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軟腐病とは?原因や被害は?治療や予防対策は?農薬や薬剤は効くの?

軟腐病という病気をご存知ですか?高温多湿の時期に、植物に発生するメジャーな病気の1つです。名前の通り、茎や株が柔らかくなって腐った状態になり、特有の嫌な匂いも発します。今回は、その軟腐病について被害や対策、予防方法などをまとめました。

軟腐病とは?どんな被害がある?

軟腐病 キャベツ 腐った 野菜

軟腐病とは細菌性の病気のことで、野菜などによく見られます。冷蔵庫で白菜などを長期間保存したときに、茶色く腐って悪臭を放つのもこの軟腐病が原因です。

植物内の組織が比較的かたいといわれる樹木では発生せず、組織が柔らかい白菜やキャベツといった「野菜」やラン、シクラメンといった「球根植物」などがかかりやすい病気です。

軟腐病の原因は?

軟腐病は植物の傷口に細菌が入り込むことで起こります。たとえば、害虫が葉をかじった部分などから発生します。そこから細菌が侵入し、栄養分の通り道を塞いで植物の根などが腐り、葉や花が枯れます。菌をもった植物に剪定はさみやナイフを使うと、それを媒介にほかの植物に感染することもあります。

軟腐病は、菌が繁殖しやすい6~10月の高温多湿の期間に発生します。水はけの悪い土は湿気をためこみやすいので注意が必要ですよ。

軟腐病の治療や対策は?薬剤は効く?

軟腐病にかかってしまった場合、腐った部分をそのまま放っておくと悪臭を放ち、徐々に腐った部分が増えていきます。細菌に効く薬剤が発売されているものの、効き目が遅く、症状の発見後に薬剤を散布しても効果を待つ間に被害が拡大してしまいます。そのため、発見したらすぐにその部分を切り取る、または抜き取るなどして、菌を保有するもの自体を処分しましょう。

ちなみに、軟腐病と似た症状の病気に「褐色斑点病」や「葉先枯れ病」があります。これらは原因が細菌ではなくカビなので対応が異なります。

軟腐病の予防方法!

軟腐病は細菌が原因なので、できるだけその菌が繁殖しにくい環境を作ることが予防につながります。土の水はけをよくすること、菌を運ぶ害虫を寄せ付けないようにネットを張ることなどが対策になります。もし水はけが悪い土壌なら、その土壌の改良も必要かもしれません。

また、剪定や収穫といった、植物を切り取る作業は晴れた日に行うことをおすすめします。できるだけ切り口が乾きやすい環境にしてあげましょう。使った園芸用品を清潔に保つことも大切ですよ。

軟腐病は早めの対策が大切

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私たちの日常生活の中にはたくさんの細菌が潜んでいます。とくに梅雨時期から初秋にかけては、細菌が発生しやすい環境になり、色々なものが腐りやすくなるので、軟腐病を見つけたら捨てる・切り取るといった対策をしましょう。また、野菜を長く置かない、薬剤を事前にまいておくなどの予防対策を施して、病気にかかりにくい植物を育てましょう。

初回公開日: 2015年08月17日