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夕顔(ユウガオ)の花言葉|花の色や別名は?実はカンピョウになる?

夕顔は、カンピョウの原料になる植物です。日本での歴史は古く、枕草子や源氏物語の作中に登場することから、平安時代頃にはすでに栽培されていたと考えられています。浮世絵や俳句の世界でも親しまれ、花は夏、果実は秋の季語になっているんですよ。今回は、そんな夕顔の花言葉や効果・効能、種類や品種などをまとめました。

夕顔(ユウガオ)の花言葉は?意味は?

『はかない恋』『夜の思い出』『魅惑の人』『罪』

夕顔の花は、夕方に花を咲かせ、翌日の午前中には枯れてしまいます。この様子から、「はかない恋」「夜の思い出」という花言葉が付けられました。「魅惑の人」「罪」は、源氏物語に登場する夕顔の君のエピソードに由来します。

夕顔(ユウガオ)の花の色や開花時期は?

学名
Lagenaria siceraria var. hispida
科・属名
ウリ科・ユウガオ属
英名
Bottle ground
原産地
北アフリカ、インド
開花期
7~9月
花の色
別名
黄昏草(タソガレグサ)

夕顔(ユウガオ)とは?花の特徴は?

夕顔は、ウリ科ユウガオ属に分類されるつる性の一年草です。「源氏物語」など平安時代の書物や民間伝承に登場することから、日本では800年代にはすでに栽培されていたのではないかと考えられています。

ただ、原産地の北アフリカやインドからどのように伝わってきたのかはわかっていません。

名前の由来

夏になると、ラッパ型の白い花を咲かせます。5枚の花びらを持ち、夕方に花開いて翌日の昼にはしおれてしまうのが特徴です。この性質から、「夕顔」「黄昏草」という和名や別名が付けられました。見た目や名前が似ていることから、ヒルガオ科に分類される朝顔や昼顔と混同されがちですが、分類が違うので、違う植物なんですよ。

夕顔の実はカンピョウになるの?

ユウガオ かんぴょう 実

葉っぱは、ハート型をしており、付け根から3~30mほどの太いつるを伸ばし、周りのものに絡まりながら生長していきます。そして、秋になるとカンピョウの原料となる、長さ60~90cmほどのヒョウタンに似た実を付けます。この実は、海外では区別されないことから、ヒョウタンと同じ英名が付けられています。

夕顔(ユウガオ)と冬瓜(トウガン)の違いは?

トウガンの写真

トウガン

夕顔の実を削って干したものは、カンピョウとなり、煮物や漬物に加工されます。この実の見た目が、同じウリ科のトウガンとよく似ていることから、違う方法で食べられてしまうことがよくあります。また、夕顔の種には毒性があり、誤って食べてしまうと唇のしびれや嘔吐、下痢などの症状を引き起こしてしまうことから、注意が必要です。以下に、それぞれの特徴の違いをまとめました。

夕顔(カンピョウ) 冬瓜(トウガン)
分類 ウリ科・ユウガオ属 ウリ科・トウガン属
淡い黄緑色 濃い緑色
大きさ 長さ60~90cm 長さ30~80cm
球形、楕円形 楕円形
果肉
  • やわらかい
  • 果肉が詰まっていてすき間がない
  • かたい
  • 種の周りに空洞がある

夕顔(ユウガオ)の種類は?

ユウガオ 実 かんぴょう

夕顔の原産地は、北アフリカ、インドです。実を乾燥させて容器を作るヒョウタンの変種で、観賞用に栽培されていた品種の中から、苦みの少ないものを選り分けたものが食べられるようになったと考えられています。

現在は、栃木県が総生産量の約95%を占めており、お寿司の具材や漬物が作られています。丸い形と長い形の2種類があり、野菜として食卓にのぼるようになったのは、苦みの少ない丸い形のものが普及してからのこと。

北関東や東北地方では、くじら汁やのっぺ汁など郷土料理も多く残され、夏のスタミナ源として食文化に深く根付いています。下記に、夕顔の主な種類や品種をご紹介します。

大長夕顔

ナガユウガオ

長さ60〜80cm、太さ20cmほどの長円筒形をした実がなる品種です。皮は淡い緑色、果肉が白色をしています。少し苦みがあるので、煮物や汁物などにしておいしく食べられるほか、スイカの接ぎ木用の台木に利用されます。

丸夕顔

別名「ふくべ(瓢)」と呼ばれ、主にカンピョウに使われる苦みの少ない品種です。大きくなると重さ6〜7kgになります。大玉スイカほどの大きさに育った若い果実を食べます。熟してかたくなった果実は、ヒョウタンと同じように中をくり抜いて乾燥させ、ふくべ細工や炭入れ、花器などに加工されます。

大丸夕顔

丸夕顔の大型種で、西洋梨形の実は、直径30cm前後、重さ約20kgにもなります。実を紐状に薄く切って天日干しにするとカンピョウに、実をくり抜くと容器になります。

しもつけしろ

洋梨形の実を付ける、園芸用の品種です。果肉は白で、実の大きさがよく揃い、密植栽培もできることから、収穫量が多いことで知られています。

河内しろ

栃木県のカンピョウ生産農家では主流の品種です。皮が乳緑色、果肉の白い丸夕顔で、品種改良されているため病気に強く、農薬をあまり使わなくてもしっかりと育ちます。

夕顔(ユウガオ)の実を食べてみよう

カンピョウ

夕顔をカンピョウにするとき、生産農家では電動の剥き機を使いますが、かつら剥きにして干しただけでも立派なものができあがります。生で食べるるとシャキシャキした食感、加熱するととろりとした舌触りを楽しめるのも魅力。自分で育てた夕顔から実を収穫して、いろいろな食べ方を試してみてくださいね。

更新日: 2020年05月05日

初回公開日: 2016年03月16日

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