さわやかな青い花を見ると、広大な海や晴れた日の空を思い浮かべて、不思議と安らぎを感じたりしますよね。これは、青色が「平和」や「信頼」といった印象を人に与える効果があるからなんですよ。
また、庭やベランダに青い花を植え付けると、すずしく落ち着いた雰囲気になります。今回は、ガーデニングに人気の青やブール系の花を10種ご紹介します。
人気の青い花10選!花束に合うものは?
1. ムスカリ
『夢にかける思い』『失望』『失意』『明るい未来』
ムスカリは、どんな花ともよく合う春の寄せ植えの名脇役です。代表種は青紫色をした粒々の花を穂のように付けるムスカリ・アルメニアクムで、ヒアシンスを小さくしたような姿をしています。
草丈が10〜20cmほどしかなく、丈夫で育てやすいことから、植えっぱなし球根として花壇の縁取りや中段に使われます。特に同じ球根植物であるチューリップとの相性は抜群です。
2. ブルースター(オキシペタルム)
『信じ合う心』『幸福な愛』『星の精』『早すぎた恋』『身を切る想い』
サムシングブルーという結婚式のしきたりでも知られ、ヨーロッパでは「幸せを呼ぶ花」とされるブルースター。
花は水色で直径3cmほどと小さく、5枚の花びらが輝く青い星のように見えることから名づけられました。その花色はベビーブルーと呼ばれ、男の子のラッキーカラーとして出産祝いの花束としても人気です。
熱帯が原産で耐暑性があるので、秋まきよりも春まきの方がはじめての人は育てやすいですよ。秋に切り戻した茎を挿し木にし、苗の状態のまま冬越しさせると、翌年もかわいらしい花を楽しませてくれます。
3. デルフィニウム
『清明』『あなたは幸福をふりまく』
デルフィニウムは、イングリッシュガーデンの初夏の主役ともいえる豪華な花です。パッと目を引く華やかさと、大きいもので長さ40〜50cmにもなる立派な花穂が特徴。
八重咲きのエラータム系と一重咲きのベラドンナグループが主流で、花色も水色、藤色、紫、ピンク、白と実に多彩なことがポイントとなっています。その中でも、透き通るようなブルー系の品種は特に美しいといわれているんですよ。
4. ブルーデージー
『純粋』『幸福』『幸運』『恵まれている』『かわいいあなた』「無邪気』『協力』
ブルーデージーは、鮮やかな青い花びらが黄色の雄花の周りに付いている、小菊のような花が印象的ですよね。基本種のフェリシア・アメロイデスは、本来多年草で毎年花を咲かせますが高温多湿に弱く、どうやって夏越しさせるかがポイントになります。
雨ざらしになる花壇よりは、通気性のよい素焼き鉢や木製のコンテナ栽培がおすすめです。うまく夏を乗り越えれば、春〜初夏の最盛期だけでなく、秋にも花を咲かせて楽しませてくれますよ。
5. ロベリア
『謙遜』『いつも愛らしい』『貞淑』『悪意』『敵意』
ロベリアは、蝶のような小花が株を覆うように咲く一年草です。濃い青や紺、白と青の覆輪など青系のバリエーションが豊富で、春〜初夏の寄せ植えには欠かせない存在となっています。
あまり知られていませんが、「瑠璃蝶々(ルリチョウチョウ)」という風流な和名も付けられているんですよ。
たくさん脇芽を出してこんもりと茂るので、ハンギングバスケットに植えて上から垂らすとその花姿を生かすことができます。
6. ネモフィラ
『どこでも成功』『可憐』『あなたを許す』
青空を思い起こさせる澄んだブルーが人気のネモフィラ。草丈が低く、細かく分枝しながら地面を覆うように茂り、春〜初夏の花壇を美しく彩ります。
広い範囲に群植させると花のよさを引き出せるので、花壇の前景やグランドカバーにまとめて植えるのがおすすめです。
乾燥気味のやせ地を好み、水分や栄養分が多すぎると草姿が乱れるので注意してください。
7.アメリカンブルー(エボルブルス)
『溢れる思い』『清潔』『清涼感』『ふたりの絆』
アメリカンブルーは、夏花壇にピッタリのすずしげな花が魅力です。たくさんの茎を四方に広げる性質を生かして、脚付きのコンテナや吊り鉢から垂れ下げるとエレガントな雰囲気になります。
日本で最も栽培されているエボルブルス・ピロサスは、北アメリカ原産の多年草で、夏の高温多湿に強く、花期が長い育てやすい系統です。
8. バラ
『愛』『美』
バラは、数ある花の中でも最も知られているものの1つではないでしょうか?そんなバラの中で、決して開発されないだろうといわれていたのが青い花色。
しかし、近年の品種改良によって、日本のサントリーフラワーズが「アプローズ」という青いバラの販売を開始しました。青いバラ、ブルーローズの花束は、贈り物として人気があります。
この他にも、栃木県のアマチュア園芸家「小林森治氏」によっても、たくさんの青いバラが作出されています。
9. カーネーション
『無垢で深い愛』『真実の愛』『永遠の幸福』『尊敬』『嫉妬』『愛の拒絶』『女性の愛』『感覚』『感動』『純粋な愛情』
母の日のギフトとして最も利用されるのがカーネーションですよね。そんな大切な日に贈られるカーネーションは、花色によって花言葉が違います。
青のカーネーションに付けられている花言葉は、「永遠の幸福」。遺伝子組み換えによって生み出された「ムーンダスト」という品種は、白いカーネーションと合わせて花束をプレゼントするのがおすすめですよ。
10.ヤグルマギク
『繊細』『優美』『教育』『信頼』
フランス王妃マリー・アントワネットも愛したというヤグルマギク。
「コーンフラワー」の別名をもつ青い宝石のようなその花は、最高品質のサファイアの色をあらわす「コーンフラワーブルー」の由来にもなっています。
優雅でいて野性味あふれる美しさには、草原の花畑のイメージがピッタリと重なります。数種類の草花の種とミックスして、ワイルドフラワーのガーデン作りに取り入れたいですね。
青い花をガーデニングに取り入れてみよう
青い花は自然界にはあまり存在せず、ガーデニングにうまく取り入れて積極的に楽しみたいものです。
さみしい印象にしたくなければ、淡いピンクやクリームのパステルカラーの花を合わせると、やさしくやわらかい雰囲気になりますよ。
上級者の方はオレンジや黄色など、暖色系の花との寄せ植えにもチャレンジしてみてると、庭造りが一段と楽しくなりますよ。
更新日: 2021年05月12日
初回公開日: 2016年04月28日