夏のガーデニングには、鮮やかな色をした花がぴったり。花壇が明るいと、見ている側も元気がでますよね。ただ、真夏の照りつける太陽の下だと、どうしても植物は乾燥しがちになります。今回は、そんな夏の乾燥に強い、花壇や鉢の寄せ植えにおすすめの植物を10種ご紹介します。
1. ベゴニア
ベゴニアは、オーストラリア以外の熱帯や亜熱帯に自生する多年草です。品種によって1年中楽しむことができ、花持ちがよく丈夫なことから、ガーデニングに活用しやすい花の1つとなっています。
園芸品種が10,000種以上あるので、ベゴニアだけの寄せ植えが簡単にできます。他の植物なら、ハツユキカズラやアイビーなど控えめなカラーリーフと植えると、ベゴニアの花色が引き立ちますよ。
基本的に水はけのよい土を好みますが、種類によって植え付ける土の配合を変えてください。高温多湿に強く、夏のガーデニングには最適ですが、寒さに弱いので、冬は暖かい室内に取り込んだ方が安心です。
2. ペチュニア
初夏から秋にかけて、ラッパ型の鮮やかな花を咲かせるペチュニア。ガーデニングだけでなく、花束やアレンジメントなど様々なシーンで利用されることから、「花壇の女王」と呼ばれ、人気のある草花です。
花色が豊富で、涼しい雰囲気の寄せ植えも元気いっぱいの寄せ植えも作ることができますよ。
切り戻しと摘心によってこんもりとした草姿になるので、ヒューケラやスイートアリッサムを株の間に加えると調和が取れます。
梅雨入り前に苗を植え付け、蒸れないよう風通しのよい場所で育ててください。また、1株が大きく生長するので、株同士の間隔は広めに空けるようにします。
3. ペンタス
ペンタスは初夏から秋までの長い期間、赤やピンクの花を咲かせる植物です。星形の花が、てまりのように集まって咲く姿がかわいらしいですよ。
低木なのでペンタスを主役にするなら株元をフィカス・プミラや、ヘデラなど葉色の美しい植物で覆ってあげましょう。
湿気を嫌い水を与え過ぎると根腐れを起こしてしまうので、乾燥気味に育てます。土が乾燥してから、水やりをしてください。
また、毎年日本では一年草として扱われますが、本来は多年草なので、毎年花を楽しみたいときは、鉢に植え替えて室内に取り込みます。
4. アメリカンブルー
真っ青な一重の花が印象的なアメリカンブルー。地面をはうように生長することから、グランドカバーやハンギングによく利用されます。
青い花は、白い花を咲かせる寄せ植えにぴったり。ニチニチソウや白いペンタスとの相性がよいです。
日当たりのよい場所でないと、弱い茎が生えてきてしまい、花が咲かなくなってしまいます。日当たりと風通しのよい場所に植え付けましょう。また、定期的に剪定をすると、切ったところから脇芽が生えて、花数が増えますよ。
5. ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)
炎天下の下でもカラフルな花を咲かせることで人気のあるポーチュラカ。草丈が10~20cmと低く、乾燥や暑さに強いことが特徴です。
また、山菜としてゆでて食べることもできるエディブルフラワーとしても知られています。
ポーチュラカだけの寄せ植えはよくみかけますが、個性を出すなら、同じように鮮やかな花色をしているルドベキアや、濃い紫色をしたペンタスですてきな寄せ植えに仕上げることができますよ。
日当たりと水はけのよい場所なら、どんな土でも育つことができます。霜に当たると枯れてしまうので、冬は防寒対策を施してあげましょう。
6. インパチェンス
インパチェンスは、日の当たらない場所でも元気に育ってくれる、ガーデニング初心者にもおすすめの草花です。初夏から秋にかけて咲かせる花は、一重、八重、バラ咲きと花姿のバリエーションが豊富となっています。
この花姿を活かして、寄せ植えでは主役にも脇役にもなれますよ。特にコニファーなど背丈の高い植物の株元に密に植えると、お互いを引き立てることができます。
半日陰の湿度が高い場所で育てることがポイント。根が垂直に生える直根性で、根が傷つくと枯れてしまうため、植え替えはできません。長く育てるなら、植え付け場所は慎重に選びましょう。
7. マリーゴールド
鮮やかなオレンジ色の花が、見る人を元気な気持ちにさせてくれるマリーゴールド。
葉っぱのにおいに防虫効果があり、根の分泌物にはセンチュウを遠ざける作用があることから、コンパニオンプランツとしても親しまれています。
夏の寄せ植えには、同じ時期に開花を迎えるサルビアやベゴニアがおすすめです。
水はけと水もちのよい、弱酸性の土を好みます。基本的には放っておいても元気に育ちますが、湿度の高い環境が苦手なので、鉢植えにするときは、土の表面が乾いてから水やりをしてください。
8. センニチコウ(千日紅)
千日紅は、仏花やドライフラワーとしても親しまれる草花です。およそ1,000日間もの長い間花を咲かせるといわれるように、開花期が長いことが特徴です。
綿毛のような花を咲かせ、控えめな姿をしていることから、夏の花壇の名脇役になってくれます。
ヒペリカムのように、葉色が豊富なカラーリーフと寄せ植えにすると、ポップでかわいらしい寄せ植えに仕立てることができますよ。
日当たりがよく、乾燥した環境を好みます。水はけのよい土に植え、水やりのしすぎにさえ注意していれば、特に肥料を与えなくても、簡単に育てて楽しめます。土の水はけが心配なときは、腐葉土や川砂を混ぜておくと安心です。
9. ニチニチソウ(日々草)
ニチニチソウは、長い開花期で花壇を彩ってくれるシンプルな花が特徴の草花です。1つ1つの花は2~3日しか咲きませんが、毎日違う蕾が花を咲かせることから、「日々草」と名付けられました。
夏の寄せ植えには、白やピンクの一重の花を活かして、シロタエギクなどシルバーリーフと植え付けるとよいですよ。
水はけと日当たりのよい場所に植え付ければ、土の質は選びません。ただ、過湿には弱いので、寄せ植えにするときでも、株同士の間隔を十分に確保してください。
10. サルビア
緋色の鮮やかな花が印象的なサルビア。ハーブとして知られるセージの仲間で、丈夫で育てやすいことが特徴です。
ただ、寒さには弱いことから、日本では一年草として扱われます。すっと上に伸びた茎の先にたくさんの花を咲かせることから、寄せ植えには草丈の低い植物を選びましょう。
ニチニチソウやマリーゴールド、ケイトウを選ぶとまとまりのある寄せ植えに仕上がります。
日当たりと水はけのよい場所を好みますが、夏の直射日光に当たり続けると株が弱ってしまいます。また、乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたら水やりをしてください。
ガーデニングで花壇を彩り、初夏~夏の寄せ植えを楽しもう
夏の暑い日が続くと、少し気疲れしてしまいますよね。そんなとき、元気に咲いている草花を見ると、元気をもらうことができます。
自分の好みの鮮やかな花を寄せ植えにして、花壇を彩らせて夏のガーデニングを楽しんでみてください。
更新日: 2022年05月11日
初回公開日: 2016年01月03日