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藍の育て方|種まきや苗植えの時期と方法、栽培のコツは?

藍は、奈良時代の古くから染料として利用されてきた植物です。近年は、その藍染めの技法を教材として利用する動きもあり、学校で栽培されることもあるんだとか。日本に古くからある植物なので、育て方はむずかしくありませんよ。今回は、そんな藍の育て方について、種まきの時期と方法などをご紹介します。

藍(アイ)の育て方のポイントは?

日当たりと水はけのよい場所に植え付けることがポイントです。日にあまり当たらないと、ヒョロヒョロの茎が伸びて、間延びした草姿になってしまいます。

藍(アイ)の栽培!種まきや苗植えの時期と方法は?

種まき

3~5月が種まきの適期です。地面に直接植え付けて育てることもできますが、育苗して地面に植えると生育がそろいますよ。

育苗ポットの中心に1cmほどの穴を指で空け、5~6粒種をまきます。育苗箱でたくさんの苗を作るときは、ばらまきもしくは点まきにしていきます。うっすら土を被せたら、土が乾燥しないように水やりをして管理すると、7~10日ほどで発芽します。葉っぱが触れ合わない程度に間引きながら育て、植え付けから30~40日ほどたったら、鉢やプランター、地面に植え替えてください。

苗植え

5月上旬のGWあたりが苗植えの適期です。苗の草丈が10cm以上になったら、プランターなら15~20cm、地植えなら20~30cmほど株同士の間隔を開けて植え付けていきましょう。

藍(アイ)の土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

水はけのよい土であれば、特に土質は選びません。鉢植えやプランターは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜたものか、市販の草花用培養土を使ってください。地植えは、植え付ける前に地面をよく耕しておき、腐葉土を混ぜて水はけをよくしておきましょう。水はけが気になるようであれば、幅30cm、高さ10cmほどの畝を作るのも1つの方法です。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。特に5月頃から生育が旺盛になり、たくさんの水を必要とするので、水切れには注意してください。

肥料の与え方

植え付けるとき、有機肥料やゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。そして、植え付けから2ヶ月ほどたった頃から、2週間に1回液体肥料を与えると生育を促すことができます。

藍(アイ)の収穫の時期と方法は?

7月と9月の2回、収穫をすることができます。地際から10cmほどのところで、ばっさりと切り戻していきましょう。花が咲きはじめると、葉っぱは小さくなり、染料の青色も減ってしまうので、早めに摘み取っていくことが大切です。

藍(アイ)の増やし方!種まきや挿し木の時期と方法は?

種まき

2回目の収穫を終えた後、株をそのまま育て続けていくと、白やピンクの花をどんどん咲かせます。この花が終わる10月頃に、たくさんの種を付けます。実が熟してきたら茎ごと刈り取り、広げて乾燥させると種を採取することができますよ。採取した種は、翌年の種まきの適期まで保管し、再び植え付けてください。

挿し木

生育期間中の5~9月であれば、茎を挿し木にして数を増やすことができます。茎の頂点を5~8cmほど切り取り、水に挿しておくと、徐々に根を生やしてきますよ。十分に根が生えたら、鉢や地面に植え付け、通常と同じように管理してください。2週間に1回、液体肥料を与えると大きな株に育ちますよ。

藍(アイ)の育て方を楽しもう

日本人に古くから愛されている藍染め。藍といえば染物と結びつくことから、特別な栽培方法をしているのではないかと思われがち。実は、自宅で簡単に育てることができる植物なんですよ。

ハーブのように水耕栽培にしたり、ベランダのプランターで育てたりして楽しめます。一度自宅で育てて、そのまま藍染めにチャレンジしてみるのも楽しそうですよね。

更新日: 2020年03月17日

初回公開日: 2016年02月26日

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