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目隠しにおすすめの常緑樹8選!日陰でも育つ庭木は?

庭や家の様子が、外から丸見えなのは、落ち着きませんよね。そんなときは常緑樹を目隠しに活用するのがおすすめです。常緑樹には、豊かな葉っぱで効率よく太陽光を集めるので、日陰や短時間の日照りでも育つ「陰樹」が多く、栽培も簡単ですよ。今回は、目隠しになる常緑樹の庭木を8種ご紹介します。

目隠しにおすすめの常緑樹8選

1. マサキ

マサキ

マサキは日本原産の低木で、江戸時代から目隠しに利用されてきました。乾燥、大気汚染、潮風に強く、樹高が低く日光を遮らないことから、庭木だけでなく海岸沿いの生垣や防風林、街路樹にと広く利用されています。

日向を好みますが半日陰でもよく育ち、剪定にも強いので、夏~秋を避けて年に2~3回、思い切って刈り込むのがポイントです。

2. ヤツデ(八手)

ヤツデ 葉

20~40cmもある掌状の葉っぱが人を招いているように見えることから、先客万来の縁起木として古くから親しまれてきたヤツデ。天狗の羽団扇にそっくりな葉の形は、「テングノハウチワ」の別名そのものです。

根元からヤゴが出たら、古い幹を間引き、大きくしたくないときは3年に1回、若木のうちに葉切りを行います。直射日光が苦手で、湿度の高い日陰を好みます。

3.レッドロビン

レッドロビン

カナメモチとオオカナメモチの交配種で、洋風のお庭の目隠しに人気のレッドロビン。「赤いコマドリ」を意味する名前は、新芽が真っ赤なことに由来します。

春の白い小花や秋の赤い実も美しく、刈り込みに強い育てやすい常緑樹となっています。鮮やかな新葉を長く楽しむには、日照時間の長い場所に植え付け、6月頃と秋口の年2回に分けて少しずつ剪定するとよいですよ。

4.ヤブコウジ(十両/藪柑子)

ヤブコウジは、万葉集の和歌に登場するほど古くから日本人に親しまれる常緑性の低木です。半日陰ですくすくと育ち、直射日光や西日が苦手。地下茎を伸ばして増えますが、繁殖力旺盛というほどではないので手入れも簡単にできますよ。

生育が遅いので剪定もあまり必要がなく、穴を掘ると水がしみ出すほどでなければ、土の乾きにくい場所にも植えられますよ。

5.ソヨゴ(冬青)

ソヨゴ

ソヨゴは、淡い幹の色とすずしげな葉っぱが特徴の常緑高木です。雌株と雄株を揃えると、赤い実がついてシンボルツリーとしての存在感も抜群。

大きいものは樹高10mを超えますが、生長がとても遅いので、目隠しの高さを決めてから苗木を購入するのがおすすめです。根が浅く横に張はるので、周囲にある程度のスペースを用意してから植え付けていきましょう。

6. 常緑ヤマボウシ

ヤマボウシ

庭のシンボルツリーとして人気のヤマボウシの、常緑タイプの種類です。1年中濃い緑色の葉っぱを茂らせ、初夏から秋にかけて白い花を枝のあちこちに咲かせます。自然な枝ぶりが美しく、特に剪定をする必要がないことも人気の理由。リビングなど大きな窓の目隠しに、シンボルツリーも兼ねて植え付けると、庭の主役になってくれますよ。

7.アオキ

アオキ

高さ2mほどの常緑性低木であるアオキは、日本ではありふれた樹木の1つ。ただ、ヨーロッパでのガーデニングには重宝され、斑入りの品種が人気です。

日向よりむしろ日陰がよく、直射日光が当たると葉っぱが黒く焼けたり黄ばんだりしてしまいます。湿り気のある腐植質の土壌に植え、老化した幹は3~4月頃に刈り込まずに地際から間引くときちんと育ってくれますよ。

8. シマトネリコ

シマトネリコ 葉っぱ

シマトネリコは、濃い緑色の葉っぱを茂らせながら生長する常緑性の高木です。生長が早く、和風洋風どちらの雰囲気にも合うことから、近年目隠し用の庭木として人気が出てきました。

沖縄が原産なので、寒さに弱く、霜に当たると葉っぱが枯れ落ちてしまいます。また、根を広い範囲にはるので、広いスペースを用意してあげてくださいね。

庭木に常緑樹を植えて目隠ししよう

目隠しに向くのは、刈り込んでもすぐに芽吹く、繁殖力旺盛で生育の早い樹木です。ブロック塀と違って、自然と視線を遮りながら風を通すので、圧迫感なくプライベートな空間を作り出すことができますよ。自分好みの葉っぱや枝ぶりの樹木を選んで、楽しく育てられたらすてきですね。

更新日: 2021年12月15日

初回公開日: 2016年04月03日

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