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日向土(ボラ土)とは?特徴や使い方や値段の相場は?

園芸用品店やホームセンターへ行くと、色々な種類の土があって驚きますよね。中にはハーブ用、花木用など、それぞれの植物に合った配合で混ぜられたものもあります。これらは、簡単に植物の栽培をはじめられる反面、育てる植物ごとに購入するため費用がかかることも。土それぞれの性質を知っておくと、自分でブレンドして使うことができますよ。今回は、基本的な土の1つである日向土(ボラ土)とはどんなものか、使い方やpH、販売価格の相場についてご紹介します。

日向土(ボラ土)とは?特徴は?

ボラ土 軽石 日向土 (3)

日向土は、宮崎県南部などの霧島系火山帯で採取できる硬い軽石のことです。一般に湿っているものは「ボラ土」、乾燥したものは「日向土」と呼ばれます。赤玉土と同じように大・中・小のサイズがあり、白色をしています。

1969年に川田幸という女性がボラ土を全国で販売する際、「日向土」と名付けたことがはじまりで、現在はひゅうが土販売株式会社の登録商標となっています。

特徴

通常の土は、長く使っていると粒が崩れ、水はけが悪くなってしまいます。しかし、日向土は固く、長期間使っても砕けて粒状になることがないことから、繰り返し使うことができます。また、たくさんの細かい穴が開いていることから、水はけがよく、空気や養分を保つことができます。未使用のものは、無菌で肥料成分がほとんど含まれておらず清潔です。

日向土(ボラ土)のpHは?

ボラ土 軽石 日向土 (2)

土の性質は、アルカリ性から酸性まで種類によって違います。酸性雨が降ることから、日本で採れる土はほぼpH5~6の弱酸性で、日向土も同様です。海外原産の植物など、中性~アルカリ性の土を好むものを育てるときは、少量の苦土石灰を混ぜて酸性度合いを調節します。

日向土(ボラ土)の使い方は?

ボラ土 軽石 日向土 (4)

日向土は水はけと通気性がよく、軽石や砂利に近い性質を持っています。ただ、水もちや肥料を留める力は低いです。

そのため、洋ランや観音竹、万年青など水栽培や水草で育てられるような植物には単体で使うことができます。ただ、その性質から、土の水はけをよくする改良材の意味合いの方が強く、赤玉土や鹿沼土とミックスさせて使われるのが一般的です。

日向土(ボラ土)の販売価格の相場は?

価格は大袋(約10~20L)で600~1,000円ほどと他の土に比べて割高です。また、宮崎県で採掘されることから、関東地方では少し値段が上がります。ただ、水洗いして殺菌消毒をしたものは、繰り返し使うことができるので、ガーデニングをはじめるなら1袋は持っておきたいですね。

日向土(ボラ土)の特徴を活かして代用しよう

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栄養のある土は使わず、最低限の肥料しか与えずに育てると、甘みの強い野菜を収穫することができるそうです。こういった家庭菜園に興味のある方は、日向土を使用してトライしてみてくださいね。

更新日: 2023年10月12日

初回公開日: 2015年12月14日

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