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ケト土とは?苔玉や盆栽、ビオトープでの使い方は?

苔玉や盆栽など、水もちのよい土を作りたいときに活躍してくれるケト土。水を含んでいるときはねっとりとした質感で、乾燥すると固まる特性から、粘土のような感覚で土作りに活用できます。栄養分も多く含んでいるのもよく利用される理由です。今回は、苔玉や盆栽、ビオトープでの使い方など、ケト土とはどんな土なのかについてご紹介します。

ケト土とは?特徴は?

ケト土とは、葦、まこも、水生の苔など水辺の植物が枯れて水の底にたまり、長い年月をかけて粘土状に変化した土のことです。苔類が積み重なって固まったピートモスと似たようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

腐食が進んで炭化しているので色は黒く、水を含むと泥のように粘り気が出ます。一方、乾燥すると硬く固まるので、苔玉や器と植物を接着したいときに使います。また、植物が原料なことから、栄養分が豊富なうえ、泥状なので水もちがよいことが特徴となっています。腐敗したものなのでヘドロやカビのようなにおいがしないかと感じますが、特ににおいはないので安心してください。

苔玉や盆栽、ビオトープでのケト土の使い方は?

ケト土は、その水もちのよさと栄養分の豊富さを利用して、苔玉や盆栽、ビオトープなど特殊な環境で楽しむ植物の栽培の際に利用されます。以下に、それぞれのシーンにおけるケト土の使い方を簡単にご紹介します。

苔玉

苔玉 カポック インテリア シェフレラ

植物をボール状の土に植え付けて楽しむ苔玉。観葉植物や草花の新しい飾り方として、近年人気が出ていますよね。植物の根を包むとともに、苔が育つための土壌としてケト土が使われます。

ケト土7:赤玉土(小粒)3の割合で混ぜ合わせるか、そこへ2割ほど富士砂を加えたものを使います。水を加えながらこねて混ぜ合わせ、耳たぶくらいのやわらかさになったら苔玉の土台の完成です。植物の根の周りへボールを作るように土を付けていき、周りに苔を張っていきましょう。泥遊びや陶芸のような感覚で土作りを楽しめますよ。自分で材料をそろえるのが大変という人には、専用キットも販売されています。

盆栽

ミニ盆栽 作り方

盆栽において、ケト土は植物と植え付ける器の接着剤の役割を果たします。また、表面を苔で覆って楽しむことができるも、水もちのよいケト土を利用してこそ。ケト土6:細かく刻んだ水苔2:赤玉土(小粒)2の割合で混ぜ合わせた土に、水を少しずつ加えて耳たぶくらいのやわらかさに調節していきます。これに固形肥料を混ぜたから容器に盛り、植物を植え付けていきます。植物が植えられていないところには、苔をピンセットで貼り付けていきましょう。

ビオトープ

睡蓮鉢

ガーデニングにおいてビオトープとは、自然の水辺のような環境を意味します。水槽や庭の池を活用して、様々な水生植物を植え付けて作り上げていきます。

一番簡単な作り方は、ケト土と赤玉土を混ぜ合わせた土を容器の底に敷き、そこへ水草や水生植物、マングローブにある樹木などを植え付けていくことです。土を盛り付けるときに高低差を付けると、自然な雰囲気を演出することができます。

ケト土の使い方で注意することは?

ケト土は、水を加えると田んぼの土のような粘り気があり、乾燥するとカチコチに硬くなります。この性質は、通常の植物が生育するのには向きません。盆栽や苔玉などのときだけ使うようにしましょう。ただ、手に付くとなかなか取れないので、作業をするときはゴム手袋や軍手を付けておくと安心です。

また、一度にたくさんのケト土を使うことはビオトープを作るとき以外ありません。開けた袋をそのままにしておくと、ケト土が固まってしまうので袋を2重・3重にしたり、湿られたタオルと一緒にくるんだりするとよいですよ。

ケト土の販売価格は?

ケト土はホームセンターやインターネットで簡単に手に入ります。価格も、2Lあたり250~400園とリーズナブル。苔玉作り用など用途に合わせて配合されたものも販売されていますよ。

ケト土は苔玉や盆栽に使ってみて

普段のガーデニングではほとんど見かけることのないケト土。肥料成分を豊富に含み、水もちもよいことから盆栽や苔玉にしても、植物が元気に育てる環境を作ってくれます。また、土台としても頑丈で、特に盆栽など倒れやすい容器に植え付けても、植物の根を守る強さを持っていますよ。新しいガーデニングのスタイルにチャレンジしたいときは、手元にケト土があると便利ですね。

初回公開日: 2016年05月13日