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桐の木の育て方|種まきや苗木の植え付け時期と方法は?

下駄やタンスなど高級家具の木材として利用される桐。15年ほどかけて樹高を10mほどと大きく伸ばし、春には淡い紫色の花を咲かせます。房状に花をつける姿は、優雅な雰囲気を演出してくれますよ。今回は、桐の育て方について、種まきや苗木の植え付け時期と方法をご紹介します。

桐(キリ)の育て方のポイントは?

キリ 実 桐

日当たりのよい場所に植え付ければ、それほど手間をかけずに育てることができます。ただ、種から育てたものは必ずしもまっすぐ上に伸びるわけではなく、樹高も大きくなることから、十分なスペースを確保しておくことが大切です。

桐(キリ)の種まき、苗木の時期と方法は?

種まき

12~5月に、実から採取するかインターネットで入手した種をまいていきます。茶色く熟した種を使いましょう。赤玉土(小粒)に種をまき、1cmほど土を被せたら芽が出るまで土が乾かないよう室内で管理します。その後、株が30~150cm以上になったら、鉢か地面に植え付けます。

苗木の植え付け

1~3月が植え付けの適期です。鉢植えは、苗木よりも1回り大きな鉢に赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を入れ、苗を植えます。地植えは、日当たりのよい場所を選び、直径90cm、深さ50~70cm以上の植え穴を掘って、堆肥や腐葉土を掘った土に混ぜ合わせて植え付けます。

桐(キリ)の水やり、肥料の与え方

水やり

地植えは、降雨のみで生長しますが、土壌がひどく乾燥しているときは水を与えてください。鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりをします。夏は1日1回、冬は2~3日に1回が目安です。

肥料の与え方

植え付けるとき、固形の油かすを株元に施します。そして、1~2月に同じものを再度株元に施すとよいですよ。

桐(キリ)の剪定の時期と方法は?

切るとよく枝を伸ばすことで知られます。植え付けてから1~3年後、「幹が曲がっている」「病害虫の被害にあう」など、生育がよくないときは、12~2月に地際から幹を切り落とし、新しい幹を伸ばしていきましょう。

その後は、毎年12~2月の間に、伸びすぎている枝など不要な枝を間引き、幹に日が当たるようにします。強く剪定してしまうと、翌年の枝の伸びが活発になってしまい、樹形が乱れてしまいます。

桐(キリ)の植え替えの時期と方法は?

生育が旺盛なことから、鉢植えは毎年1~3月に1回り大きな鉢に植え替え、生育を促します。9号鉢に収まらなくなったら、地植えに切り替えるのも1つの方法です。手順は、植え付け時と同じです。

桐(キリ)の挿し木の時期と方法は?

キリ 

3月と6~7月が適期です。前年に伸びた新しい枝を10~15cmの長さに切り取り、切り口を30分ほど水に浸けてから、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿していきます。枝の真ん中から下の葉っぱを取り除くと、水分の蒸散を防ぐことができますよ。土が乾かないよう水やりをして管理し、根が十分に生えたら、鉢や地面に植え替えます。

桐(キリ)の苗木は入手しづらい

キリ 

桐は、古くから木材として親しまれてきた樹木です。しかし、近年は輸入した木材を利用することが増え、日本での栽培数は減少しています。そのため、種や苗木も入手しづらくなっています。ただ、病気や害虫の心配がなく、特別な手入れも必要ない育てやすい木なんですよ。大きく生長するので、シンボルツリーとして加えると、風情を感じさせてくれる庭を作れるかもしれませんね。

更新日: 2022年05月18日

初回公開日: 2016年02月01日

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