ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

ハンギングバスケットの作り方|寄せ植えや植え方、レイアウトのコツ

植物は鉢植えにしたり、花壇に寄せ植えにしたり、アーチ状に仕立てたりと、その性質を活かしながら色々な飾り方を楽しめるのが魅力です。そんな植物の楽しみ方の1つがハンギングバスケットです。植物を空中にぶら下げて飾ると、鉢植えとは違った雰囲気を演出できますよ。今回は、ハンギングバスケットの基本的な作り方と、おすすめの飾り方をいくつかまとめました。

ハンギングバスケットとは?

ハンギングバスケットとは、つりかごなど空中へぶら下げられる容器に植物を植え付け飾る空間演出の方法の1つです。イギリスではじまったとされる技法で、都市景観から個人の庭や室内などどこにでも飾って楽しめるのが魅力となっています。

また、空中に浮かべて植物を飾ることで、スペースを有効に活用できるのもポイントです。

ハンギングバスケットの種類

ハンギングバスケットには、「壁に引っ掛けるタイプ」と「吊るすタイプ」の2種類があります。壁に引っ掛けるタイプは、容器の上にだけ植物を植えるだけでは花がよく見えませんよね。

そのため、最近は側面にスリットが入っていて、そこから植物を垂らすように植え付けることができます。また、吊り下げるタイプ、もともとは鉢を天井から吊り下げるような容器が主流でしたが、今は側面にスリットの入るものや、全体がワイヤーで作られているものが多いです。

ハンギングバスケットの作り方

ハンギングバスケット 作り方

吊るすタイプ、ワイヤーバスケット

  1. 容器全体にヤシガラ製のシートを敷き入れる
  2. 植物が見えてほしいところにカッターやハサミで切り込みを入れる
  3. 花や植物の苗を数株と、土を準備する
  4. 苗を育苗ポットから取り出し、根を傷つけないように土をもみほぐして落とす
  5. 苗を容器の側面に配置したら、すき間を埋めるように土を入れていく
  6. 花を容器の上段に配置し、土で配置がぐらつかないようにする
  7. たっぷりと水やりをして完成

引っ掛けるタイプ

  1. バスケットの内側に土止め用のスポンジを入れる
    ※バスケットとセットで販売されていることが多い
  2. 鉢底の穴が隠れるくらい鉢底石を敷き詰める
  3. 草花用培養土を入れ、側面のスリットが入っているところに植物をそれぞれ配置していく
  4. 苗同士のすき間を埋めるように土を入れていく
  5. 全体に植物が植え付けられたらn、丈夫の苗がない部分は水苔を敷く
    ※湿らせた水苔を敷くことで、乾燥と水はねを防止できる
  6. たっぷりと水を与える

ハンギングバスケットの作り方!寄せ植えや植え方、レイアウトのコツは?

植物には、それぞれ草丈や茎が伸びていく方向に違いがあります。草丈がそれほど高くなく、垂れ下がったり横に広がったりするタイプのものが、ハンギングバスケットに仕立てやすいですよ。

また、寄せ植えの要領で、上に配置する植物は中央に背が高いもの、周囲にこんもりと茂るタイプや垂れ下がるタイプをレイアウトするとバランスがとれます。

ハンギングバスケット向きの植物例

春~夏 バーベナ、ベチュニア、ナスタチューム、ニーレンベルギア、ロベリア、ネモフィラ、ミムラス、ベゴニア、コリウス、ペチュニア、アメリカンブルー、サフィニア、インパチェンス、花手鞠、ニチニチソウ、ポーチュラカ
秋~冬 パンジー、ビオラ、ゼラニウム、ノースボール、プリムラ、エリカ、ハボタン、ガーデンシクラメン
通年 アイビーゼラニウム、アイビーヘデラ、バコパ、プミラ、シロタエギク、コニファー

ハンギングバスケットの作り方やレイアウトのポイント3つ

同じデザインのハンギングバスケットを複数個並べる

ペチュニア 鉢

同じデザインのハンギングバスケットを複数並べれば、殺風景な場所も華やかな雰囲気へと一変します。お隣との目隠しとして立てたフェンスをはじめ、ベランダの手すりなど、引っ掛けられる場所ならどこでも大丈夫。ポイントは、長く楽しめる植物をシンプルなデザインで植え付けることですよ。

1. 門扉に引っ掛ける

ドア ハンギングバスケット

来客が最初に目にするのが門扉です。植物があるのとないのとでは、家のファーストインプレッションは大きく変わるのではないでしょうか。家や門扉のイメージに合せて植物を選んで飾り付けてみてください。

ダーク系の門扉には赤や青などはっきりとした花色のもの、白などナチュラル系の門扉にはパステル調や淡い色の花で作られたハンギングバスケットがよく似合います。

2. 花壇の背面に

ハンギングバスケット 花壇

花壇の背面が寂しいと、せっかくきれいに作った寄せ植えも興ざめに。そんなときは、トレリスを背面に配置して、引っ掛けるタイプのハンギングを数個置いてみてください。花壇に華やかさをプラスすることができますよ。

3. グリーンだけのハンギングを室内に吊るす

ハンギングバスケット グリーン

アイビーやヘデラ、プミラといった垂れるタイプのグリーンだけを使ったハンギングバスケットは、すっきりとした印象になり、色とりどりの花を飾るのが苦手な人におすすめです。

観葉植物のような感覚で、室内に飾って楽しむことができます。天井から吊り下げると、さわやかな雰囲気のお部屋になりますよ。

ハンギングバスケットの作り方は寄せ植えと似ている

ハンギングバスケット

ハンギングバスケットは室内外の空間を花で彩ることができる園芸技法の1つです。複数の植物を植え付ける必要があるので、植物同士の相性や配置に凝りだすと、作業もどんどんむずかしくなりがちです。

まずはシンプルに3種類の植物でハンギングを作ることからはじめてみてください。

更新日: 2019年12月12日

初回公開日: 2016年04月16日

関連コンテンツ