百合といえば、食用や薬用、観賞用などの楽しみ方がある、人気の花の1つです。ユリ属の総称のため、様々な種類があり、花言葉や花の咲き方、カラーバリエーションが豊富なことも特徴。今回は、そんな百合について、種類や品種、見頃の時期や季節などをご紹介します。
百合(ゆり/リリー)の学名・原産国・英語
- 学名
- Lilium
- 科・属名
- ユリ科・ユリ属
- 英名
- Lily
- 原産地
- 北半球の亜熱帯・温帯・亜寒帯地域
- 開花期
- 5~8月
- 花の色
- 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色など
- 別名
- リリー
百合(ゆり/リリー)とは?どんな花を咲かせる草花?
百合とは、主にユリ属に分類される多年草の総称です。原種は北半球のアジアを中心に、ヨーロッパやアメリカに約100種類分布しています。日本には、6~7つの固有種を含め、15種類ほどが自生しています。
歴史
百合の歴史は古く、古代エジプトでは豊穣の象徴とされ、農耕の女神イシスに捧げられる花とされてきました。この信仰はローマ帝国でも続けられ、ローマ帝国が進行するとともにヨーロッパ全土へと百合が広まっていきました。中世以降は、真っ白な百合が聖母マリアを象徴とする花とされるようになり、たくさんの宗教画に描かれるようになりました。今でも、キリスト教では、ユリは特別な存在となっています。
日本では、古事記に記録が残っており、古くから食用として栽培されてきました。観賞用とされるようになったのは江戸時代に入ってからです。明治時代には園芸用のヤマユリやカノコユリの球根は、重要な輸出品の1つとなりました。
名前の由来
百合の語源はいくつかあります。花が風に揺れる様子から「揺り(ユリ)」といわれるようになったとする説や、球根の鱗片が寄り合っている様子から「寄り(ヨリ)」が訛ったとする説、古事記に登場する伊須気余理売(イスキヨリヒメ)の「余理(ヨリ)」が訛って百合になったという説などが有名です。
百合(ゆり/リリー)の開花時期と見頃の季節は?
種類や品種によって若干異なりますが、百合は5~8月に花を咲かせる植物です。特に、6~8月に花を咲かせる品種が多いですよ。ただ、現代では品種改良や栽培方法が確立したことで、一年中花屋さんで何かしらかの種類や品種を見ることができます。
百合(ゆり/リリー)の花には毒性がある?
百合は球根に毒をもつ有毒植物です。毒抜きを行わずに食べてしまうとと、痙攣や嘔吐などの中毒症状があらわれます。百合は食用としても扱われるため、毒性には注意して使用する必要があります。食用として市販されている「ユリ根」は、オニユリ、ヤマユリ、カノコユリなどが有名なので、処理済みのものを選ぶようにしましょう。
百合(ゆり/リリー)の花を飾って生活を彩ろう
きれいな花が部屋に飾ってあると、それだけで清々しい気持ちになりますよね。結婚式のブーケにもよく利用される人気の百合を部屋に飾り、心にゆとりをもった生活を送ってみてはいかがでしょうか。
更新日: 2016年01月28日
初回公開日: 2016年01月28日