宿根草の特徴は、冬になると地上で見える部分は枯れてしまいますが、春になるとまた芽を出してくれることです。経済的で、植え替えなどの手間がかからないことから、ガーデニングを楽しむにはかかせない存在ですよ。自分好みの草花を植えて、毎年の開花を楽しみましょう。今回は、庭で育てられるガーデニングにおすすめの宿根草を7種ご紹介します。
宿根草のおすすめ7選
1. エリゲロン
キク科の宿根草で、白やピンクの小さな花をたくさん咲かせ、庭を優しい雰囲気にしてくれます。草丈は15~40cmほどに生長し、咲きはじめは白く、だんだんピンクに花色が変化する特徴を持っています。
日当たりと風通しのよい環境を好み、乾燥気味に育てるのがポイント。湿度が高まる梅雨前に地際で株を刈り取り、風通しをよくしてあげましょう。丈夫なので、ガーデニング初心者の方におすすめです。
2. スズラン(鈴蘭)
スズランは、「幸福の再来」という花言葉を持ち、ヨーロッパでは聖母マリアを象徴する美しい花として知られています。日本に自生している品種もありますが、園芸では丈夫で育てやすいドイツスズランという品種おすすめです。
もともと、木陰に自生しており、暑さに弱い性質です。ただ、適度に日に当たらないと花付きが悪くなってしまうので、庭に植え付けるときは半日陰を選んでください。また、乾燥も苦手なので、夏は土が乾ききる前に水やりをします。
3. クレマチス
クレマチスは、北半球の温帯を中心に約300種の原種が存在します。イギリスでの盛んな品種改良によって、品種は2,000種を超えているとされています。細く長いつるを伸ばし、大きく華やかな花を咲かせることから、「つる性植物の女王」と呼ばれているんですよ。
品種によって「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」があり、花の付き方や剪定の時期が変わるので注意が必要です。基本的には日当たりのよい場所で、上手につるを誘引してあげるのがポイント。つるを咲くや支柱にからめて楽しめるのも魅力の1つです。
4. ゼラニウム
ゼラニウムは、街中で見かける機会の多い宿根草の1つです。赤やピンク、白、紫色の花をこんもりと咲かせる姿がかわいらしいですよね。日本では、大正時代から鑑賞用として栽培されるようになりました。
虫が嫌う香りを放つので、害虫の被害が少なく、育てやすい草花です。ただ、湿度が高いと弱ってしまうので、水はけのよい場所で、やや乾燥気味に育てましょう。また、花が全部咲き終わったら、茎を株元から切り落とし、株の消耗を抑えてください。
5. アスチルベ(泡盛草)
シュッと伸びた茎の先に、もこもことした独特の形の花を咲かせるアスチルベ。草丈が20~100cmと品種によって様々で、花が優しい印象を与えることから、寄せ植えの背景などによく用いられます。和名の「泡盛草」も、その姿を物語っていますよね。
花が終わったら早めに株元から茎を切り戻すことと、湿り気のある場所に植えるのが、長く楽しむコツです。乾燥した環境が苦手なので、土の表面が乾燥しているようなら、鉢植え、地植えにかかわらず水やりをしてください。
6. ストケシア(ルリギク)
ストケシアは、キク科の宿根草で、6~10月に花を咲かせます。筒状の花びらの周りに、深く切り込みの入った花びらが並んでいる変わった花姿が特徴です。紫や青の花色が一般的なことから、「ルリギク」という別名を持っています。
耐暑性、耐寒性ともに優れていることから、日当たりのよい場所に植えれば放っておいても元気に育ってくれます。ただ、湿気が高いと弱ってしまうので、土の水はけには気を配り、株同士の間隔は十分に空けるようにしましょう。切れた根からも芽を出すほど繁殖力が強いので、ガーデニング初心者は重宝すること間違いなしの植物です。
7. ミヤコワスレ
ミヤコワスレは、山野に自生していたミヤマヨメナを園芸用に改良した草花です。作られはじめた江戸時代は、淡い青色の花が主流でしたが、今は青、ピンク、白色の花もあります。また、草丈20~70cmと幅があるので、植え付ける場所によって品種が選べますよ。
暑さや乾燥が苦手なので、半日陰に植え付けるのがおすすめです。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、枯れた花や葉っぱは順次摘み取ってください。
人気でおすすめの宿根草を庭で育ててみよう
冬に枯れてしまったように見える植物が、春になると芽吹く姿を見ていると、生命の神秘的な力強さを感じますよね。毎年花を咲かせるためには、それぞれの植物に合った環境で育てていきましょう。日陰で育つ宿根草もたくさんあるので、ぜひ取り入れてみてください。
更新日: 2021年04月14日
初回公開日: 2015年11月07日