虫を寄せ付けず、薬用効果が高いことから、「奇跡の木」「ミラクルニーム」として知られるニーム。樹木全体に虫を寄せ付けない効能から、夏の蚊よけとして栽培している方が増えてきていますよ。今回は、そんなニームの木の育て方をご紹介します。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の育て方!栽培ポイントは?
15~20度の日がよく当たる場所で育てることがポイントです。乾燥した地域が原産なので、湿度が高い環境では枯れてしまいます。また、寒さにとても弱いことにも注意が必要です。春~秋にかけては屋外、冬は室内で育てると安心です。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の苗植え!時期と方法は?
寒さに弱いことから、苗は移動させやすい鉢植えにして育てていきます。植え付けの適期は5~6月です。苗よりも1回り以上大きな鉢に植え付けていきます。地面に垂直に伸びる直根性なので、株をポットから取り出したら、根に付いた土は崩さないようにします。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水はけのよい土を好みます。赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土か、市販の観葉植物用培養土を利用しましょう。
水やり
生育期の春~秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は生育が衰えるので、土の表面が乾いてから2~3日空けて水やりをしてください。水の与えすぎると、根腐れを起こしてしまいます。
肥料の与え方
4~9月の生育期は、置き型のゆっくりと効く緩効性化成肥料や油かすを2~3ヶ月に1回与えます、もしくは、10~15日に1回、液体肥料を水やり代わりに与えてもよいです。最高気温が25度を下回るとき目安に肥料は与えないようにします。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の剪定!時期と方法は?
発育が旺盛な6~7月に剪定をします。縦長の樹形になるように仕立てるときは、姿を整える程度枝先を切り落としていきます。横に茂らせたい場合は、上に伸びた枝や枯れた枝、伸びすぎた枝などを切り落とし、たくさんの脇芽が生えるように促していきます。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の増やし方!挿し木の時期と方法は?
5~6月頃が挿し木の適期です。10~15cmほど生育のよい枝を切り落とし、先端の葉っぱを2~3枚残して、他を切り落とします。そして、切り口を水に1時間ほど浸けたら、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿していきましょう。土が乾かないように水やりをして明るい日陰で管理し、根が十分に生えたら鉢に植え替えてください。
ニームの木(ミラクルニーム/インドセンダン)の栽培で注意する病気や害虫は?
若い葉に虫が付くことはありますが、ほとんど病気や害虫の心配はありません。
ニーム(ミラクルニーム/インドセンダン)は虫除け効果の高い観葉植物
ニームは、木全体に虫が苦手とする成分を含んでいます。そのため、屋外で育てても虫の心配をすることがありません。また、窓辺に置いておくと室内に虫が入るのを防ぐ効果もあります。剪定した葉っぱを乾燥させて、タンスやクローゼットに入れておくのも防虫によいですよ。ニームの栽培は普通の観葉植物よりはむずかしいとされていますが、その効果を考えると、一度は育ててみるのもよいかもしれませんね。
更新日: 2015年12月17日
初回公開日: 2015年12月17日