夏の照りつける太陽の下、青いすずしげな花を咲かせるルリマツリ。丈夫で育てやすいうえ、直射日光や照り返しにも強いので、都市部でのガーデニングにはおすすめの植物ですよ。今回は、そんなルリマツリの育て方について、挿し木や剪定の時期と方法などをご紹介します。
ルリマツリの育て方のポイントは?
花が一通り咲き終わったら剪定をし、冬は防寒対策を施すことが、ルリマツリを長く楽しむポイントです。生育旺盛で、放っておくと2m以上に生長してしまうので、花後に切り戻しをして何度も開花を楽しみましょう。
また、熱帯原産で寒さに弱いので、冬になったら鉢植えは室内に取り込み、地植えは株元をワラや腐葉土で覆いましょう。
ルリマツリの苗植えの時期と方法は?
ルリマツリは4~6月に、鉢植えか地植えにして育てていきます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の割合で混ぜあわせた土を入れた、苗よりも1~2回り大きな鉢に植え付けます。市販の草花用培養土を使ってもかまいません。
地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選び、大きめの植え穴を掘った土に、腐葉土や堆肥を混ぜ込んで植え付けていきます。
ルリマツリの水やり、肥料の与え方は?
水やり
ルリマツリは、湿気を好み乾燥を嫌います。鉢植えは、春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。真夏は特に乾燥しやすいので、朝と夕方に水やりをするくらいがちょうどよいです。一方、冬は生育が止まるので、土が完全に乾いてから水を与えるようにします。
地植えの場合には植え付け直後に水をたっぷりと与えれば、あとは降雨だけでも大丈夫です。
肥料の与え方
植え付けるときにゆっくりと効く緩効性肥料を土に混ぜあわせます。そして、春~秋はよく枝を伸ばして花を咲かせるので、1〜2週間に1回液体肥料を与えます。固形肥料の場合には、月に1回くらいのペースで与えるとよいですよ。
ルリマツリの剪定の時期と方法は?
ルリマツリは、枝をよく伸ばし、姿が乱れやすくなっています。枝が混み合っているときは、その都度余分な枝を間引いたり、切り戻したりしていきましょう。
また、一通り花が咲き終わったら、全体を1/3~1/2ほどの大きさに切り戻すと、新しい枝を伸ばして再び花を咲かせます。どこで枝を切ってもかまわないので、自分好みの樹形に仕立てて楽しんでくださいね。
ルリマツリの植え替えの時期と方法は?
生育が旺盛で、根をよくはって生長することから、鉢植えは1~2年に1回は植え替えをしてます。3~4月が適期です。根についた古い土を半分ほど落とし、長い根や枯れた根を切り詰めてから、1回り大きな鉢に植えてください。
ルリマツリの増やし方!挿し木の時期と方法は?
ルリマツリは、5~7月に挿し木をして数を増やすことができます。その年に伸びた新しい枝を7~10cmほどの長さに切り、2~3cmほど赤玉土(小粒)などの清潔な土に挿していきましょう。
明るい日陰で、土が乾かないように水やりをして管理し、根が十分に生えたら鉢か地面に植え替えてください。株が幼いときは寒さに弱いので、鉢植えでしばらく育てた方が安心かもしれません。
ルリマツリの育て方で注意する病害虫は?
ルリマツリは、害虫や病気の被害にあうことがあります。風通しが悪く蒸れた環境だと、カイガラムシに寄生されたり、菌核病や灰色カビ病などの病気にかかりやすくなります。
枝が伸び過ぎたら適宜剪定をし、風通しをよくしておくことが何よりの予防につながりますよ。
ルリマツリは鉢植えで楽しむこともできる
ルリマツリは生育が旺盛で、寒さにさえ気をつけていれば、育て方も簡単な初心者に扱いやすい植物です。小さなスカイブルーの花が長く楽しめ、常緑なことから、鉢植えを1つお部屋に置くと、さわやかな雰囲気が演出できますよ。
樹高や姿も調節しやすいので、室内に緑を飾りたいときは、ルリマツリの鉢植えがおすすめです。
更新日: 2021年09月01日
初回公開日: 2016年02月08日