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クランベリーの育て方|栽培のコツは?苗の植え方や時期は?

クランベリーはまるくて赤い、愛らしい実をつけるアメリカを代表する常緑果樹です。果実は酸味が強く、生食よりジャムやジュース、ケーキなどに用いられています。そんな一般食材とされるクランベリーですが、自分で育てるのはなかなか難しい、ガーデニング植物です。今回は、クランベリーの育て方をご紹介します。

クランベリーの育て方のポイントは?

クランベリーは、湿った土地と半日陰の環境で育てるのがコツです。耐寒性にとても優れていますが、暑さには弱いので、地植えよりも鉢植えで育てるのがおすすめです。

手間暇がかかる分、初心者の方には難しいところもありますが、まずは、失敗してもしかたないという気楽な気持ちで育ててみましょう。

クランベリーの育て方!苗の植え方と時期は?

クランベリー

クランベリーは庭への地植えや、鉢やプランターに苗を植えて育てることができます。植え付けは11月、または2~3月頃が適期です。

地植え

直径30cmで、深さ30~40cm程の穴を掘り、1平方メートルに5~6本の苗木を植ええていきます。酸性の土壌を好むため、ピートモスや水ゴケ、鹿沼土を混ぜ、水はけのよい用土を準備しましょう。庭土を利用する場合は、ピートモスを加えるといいですよ。

鉢植え

直径20cmほどの鉢に苗を植え付けます。用土は、地植え同様に酸性のものを準備しましょう。ブルーベリー用の培養土を用いてもかまいません。いずれの場合も、時間と共に徐々に土のpHが酸性から弱酸性になってしまうので、植え付けた後も酸性かどうかは定期的にチェックすることが大切です。

クランベリーの水やり、肥料の与え方

水やり

本来湿地や沼地に自生することから、水を好み、水切れを起こすと枯れてしまいます。土壌が乾かないよう、常に水やりをしっかりしましょう。

夏場は特に乾燥しがちなのでこまめに与えるようにしてください。鉢植えにする場合は、鉢底の穴から流れ出るくらい十分に与え、夏場は潅水させるといいですよ。

肥料

肥料は地植えの場合、2月に有機質肥料を元肥として施します。その後は、花が終わった後の8月~9月頃に追肥として同じものを控えめに与えましょう。

鉢植えの場合は、2月、7月、9月に有機質肥料か即効性の化成肥料を与えます。

クランベリーの植え替え方法と時期は?

クランベリー コケモモ

クランベリーの鉢植えの場合は、根詰まりの防止と通気性をよくする目的で、育成の状態や鉢の大きさに合わせて2年に1回くらいの頻度で行います。11月の休眠期から3月までの根が動き出す前に行うといいですよ。

クランベリーの剪定の方法と時期は?

株が蒸れて弱るのを防止するために行います。クランベリーは前年の枝先に花芽がつき、翌年の春に実をつけます。剪定は5月頃に、花芽がついていない枝を間引きましょう。枝が細く長くよく伸びるので、内側を中心に風通しと日当たりをよくするように意識して剪定するのがポイントです。

クランベリーの実の収穫方法

クランベリー

クランベリーはブルーベリーと違い自家結実性があるため、1本だけでも結実します。また、クランベリーは暑さに弱く、水が必須の植物なうえ、実をつけるためには寒さに当てないといけません。

寒さに当たることで、開花して結実しやすくなり、収穫量が増えるようになります。そのため、冬は寒さに当てるように鉢植えの場合は屋外で管理します。ただ、霜に当てると葉が傷んでしまうので、気をつけてください。

クランベリーの栽培で気をつけたい病気や害虫は?

特に害虫や病気の心配はありません。ただし、まれにアブラムシやカイガラムシがつくことがあるので、見つけ次第取り除きましょう。

クランベリーの育て方を楽しもう

クランベリー 花

クランベリーの果実はビタミンCが豊富で、メラニンを抑制し、肌の酸化を防ぐ美白効果があるとされています。また、むくみの改善や膀胱炎の予防にも効果が期待できるといわれています。

育てるのはたしかに手間がかかりますが、クランベリーの実を収穫すると、その大変さもむくわれたような気持ちになりますよ。

更新日: 2022年05月11日

初回公開日: 2015年07月20日

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