パパイヤは、濃厚な甘さが特徴のトロピカルフルーツです。日本でも沖縄や九州南部など暖かい地域で栽培され、郷土料理に利用されています。熱帯に自生しているイメージが強いですが、自宅でも簡単に育てて楽しめる果樹なんですよ。今回は、育て方のポイントや種まきの方法など、パパイヤの栽培についてまとめました。
パパイヤ(パパイア)の育て方のポイントは?
両性株の種類を選び、日当たりのよい場所で育てることがパパイヤの栽培ポイントです。もともとは樹高5m以上になる、雌雄異株の植物です。今は、品種改良によって雄花と雌花を1株に咲かせるものがあり、草丈の高くならないものも多く出回っています。自分の育てるスペースに合った品種を選ぶようにしましょう。また、気温が5度以下になると枯れてしまうので、冬は室内に取り込んで管理するのがおすすめですよ。
パパイヤ(パパイア)の種まき、苗植えの時期と方法は?
種まき
パパイヤの種の発芽適温は20度以上なので、5~6月に種まきをして育てていきます。生育が早く、次の年には実を付けることも少なくありません。種まき用の培養土にまいて軽く土をかぶせ、土が乾かないよう水やりをして管理すると、1~2週間で発芽しますよ。樹高が15~20cmに生長したら、鉢に植え替えて育てていきましょう。
苗植え
パパイヤの苗植えは、4~6月が適期です。鉢植えで育てるならどこでも栽培できますが、暖かい地域でないと地植えには向きません。ただ、生育も早いので、一年草の野菜扱いで地植えにするのも1つの方法です。
鉢植えは、苗が100cm以上であれば9~10号鉢に1株植え付けていきます。地植えは、日当たりのよい場所を選び、苗よりも1~2回り大きな植え穴を掘って植えてください。
パパイヤ(パパイア)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
パパイヤは、水はけがよく、栄養分をたくさん含んだ土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土か、そこへ2割ほどピートモスを加えたものを使います。市販の草花用培養土や果樹用培養土を使うときは、2割ほどパーライトを混ぜ込んでください。地植えは、植え穴を掘った土に川砂や腐葉土、ピートモスを混ぜ込んで水はけをよくしておきます。
水やり
土が常に湿っていると根腐れを起こしますが、乾燥しすぎると花付きや実付きが悪くなります。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。春~夏の生育期は朝夕の2回、秋~冬は2~3日に1回くらいが適量です。地植えは、特に水やりの必要はありません。
肥料の与え方
パパイヤは生育旺盛で、たくさんの肥料を必要とします。4~10月の間は、2ヶ月に1回緩効性化成肥料を施すか、10~15日に1回液肥を与えます。三大肥料成分が等量か、リン酸が少し多めのものがおすすめです。
パパイヤ(パパイア)の剪定の時期と方法は?
パパイヤは、大きくなるにしたがって、下の方の葉っぱが黄色く枯れてきます。放っておくと病気や害虫を引き寄せる原因となるので、枯れた葉っぱは順次切り落としてください。
また、大きくなって株が手に負えなくなったときは、幹を30~50cmの長さに切り戻しましょう。切り口は、キヨナールパテなどの保護剤で覆っておくと、病気の予防につながりますよ。数日して切り口からわき芽が生えてきたら、生育のよい2~3本以外は摘み取ってください。
パパイヤ(パパイア)の収穫の時期と方法は?
結実してから熟すまでに4~6ヶ月ほどかかります。緑色の実が、黄色くなってきたら収穫のタイミングです。ナイフを使って付け根から切り取ります。
パパイヤ(パパイア)の植え替えの時期と方法は?
同じ鉢で育て続けていると、根詰まりを起こしてしまいます。2~3年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをしていきましょう。時期と手順は、植え付け時と同じです。
パパイヤ(パパイア)は鉢植えでも育てられる果樹
南国のイメージが強いパパイヤですが、鉢植えにして室内で楽しむことができる果樹となってます。繁殖力が強いので、食べ終わった実の中にある種からでも発芽し、植え付けて育てられるんですよ。
実を楽しみにするのはもちろんですが、独特の形は観葉植物としても魅力的。ぜひ、育ててみてくださいね。
更新日: 2016年02月14日
初回公開日: 2016年02月14日