秋は、ちょっと物悲しい寂しさを感じる季節です。そんなとき、きれいな花々を寄せ植えにして飾れば、気持ちが明るくなりそうですよね。また、寄せ植えは、花の選び方しだいで色々な雰囲気を演出できる魅力があります。今回は、秋の寄せ植えにおすすめの花を8種ご紹介します。
秋の寄せ植えに使う花の特徴は?
少しずつ涼しくなってくる秋は、様々な色、香りを持つ花が咲き誇ります。夏の暑さを乗り越えてそのまま咲き続けている花や、寒い冬の間も咲き続ける花、秋だけにしか咲かない花など様々です。
種類の豊富な秋に寄せ植えをするときは、いつ頃まで花が咲くか?というのも考えながら、バランスをとったガーデニングをできるといいですね。
秋の寄せ植えにおすすめの花8選
1. ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、日本で生み出されたシクラメンの品種で、ミニチュアシクラメンの改良品種にあたります。耐寒性にすぐれており、屋外で育てることができます。また、フリンジ、シャワー、ストレートなど花姿のバリエーションが豊富ですよ。
花色の違う株をいくつか鉢に植え、フラワースタンドに飾るのがおすすめです。また、葉牡丹やアイビーと植えると、花の美しさを引き立たせることができますよ。
植え付け時期 | 9~11月 |
開花時期 | 11~4月 |
2. ウインターコスモス
コスモスに似た白や黄色のかわいらしい花を咲かせるウインターコスモス。草丈が70cmほど高いものから、30cmほどと低いものまで様々で、一緒に寄せ植えする花によって使い分けられますよ。
花が1cmほどと小さいので、ウィンターコスモスを主役に置くなら小柄な花を寄せ植えにしましょう。ヒメツルソバやイベリス、シルバーレースなどウィンターコスモスよりも草丈の低いものがよく利用されます。
植え付け時期 | 4~5月/9~11月 |
開花時期 | 10~1月 |
3. ケイトウ
ケイトウは、奈良時代から日本で栽培される、歴史の長い花の1つです。とさかのようなユニークな花姿が由来となって、名付けられました。花姿が5つのタイプに分かれ、草丈も高いものから低いものまであるので、寄せ植えの主役にも脇役にも活躍してくれます。
草丈の低い品種が、寄せ植えに向いています。中心に置くなら、ハツユキカズラやアイビー、コリウスなど班入りの葉っぱが美しいものを選ぶと上品になります。他の花と植えるなら、色を揃えるとまとまりますよ。
植え付け時期 | 4~8月 |
開花時期 | 7~11月 |
4. パンジー
パンジーは、10月~5月までの長い間、花を楽しむことができます。寒さに強く丈夫なので、ガーデニング初心者であれば、手始めに育ててみるのがおすすめですよ。1,000を超える品種があるので、自分のお気に入りのものを見つけて、楽しんでみてください。
色違いのパンジーや、同種のビオラを寄せ植えにするのが定番です。ウッドプランターにこんもり植え付けると、花のかわいさが引き立ちます。ちょっとシックに仕上げたいときは、寒色系のパンジーとシルバーリーフの植物を合わせ植えるようにします。
植え付け時期 | 8~11月 |
開花時期 | 10~5月 |
5. 皇帝ダリア
皇帝ダリアは、茎が木質化して草丈が高くなるダリアの1種です。1m以上に生長し、長く伸びた茎の先に、ピンクや白の華やかな花を咲かせます。周囲の植物を見下ろすような草姿からは、威厳すら感じさせます。
大きく生長するので、株元を葉牡丹やヒューケラなどで覆うのが寄せ植えのポイントです。草丈の低いうちは、シクラメンなどと一緒に植えてもかわいらしいですよ。
植え付け時期 | 3~5月 |
開花時期 | 11~12月 |
6. アイビーゼラニウム
花壇や露地植えによく植えられているゼラニウムの中で、ペルタツム種を改良して作られた品種です。下向きに茎が生えるという特徴を持っています。アイビーに似た葉っぱを付けることにちなんで名付けられました。
株が下に向くことを利用して、ハンギング仕立てにして楽しまれます。花を活かすときは、アイビーやワイヤープラントなどつる性の植物をまとめると寄せ植えがうまくいきますよ。
植え付け時期 | 3~5月/9~10月 |
開花時期 | 3~7月/9~11月 |
7. スプレーマム(スプレー菊)
和洋いずれの雰囲気も作り出せるスプレーマム。アメリカで作られた洋菊の総称で、一重、八重、管咲き、ポンポン咲きなど花びらの形が豊富です。特にポットマムと呼ばれる鉢植え用の草丈が低い品種は、寄せ植えにもよく利用されています。
パンジー同様、色違いの株をいくつもウッドプランターに寄せ植えにするのが一般的です。一味アレンジを加えるなら、ゴールドクレストの周りにポンポン咲きのものを植え付けるとよいですよ。さらに、アクセントに唐辛子を加えるのもおすすめです。
植え付け時期 | 3~6月 |
開花時期 | 10~11月 |
8. カランコエ
カランコエは、熱帯原産の多肉植物で、赤やピンク、オレンジなど鮮やかな花を毎年咲かせてくれます。寒さに弱いので、鉢植えにして、冬は室内に取り込みましょう。
乾燥に強いので、多肉植物との寄せ植えの相性は抜群。花のような葉っぱを付けるセダムを前面に置くと、カランコエの花色を一層楽しむことができますよ。
植え付け時期 | 5~6月/9月 |
開花時期 | 10~6月 |
秋の寄せ植えで花をもっと楽しもう
気候の穏やかな秋は、春の次にガーデニングに向く季節です。春とは一味違った色の花が多く、色々な雰囲気の花壇や鉢植えを作ることができますよ。
また、色鮮やかな寄せ植えを作って、ちょっと寂しいベランダや窓辺を彩ることもできます。寄せ植えにチャレンジしたことのない方は、ぜひこの秋にはじめてみてください。
更新日: 2021年09月15日
初回公開日: 2015年11月12日