「地獄草」という別名は、地下茎を伸ばしてあっという間に増え、なかなか駆除できないことから付けられたそうです。

草丈は20~40cmほどとトクサ属の中でも小さく、地下茎が四方八方に広がっていきます。茎は太く、周りに細い筋状の葉っぱがいくつも生えています。この姿が杉の葉っぱと似ていることから、名付けられました。そして、春になるとツクシと呼ばれる高さ10~15cmほどの胞子茎を伸ばします。胞子茎は、草花でいうところの花にあたり、先端の部分か緑色をした細かい胞子を飛ばして繁殖します。胞子茎の節は、袴(はかま)という茶色の葉っぱで覆われていますよ。

スギナ(つくし)の栄養や効果・効能は?

スギナは、地上部のすべてに薬効があります。胞子茎であるツクシには、カロテン、カリウム、ビタミンC・B2などを含み、高血圧や風邪、眼精疲労、鼻炎、糖尿病、炎胆石、花粉症などに効果的です。また葉っぱや茎はミネラルの宝庫といわれ、利尿作用でむくみを解消することから、お茶や薬用酒のほか、全草を乾燥させたものは「問荊(もんけい)」という生薬に利用されます。また、ケイ酸やビタミンEの働きによって髪や爪を健康にし、老化予防に役立つため、アンチエイジング効果が期待できます。

ただつくしは、中毒性のあるチアミナーゼを含むため、食べすぎるとビタミンB欠乏症を引き起こします。心臓・腎臓の疾病を患っている方や、ニコチン過敏症の方は特に注意が必要です。また、トクサ属の中にはイヌスギナのように、アルカロイド系の有毒成分を含むものがあります。胞子の色や形が似ているので、間違えないように気をつけてくださいね。

スギナ(つくし)の見頃の季節は?

つくしの見頃の季節は、3月下旬~4月上旬頃です。胞子を飛散させた後は、栄養茎を伸ばして翌年の養分を蓄えます。

スギナ(つくし)の種類や品種は?

イヌスギナ

関東地方以北の本州~北海道の河原などに群生します。茎の高さは20~60cm、太さは3~5mm程度です。スギナによく似ていますが、栄養茎と胞子茎の区別がなく、緑色の葉の先端に胞子をつくります。また、アルカロイド系の有毒成分を全草に含んでいます。

トクサ(木賊/砥草)

北半球の温帯に分布する、スギナの近縁種です。水湿地を好み、茎は枝分かれせず、竹を細くしたような見た目をしています。ザラザラした茎の表面を、木材や金属の研磨剤に使っていたことから、「砥草」と名付けられました。日陰に強く育てやすいことから、和風庭園でよく見かけます。

ヒメトクサ

北海道など寒冷地の湿地に生えているトクサの小型種です。高さ10~20cmくらいの細い茎には、たくさんの節があります。全体に線が細く、繊細な雰囲気から、ビオトープや苔玉、盆栽に使われます。

ミズトクサ

水草に使われるミズトクサは、スギナを細くしたような見た目をしています。草丈は20~80cmとヒメトクサより一回り大きく、湿地に自生しています。山野草としてや、水草として栽培されます。

ジャイアントトクサ

メキシコ南部〜ペルー原産のトクサの仲間です。高さは平均して2.5m、大きいものは5mにまで達する大型種となっています。

スギナ(つくし)の駆除が大変な植物

ツクシ スギナ3

ツクシが川辺に生えていると、春がやってきたなと感じる方も多いのではないでしょうか。実はスギナと同じ植物だったとは驚きですね。スギナは、生命力が強く、地下茎が少しでも地中に残っていると再び繁殖していきます。そのため、農家の方にとっては、駆除の大変な雑草として忌み嫌われる存在です。自宅で見かけたときは、除草シートなどを活用して他の植物を守ってあげるとよいですよ。

初回公開日: 2016年07月24日