華やかなお花は、お祝いごとのプレゼントにぴったりですよね。贈る相手が好きな花はもちろんですが、さらに花言葉や風水、シチュエーションなどに合わせたものならさらに喜ばれるのではないでしょうか。今回はそれぞれのお祝いの場面にあったお花をいくつかご紹介します。
お祝いに贈る花と種類を知ろう
お祝いごとや記念日のような特別な日に心を込めた花をプレゼントしたり、されたりするのはとてもすてきなことですよね。当時の思い出の写真や言葉をメッセージカードに添えて花を贈れば、喜ばない方はいません。
開店・開業・移転のお祝いにおすすめの花
- 身内:10,000~30,000円
- 親しい友人:5,000~10,000円
- 取引先・仕事関係者:10,000~30,000円
1. 胡蝶蘭
「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
華やかで豪華な咲き姿の胡蝶蘭は、開店祝いに贈る定番の花です。長いと1〜3ヶ月間も花を咲かせ、花粉が飛び散ることがないのもうれしいポイント。また香りがほとんどしないので、嫌われにくく、医療機関や飲食店等へのお相手へ気をつかわせることもありません。
また、3本立てや5本立てが一般的で、4本、9本立ては「死」や「九」を連想させるため、作られていません。
2. シンビジウム
「飾らない心」「素朴」「壮麗」「華やかな恋」「高貴な美人」「誠実な愛情」「深窓の麗人」
シンビジウムは胡蝶蘭と同じラン科の植物です。胡蝶蘭ほど華やかではありませんが、控えめな美しさがあります。花には、大型、中型、小型があり、白、緑、ピンク、赤、黄色など多彩な花色から選べるので、シチュエーションや好みに合わせやすくなっています。
胡蝶蘭を贈る方が多いので、ちょっと別の花をと考えられている方におすすめです。
3. グロリオサ
「栄光」「勇敢」
グロリオサは、縁にフリルのある細い花びらが反り返ってついている、ユニークな姿の花です。花色は、赤やピンク、黄色、オレンジ、白、複色などがあり、アレンジメントにも使いやすい色合いをしています。
ギリシャ語のグロリオサス(栄光/名誉/立派)などが花名の由来で、特別な日のプレゼントにぴったり。これからの商売繁盛を願う気持ちを伝えたい方におすすめです。
結婚記念日のお祝いにおすすめの花
- プロポーズ、結婚記念日:5,000~15,000円
4. バラ
「愛」「美」
バラはあらゆるシーンで愛情を表現するときに使われるお花です。アレンジメントにしたり、豪華な花束にしたり、鉢植えにしたりと、様々な仕立て方が楽しめます。
特に、「花婚式」を迎える結婚4年目には、バラの花を贈るのがおすすめ。プロポーズで使うときも、花色や花数によって変わる花言葉を意識して選んでみてくださいね。
誕生日のお祝いにおすすめの花
- 友人:2,000〜3,000円
- 職場の同僚:3,000〜5,000円
- 両親:10,000円
5. 誕生花
誕生日には、花束をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。相手の好みに合わせるのもよいですが、生年月日に合わせた誕生花を贈るのもおしゃれですね。日単位の花束だと懲りすぎ…と思う方は、誕生月の花束を贈ってみるのがちょうどよいかもしれませんね。
1月:シンビジウム、スイセン | 7月:トルコキキョウ、ユリ |
2月:マーガレット、フリージア | 8月:朝顔、アンスリウム、ひまわり |
3月:スイートピー、アネモネ、チューリップ | 9月:クジャクソウ、ダリア、リンドウ |
4月:藤、ミヤコワスレ、カスミソウ | 10月:ガーベラ、コスモス |
5月:スズラン、カーネーション | 11月:マム、プバリア |
6月:あじさい、グラジオラス、バラ | 12月:カトレア、シクラメン、ストレリチア |
出産のお祝いにおすすめの花
- 3,000〜5,000円
6. カスミソウ
「無邪気」「清い心」「親切」「幸福」「夢見心地」
カスミソウは、出産祝いにおすすめのお花です。「ベビーブレスフラワー」とも呼ばれ、単体での花束が寂しいと感じる方は、他の花とアレンジメントして贈るとよいですよ。
一般的にはベビー用品をプレゼントする方が多いのではないでしょうか。ベビー用品はもちろんですが、がんばったママにも何かプレゼントをするのも喜ばれますよ。お花を贈るなら、ママやベビーの体長に配慮して、香りが強くないものや花粉が飛び散らないものを贈るようにしてあげてくださいね。
卒業のお祝いにおすすめの花
- 3,000〜5,000円
7. スイートピー
「思い出」「門出」
卒業式は、門出の日であり、別れが寂しい日でもあります。スイートピーは、「思い出」「門出」と卒業式にぴったりの花言葉を持ったお花です。豪華さを出したいなら、他の花と一緒にアレンジメントにして贈るようにしましょう。
季節で選ぶ!お祝いにおすすめの花
記念日ではない日でも、花をプレゼントされて嫌な気持ちになる人はいないと思います。すてきな花言葉を持つ季節の花を、ふとした瞬間にプレゼントしてみませんか。
8. チューリップ
「思いやり」
春の代表的な花、「チューリップ」は見ているだけで心があたたかな気持ちになりますよね。チューリップ全般の花言葉は「思いやり」です。チューリップの花言葉は色によっても異なり、赤は「愛の告白」、白は「長く待ちました」、「失恋」、黄色は「実らぬ恋」、紫は「永遠の愛情」です。
色によって花言葉がずいぶん違いますが、記念日でもなんでもない日だからこそ、花言葉にこだわらずにプレゼントできるのがポイントです。
9. ひまわり(向日葵)
「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「尊敬」「あこがれ」「光輝」
夏の太陽のように元気いっぱいのひまわりの花は、夏の暑さに疲れたときに元気を分けてくれるお花です。花言葉はどれもポジティブで、太陽に向かってまっすぐに伸びる花姿のひまわりは、どんな相手へのプレゼントにも使えるのでおすすめです。
10. コスモス(秋桜)
「乙女の真心」「調和」「純潔」「優美」
コスモスといえば、さわやかな風にゆれる秋の風物詩ですよね。最近は、キバナコスモスなど新しい品種がうまれ、赤、白、黄色、ピンクなどの花色が豊富なので、プレゼントとして選びやすいのもうれしいポイント。
組み合わせによってはシックでぐっと大人っぽい花束を作ることもできるので、アレンジメントが得意な方におすすめです。
11. クリスマスローズ
「いたわり」
クリスマスローズは、バラの仲間ではなくキンポウゲ科の植物です。クリスマスの頃に咲くことにちなんで名付けられましたが、正式にはヘレボルス・ニゲルという花を指します。
目立ちすぎず、大人っぽい花姿が人気の秘訣で、白、赤、ピンク、黄、アプリコット、灰などクリスマスローズだけでもカラフルな花束が作れますよ。また、「湯あげ」といって、お湯に10から20秒つけた後に冷たい水につけることで、クリスマスローズの花が長持ちします。
お祝いの花の種類は、さまざま
お祝いに花を贈るときには、タイミングや花言葉を大切にしたいもの。例えば、炎や火事をイメージさせる赤い花は、開店祝いには向かないなどのマナーも知っておきたいですよね。
何よりも、せっかくのお祝いしたい気持ちが伝わらないのは、逆に悲しい気持ちになってしまいます。最低限のマナーを知った上で、相手の喜ぶ花束をプレゼントできるとすてきですね。
更新日: 2021年11月24日
初回公開日: 2016年04月22日