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スイカズラの育て方|挿し木での増やし方は?庭木で栽培するコツは? 

白から黄色へと花色を変化させるスイカズラ。小さな子供が花の甘い蜜を吸っていたことにちなんで「吸葛」という漢字の名前が付けられました。上下に分かれた花びらの形が独特で、一度見たらその姿は忘れられませんよ。今回は、そんなスイカズラの育て方について、挿し木や苗植えの時期と方法などをご紹介します。

スイカズラの育て方のポイントは?

スイカズラ

日当たりと水はけのよい場所で育て、つるを剪定・誘引することがきれいに育てるコツです。スイカズラは、病害虫や公害に強く、大抵の場所で育ちます。ただ、リーフプランツとして楽しむなら半日陰でもかまいませんが、日当たりが少ないと花つきが悪くなるので注意してください。

また、生長が早く繁殖力が旺盛なので、剪定と誘引は必須です。切りすぎて枯れることはほとんどないので安心してください。

スイカズラの苗植えの時期と方法は?

植え付けの適期は、3〜4月頃です。鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に、鉢底ネットと鉢底石を敷き、根についた土を崩さずに植え付けます。あらかじめ支柱を立て、アサガオのようにあんどん仕立てにすると管理しやすいですよ。

地植えは、冬の冷たい風が当たらない水はけよいところが適しています。苗よりも1回り大きな植え穴を掘り、鉢植え同様根についた土は崩さず植えます。

スイカズラの土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

鉢植えは、赤玉土(細粒)5:腐葉土3:鹿沼土(細粒)2の混合土など、水はけのよい土を使います。市販の草花用培養土を使うときは、腐葉土を少し混ぜて水はけをよくしておきましょう。地植えは、植え付ける前に地面をよく耕し、腐葉土や堆肥を2~3割混ぜて水はけをよくしておきます。

水やり

地植えは、真夏で日照りが続くとき以外は降雨のみで育ちます。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやり、春〜秋の生育期に乾燥させすぎないように注意します。

肥料

地植えは特に必要ありません。鉢植えは2〜3月頃、ゆっくりと効く緩効性化成肥料または、油かすと骨粉を同量混ぜたものを株元に施します。さらに、薄めた液肥を月1〜2回ほど、つぼみ見えはじめるまで与えると花つきと香りがよくなりますよ。

スイカズラの剪定と誘引の時期と方法は?

スイカズラ

5~9月の間に、剪定と誘引を繰り返し行い、つるが絡まないようにします。鉢植えはあんどん支柱、地植えは近くにトレリスやフェンスを立て、伸びたつるをビニールタイや麻ひもで結びつけていきます。このとき、余分なつるは切り落としていきます。また、伸ばしたいつるも、先端を摘み取るとわき芽が生えて左右に枝分かれしていきます。

全体を切り戻す強剪定は、花が咲き終わった秋〜冬の間に行います。スイカズラはつるの先端に花芽をつけるので、切戻しによってわき芽を伸ばし、花数が増えます。

スイカズラの植え替えの時期と方法は?

生育旺盛で鉢植えは根詰まりしやすいので、1~2年に1回は、3〜4月に植え替えます。鉢から抜いて根についた土を落とし、根を1/3ほど切り詰めてかた1回り大きな鉢に植え直します。

スイカズラの増やし方!挿し木の時期と方法は?

スイカズラは6〜7月頃に挿し木をして簡単に数を増やせます。まず、春に伸びて堅くなった枝を2〜3節の長さに切り取ります。そして、切り口にルートなど発根促進剤をまぶして、湿らせた鹿沼土や赤玉土に挿しておきます。1~1.5ヶ月で根が生えたら、4~5号の鉢や育苗ポットに植え替え、さらに育てていきます。

スイカズラは生命力の強い花木で庭木におすすめ

スイカズラ

スイカズラは、世界中の国や地域で改良・栽培され、様々な「ロニセラ」「ハニーサックル」などの呼び名でも親しまれてきた植物です。これといって病害虫の心配もなく、その生命力は雑草に劣らないともいわれます。

フェンスや支柱に絡ませておくだけで雰囲気あるので、夏の日よけと観賞をかねて、お庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。

更新日: 2022年07月27日

初回公開日: 2016年02月17日

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