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ホワイトセージの育て方!種まきや苗植え、挿し木の時期と方法は?

白みを帯びた茎葉をもつホワイトセージ。葉っぱの色が美しいハーブで、ネイティブアメリカンたちの間では、「聖なるハーブ」として儀式などに用いられてきました。今でも、空間の空気を浄化する作用があるとして、お香に利用されます。今回そんなホワイトセージの種まきや苗植え、挿し木の時期と方法など育て方をご紹介します。

ホワイトセージの育て方のポイントは?

日当たりと風通しのよい場所で育てることがポイントです。湿度の高い環境が苦手なことから、株が茂ったときは、適度に剪定をして風通しをよくしていきましょう。また、-5度までの寒さに耐えるとされていますが、幼い株は冬が越せず、枯れてしまうことがほとんどです。秋になったら、室内に取り込んで管理するのがよいですよ。

ホワイトセージの種まき、苗植えの時期と方法は?

セージ 種類

種まき

適期は3~4月か、9~10月です。芽率が低く、種からの栽培はむずかしいとされています。そのため、種をまく1ヶ月くらい前にレオ伊蔵個で冷温処理を施し、まく24時間前から水に浸けたものを使いましょう。

育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土(小粒)単体を入れ、重ならないよう種をばらまいていきます。日陰で土が乾かないよう水やりをして管理すると、4~14日で発芽します。適度に間引きながら育て、本葉が3~6枚になったら、鉢か地面に植え替えてください。

苗植え

苗の植え付けは、春の3~5月か、10~11月が適しています。耐寒性はありますが、夏の高温多湿には弱いので、はじめての方は、地植えよりも鉢植えで管理するようにしましょう。

鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきます。5合鉢に1苗が目安です。地植えは、日当たりと風通しのよい場所を選びます。そして、植え付ける2週間前に土を耕して苦土石灰を混ぜ、1週間前に堆肥を混ぜて寝かせておきます。株同士の間隔は20~30cmと十分空けるようにしましょう。

ホワイトセージの土作り、水やり、肥料の与え方

土作り 混ぜる 庭土 植え付け

土作り

中性~弱アルカリ性で、水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土がおすすめです。市販のハーブ用培養土を使ってもかまいません。地植えは、土作りのときによく耕し、苦土石灰を混ぜて寝かせておきます。

水やり

湿度の高い環境が苦手なことから、乾燥気味に育てます。鉢植えは、土が完全に乾いてから水やりをします。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

植え付けるとき、堆肥とともにゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。そして、4~6月は月に1回固形肥料を施すか、液肥を2~3週間に一度与え、9月頃にまた同様の肥料を一度与えると生育がよくなります。

ホワイトセージの剪定の時期と方法は?

ホワイトセージ 葉

湿気の多い環境だと弱ってしまうので、梅雨の前に収穫をかねて枝を1/2ほどの長さに切り戻し、株全体の風通しをよくします。また、傷んだ葉っぱは病気や害虫の原因となるので、見つけたら取り除きましょう。花が咲くと栄養が奪われるので、花芽は全て摘みとって株の生育をよくします。

ホワイトセージの植え替えの時期と方法

地植えは、スペースが十分に確保されているようであれば、植え替えの必要はありません。鉢植えは、1~2年に1回、4~5月に植え替えをします。手順は、植え付け時と同じです。植え替えてから3日ほどは、日陰で管理した方が、株へのダメージを抑えられますよ。

ホワイトセージの増やし方!挿し木の時期と方法は?

ホワイトセージ 葉っぱ

ホワイトセージは、種まきか挿し木で数を増やすことができます。種まきは、花が咲いた後に採取した種を使います。手順は上述した方法と同じです。挿し木は3~5月の梅雨前か、9~10月が適期です。

挿し木

1. 茎の先端を、10~15cmの長さに切り取る
2. 先端の葉っぱを2~3枚残し、他を切り落とす
3. 切り口を斜めにカットし、1~2時間水に浸ける
4. 湿らせたバーミキュライトか赤玉土(小粒)に挿す
5. 日陰で、土が乾かないよう水やりをして管理するように
6. 2~3週間で発根し、十分に根が育ったら鉢や地面に植え替える

ホワイトセージの栽培で注意する病気や害虫は?

虫 害虫 病気 防虫

特に気になる病気や害虫はありません。ただ、日光不足や、梅雨など湿度の多い環境だと、ネグサレセンチュウやアカダニによって葉っぱが枯れたり、根腐れを起こしたりする恐れがあります。害虫の被害にあった部分はすぐに取り除き、株の風通しをよくしましょう。

ホワイトセージは空間浄化の効能があるハーブ

ホワイトセージ 葉

ホワイトセージは、白い葉と茎が美しいハーブです。ネイティブアメリカンが儀式にも使っていたことで知られ、空間を浄化する作用があるともいわれています。

夏の高温多湿に弱いという欠点はありますが、冬の寒さには強く、幼い苗は寒い地域の寄せ植えで活躍してくれますよ。ちょっとミステリアスな雰囲気のホワイトセージを、庭の仲間に加えてみてください。

更新日: 2015年12月10日

初回公開日: 2015年12月10日

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