洋ラン(洋蘭)の花言葉と育て方｜種類、植え替えの時期や方法は？

ランというと、カトレアや胡蝶蘭のような、花が大きく、派手で華やかなものを思い浮かべる方が多いですよね。ただ、一口に「洋ラン」といっても、その種類は多く、花色や見た目も様々です。今回はそんな洋ランとはどんな植物なのかを、花言葉とおおまかな育て方と合せてご紹介します。

洋ラン（洋蘭）の花言葉とは？

『美しい淑女』『優雅』

洋ランの色鮮やかな花姿から、美しい女性が連想されて、「美しい淑女」「優雅」という華やかな印象の花言葉が付けられました。

洋ラン（洋蘭）の学名・原産国・英語

学名

orchid

科・属名

ラン科

英名

orchid

原産地

イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア

開花期

通年

花の色

白

別名

–

洋ラン（洋蘭）とは？どんな花？

ラン（蘭）とは、ラン科に分類される植物の総称で、東南アジアを中心に、世界中の熱帯から亜熱帯にかけて分布しています。日本では、このおびただしい数のランを、欧米で改良されて明治時代以降に国外から持ち込まれた「洋ラン」と、日本や中国などアジアを原産とする「東洋ラン」の２種に区別しています。洋ランは、イギリ観賞用として作り出されたことから、見た目が華やかで、花つきのよいものが多いです。

洋ラン（洋蘭）の種類は？

カトレア

「蘭の女王」と呼ばれる、華やかな印象の洋ランです。中南米に広く分布し、品種改良によって無数の品種が存在することから、開花期もそれぞれ異なります。６枚の花びらからなる豪華な花を咲かせ、岩や木に着生して生長します。

胡蝶蘭（ファレノプシス）

木などに根をはる着生ランで、日本でもっともポピュラーな洋ランです。蝶が飛ぶような花姿をしてることから名付けられました。「幸福が飛んで来る」という縁起のよい花言葉から、引っ越しや開業祝いのプレゼントに利用されます。

シンビジウム

主に東南アジアを原産とする洋蘭で、冬から春にかけて茎に連なるようにたくさんの花を咲かせます。カトレアや胡蝶蘭に比べて落ち着いた印象が特徴です。

デンドロビウム（デンドロビューム）

東南アジアを中心に、世界中に生息する着生ランで、１つの茎にたくさんの葉っぱと花を付けます。原種の数が1,000を超えるとされ、花色や姿のバリエーションが豊富です。

オンシジューム（オンシジウム）

西インド諸島から中南米に分布する洋ランで、生息環境に応じて様々な見た目を持っています。１本の細い茎に10～50輪の花を付ける姿はボリューム満点です。

洋ラン（洋蘭）の育て方のポイントは？

霧吹きで水を与え、湿度の高い環境で栽培してあげることがポイントです。洋ランは着生ランのものが多く、熱帯雨林など湿度の高い半日陰に自生しています。そのため、霧吹きで定期的に水を与え、直射日光に当てないようにしましょう。また、寒さに弱いものがほとんどなので、鉢植えにし室内で育てていきます。

洋ラン(洋蘭）の苗植えの時期と方法は？

鉢植えにされた開花株を購入することがほとんどです。そのため、購入したらそのまま育てていくことができます。ただ、特に水苔で育てているときは、きちんと毎年植え替えをしないと傷んだ土壌で栽培することになるので注意してくださいね。

洋ラン（洋蘭）の植え替えの時期と方法は？

1～2年に1回植え替えをして、生育環境をリフレッシュさせます。種類によっても時期は違いますが、4～6月か9～10月の気温が安定した時期に行うと失敗が少なくすみますよ。傷んだ根は清潔なナイフやハサミで切り落とし、水をたっぷり含ませた水苔に植え替えます。

洋ラン（洋蘭）の水やり、肥料の与え方

水やり

水苔がカラカラに乾燥したら、水やりをします。霧吹きでたっぷり水を与えるか、鉢ごと水に浸けてしまうのも1つの方法です。

肥料の与え方

それぞれの種類の新芽が出る時期、液肥か緩効性の化成肥料を適量施していきます。与えすぎると根が傷んで枯れてしまうので注意してください。

洋ラン（洋蘭）の増やし方は？

洋ランの多くは、植え替えをするときに、株分けをして増やすことができます。分けるときは、最低でも3～4本バルブ（ふくらんでいる茎の部分）がついている状態で分けるとよいですよ。

洋ラン（洋蘭）の栽培で注意する病気や害虫は？

アブラムシやハダニといった害虫や、炭疽病などの被害に注意します。基本的に風通しが悪くムレた環境だと病害虫の被害に合いやすくなるので、生育環境をきちんと整えてあげることが大切です。。

洋ラン（洋蘭）の育て方は種類によって様々

洋ランは種類がとても多く、南極以外の全世界に分布しているといわれています。もともとは高級な植物として流通し、古くから人々の観賞の対象となってきました。

その華やかな見た目は、魅力たっぷりですよね。ただ、「洋ラン」と一言でいっても、それぞれの種類によって育て方は違うので、種類にあった方法で長く栽培してくださいね。

更新日: 2021年11月10日

初回公開日: 2016年04月02日