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ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花言葉と育て方|花が咲く時期は?

ネリネは、ヒガンバナによく似た花を咲かせます。欧米では「ダイヤモンドリリー」という別名で親しまれ、品種改良が盛んに行われてきました。近年は、日本でも切り花や鉢植えで近年人気が高まってきています。今回は、そんなネリネの花言葉や種類・品種、育て方についてご紹介します。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花言葉は?

『箱入り娘』『また会う日を楽しみに』

花言葉は、ネリネの花名の由来にもなっている、ギリシア神話の妖精「ネレイデス」が水の底で不自由な生活を送っていたことに由来しています。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の学名・原産国・英語

学名
Nerine
科・属名
ヒガンバナ科ネリネ属
英名
Nerine
Diamond lily
原産地
南アフリカ
開花期
10~12月
花の色
白、赤、ピンク、紫、オレンジ、複色など
別名
ダイヤモンドリリー
姫彼岸花(ヒメヒガンバナ)

ネリネ(ダイヤモンドリリー)とは?どんな花を咲かせる?

ネリネ

ネリネは、ヒガンバナによく似た花をつける、南アフリカ原産の球根植物です。光が当たると花びらがキラキラと輝いて見えることから、「ダイヤモンドリリー」という別名がつけられました。

17世紀頃から欧米で盛んに品種改良が行われ、日本には大正時代に伝わってきました。しかし、ヒガンバナに似ていることから当時の認知度は低く、あまり広まらなかったようです。近年になって、切り花の花もちが3週間~1ヶ月と長いことと、花色が美しいことから人気が出てきています。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の開花時期と見頃の季節は?ヒガンバナ(リコリス)との違いは?

ネリネの開花時期は、10月中旬~12月頃です。開花時期が長く、1ヶ月程度花を楽しむことができます。ヒガンバナよりも「開花時期が遅く、開花期間が長い、毒がない、花が咲いているときに葉っぱがついている、日光を好む」という特徴の違いがあります。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の種類や品種は?

ネリネ

ネリネは、30種ほどの品種が南アフリカを中心に自生しています。直径3~6cmほどの花が、10~20個集まって1つの花のように咲きます。大きいものでは、花びらが10cm以上になるものもあります。

サルニエンシス

赤、ピンク、白色の花を咲かせ、草丈が45cmほどまで育つ品種です。一般にネリネというと本種を指し、園芸品種の多くが本種を品種改良して作り出されました。

ソレントスワン

ピンク色の雄しべに白色のフリルのような花びらが上品な品種です。草丈は45cm程度で、11月頃に花が咲きます。

ピンクフェアリー

草丈が40cm程度まで生長する品種で、淡いピンク色の花びらが優しい印象を与えてくれます。

フジムスメ

紫色の花びらで、和を連想させるような落ち着いた印象の品種です。草丈は45cm程度になります。

コルカスメジャー

鮮やかな赤色のフリルの花びらをつけ、とても豪華な印象があります。変種の「シルバーライト」はピンク色の花びらにうっすらと白い筋が入り、かわいらしい印象を与えます。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方のポイントは?

ネリネ 庭

ネリネは日光を好み、乾燥したやせ地でも育つので、あまり手のかからない植物です。ただ、寒さには弱く、冬はベランダや暖かい室内で育てます。また、休眠中の夏は、雨に当たらない涼しい場所に置いて管理してください。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の球根や苗の鉢植え!時期と方法は?

ネリネは、湿った状態が続くと球根が腐るので、梅雨の時期が苦手です。そのため地植えには向かず、鉢植えで育てるのが一般的です。種から育てることもできますが、4~5年たたないと花が咲かないため、球根か苗から育てるのが一般的です。

球根、苗ともに植え付けてから2~3週間は涼しい日陰で管理し、蕾が出たら日当たりのいい場所に移してください。

球根の植え方

ネリネの植え方 鉢植え 球根

8~10月の涼しい時期に植え付けます。3号鉢に1球、5号鉢に3~4球を植えるのがちょうどいいくらいです。やや浅めの鉢に土を入れ、球根の上半分が地面から出るよう、浅めに植えましょう。

植え付け後に水やりをしたら、完了です。9~10月に芽が出て、11月下旬までには花を咲かせてくれます。植え付け時期が早いほど、早く芽が出て花を咲かせますよ。

苗の植え方

8~10月の花が咲く前に鉢へ植え付けます。植え付けの方法や株の個数は、球根の植え方と同様です。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の土作り・水やり・肥料の時期と方法は?

土作り

乾燥を好むので、水はけのよい土が適しています。赤玉土(小粒)単用もしくは、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1を混ぜた土がおすすめです。

水やり

植え付けたときに水やりをしたら、後はほとんど与えません。葉っぱが枯れる6月から、花が咲く10月頃までは休眠期で、この時期に水を与え過ぎると球根が腐ってしまいます。10月になって花が咲いた後は、土が十分に乾いてから水やりをしてください。

肥料

やせ地でも元気に育つので、肥料はほとんど必要ありません。株に元気がないときは、芽が出て育ちはじめる10月頃に、根や花の生長を促すリン酸やカリウムの多い肥料を少し株元に与えてあげましょう。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の植え替えの時期や方法は?

ネリネは、4~5年に1回、球根が増え過ぎたり、花つきが悪くなったりしたら、9月頃に植え替えます。また、休眠期に入ってもネリネは、掘り上げる必要がありません。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の増やし方は?

分球と種で増やすことができます。植え替えのときに球根の横に小さな球根(子球)ができていたら、それを剥がして新しい鉢に植え付けてください。種から増やすときは、花後に採取した種をまき、発芽後4~5年で花が咲きます。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方で注意する病害虫は?

白絹病

土壌で繁殖する病原菌が5~10月に発生します。感染すると株元や土の表面に絹糸のようなものが現れ、放っておくと植物が枯れてしまいます。一度発生したら治療できないので、病気にかかった部分は取り除いて処分してください。また同じ土に植え付けている株は抜き取り、清潔な土に植え直して感染を防ぎます。

菌核病

茎に発生し、茎葉がしおれて枯れてしまいます。土を深めに掘り起こして土中深くに病原菌を埋めることで予防できます。多湿が原因なので、水のやりすぎに注意してください。

センチュウ

体長1mm弱の小さな虫で、ウナギのような形をしています。何も悪い原因が見当たらないのに発育が悪いときは、センチュウが土の中にいるかもしれないので、土を消毒して駆除します。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)を育てて花を咲かせよう!

ネリネは、ヒガンバナとは違って毒がなく、花もちのいい植物です。花色にもバリエーションがあり、切り花にも好んで使われる機会が増えました。色とりどりのネリネを育てて、フラワーアレンジメントやブーケを作ると楽しめそうですね。

更新日: 2023年02月01日

初回公開日: 2015年08月27日

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