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ノースポール(クリサンセマム)の花言葉|意味や種類は?

花期が長く、真冬でも白い花を咲かせるノースポール。寒さに強く、育てやすいことから、冬のガーデニングでは重宝する花の1つです。暑さには弱い一年草ですが、こぼれ種が翌年に芽吹き、再び花を楽しむことができますよ。また、花を咲かせたときの香りが、臭いことでも有名です。今回は、そんなノースポールの花言葉や、どんな臭いなのかについてご紹介します。

ノースポール(クリサンセマム)の花言葉や意味・由来は?

ノースポール

『誠実』『冬の足音』『高潔』『清潔』

「誠実」という花言葉は、可憐な白い花が夏前まで咲き続ける姿にちなんでつけられました。「冬の足音」は、初頭に白い雪のように花を咲かせはじめ、冬の訪れを感じさせてくれる様子に由来します。

ノースポール(クリサンセマム)の学名・原産国・英語

学名
Leucanthemum paludosum
Chrysanthemum paludosum
科・属名
キク科・フランスギク属(レウカンセマム属)
英名
swamp chrysanthemum
Mini marguerite
Snow daisy
原産地
北アフリカ・ヨーロッパ
開花期
12~6月
花の色
別名
クリサンセマム・ノースポール
クリサンセマム・パルドーサム

ノースポール(クリサンセマム)とは?どんな花を咲かせる?

ノースポール

ノースポールは、キク科・フランスキク属に分類される多年草です。寒さには強い反面、高温多湿にとても弱いことから、日本では一年草として扱われます。北アフリカのアルジェリア地方からヨーロッパの地中海沿岸までの広い範囲に分布しています。日本へは、1960~70年頃に渡来しました。

草丈は15~30cmと低く、たくさんの枝を分かれながら伸ばし、地面をはうように生長します。その茎の先に、中心が黄色く、白い花びらのマーガレットに似た花を咲かせます。葉っぱには、キク科の植物らしい切れ込みが入っています。

名前の由来は?

「ノースポール」とは、北極という意味の英語で、株全体を覆うほどたくさん白い花を咲かせる姿が、北極を連想させることに由来しています。本来は種苗メーカー「サカタのタネ」の園芸品種名ですが、種苗登録はされておらず、一般名として定着しました。

クリサンセマムとは、本当はクリサンセマム属に分類される植物の総称となります。ただ、もともと分類されていた属名ということから、そのままクリサンセマムと呼ばれ続けています。

英名の「Mini marguerite(小型のマーガレット)」、「Snow daisy(雪のデイジー)」は、花姿がマーガレットやデイジーに似ていることから名づけられました。

ノースポール(クリサンセマム)の香りは臭い?

かわいらしい花を咲かせ、耐寒性も強いことから、ノールポールは冬の花壇には欠かせない存在です。ただ、その見た目とは裏腹に、強烈な臭いを漂わせることから、敬遠されることもしばしば。「強烈なチーズの臭い」と表現され、顔をしかめるほど強烈な臭いだとされています。

ノースポール(クリサンセマム)の開花時期や見頃の季節は?

ノースポール

ノースポールは、12~6月頃が開花時期です。寒さに強いため、暖地では冬でも花が咲き、早春から大きく広がって花のカーペットのようになります。花期が長いので、じっくりと楽しむことができます。

ノースポール(クリサンセマム)の種類や品種は?

ノースポールが属するフランスギク属は、ヨーロッパや北アフリカ~アジアにかけて温帯地方におよそ70種が分布しています。キク科の植物は、どんどん分類が細かくなり、名前が複雑化しています。

学名が変更された品種を古い属名である「クリサンセマム」と呼ぶこともあり、今回は、クリサンセマムの名で流通していたものをいくつかご紹介します。

ノースポール(クリサンセマム・パルドーサム)

北アフリカ原産で、クリサンセマムというと本種を指すことがほとんどです。草丈は15~30cmで中心が黄色く、3~4cmほどの白い花を咲かせます。初冬から初夏にかけての長期間花が楽しめ、丈夫でクセがない花姿から、花壇の寄せ植えなどに人気です。「スノーランド」という1回り大きな品種もあります。

クリサンセマム・ムルチコーレ

アルジェリア原産の植物です。園芸では旧属名の「クリサンセマム・ムルチコーレ」または「ムルチコーレ」と呼ばれ、現在はオステフス属分類されて「コリオステフス・ミコニス」に学名が変わりました。草丈は20cmほどで、直径2~3cmくらいの鮮やかな黄色い花を咲かせます。

マーガレット

マーガレット

草丈は60~100cmで一重咲きの白花が親しまれている、カナリア諸島原産の花です。近年では、品種が豊富になり、黄色やピンク、オレンジなどや八重咲きのものもあります。結婚式のブーケなどにも使われます。

クリサンセマム・カリナタム(ハナワギク)

モロッコ原産の植物で、草丈60~80cmほどに生長します。蛇の目模様をした、5cmくらいの花が特徴的です。赤や黄色、白などの花色があり、切り花の材料に使われます。

ノースポールで冬のガーデニングを楽しもう!

ノースポール

冬になるとガーデニングで楽しめる花が少なく、花壇やプランターが寂しい印象になりがち。ノースポールは、どんな花にも合うシンプルさがあり、冬の花壇の寄せ植えに使いやすいですよ。また、単体でいっぱいに育てても、庭先や玄関先を華やかにしてくれます。

臭いは少し気になりますが、丈夫で育てやすいので、何を育てようか迷ったときはノースポールを育ててみてはいかがでしょうか。

更新日: 2021年04月21日

初回公開日: 2015年11月22日

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