ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

ジューンベリーの育て方|挿し木や種まき、鉢植えの方法は?

ジューンベリーは、春に咲く白い花、夏の赤い実、紅葉と季節の移り変わりとともに色々な姿を見せてくれる果樹です。本来は3~5mほどの大きさに生長しますが、樹高の低い品種もあり、限られたスペースでも楽しめることも魅力となっています。今回は、鉢植えの方法など、ジューンベリーの育て方をご紹介します。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の育て方のポイントは?

日当たりのよい場所で育てることがポイントです。果樹の中では耐陰性に優れていますが、日光に当たった方が、実つきがよくなります。また、乾燥した環境が苦手なので、西日の当たる場所には植えず、水切れには注意してください。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の種まき、苗の鉢植え・地植えの時期と方法は?

ジューンベリー アメリカザイフリボク

種まき

6月頃実から採取した種をすぐにまくか、保存して11~3月にまいていきます。種は細かいので、水に流れないようザルなどの中で果肉を外すようにすると安心です。

1. ザルに実を入れ、水洗いして果肉をきれいに取り除く
2. 種をビニール袋などに入れ、冷蔵庫で保管する ※すぐにまく場合は不要
3. 適期を迎えたら、育苗ポットなど浅い容器に赤玉土(小粒)を入れて種をまく
4. 土が乾かないよう水やりをして管理する
5. 翌年の春発芽し、株が十分に生長したら、鉢か地面に植え付ける

苗の鉢植え

樹高の低い品種は、鉢植えにして楽しむことができます。植え付けの適期は、11~3月です。植え付ける土は、赤玉土(小粒)6~7:ピートモス2~3:川砂1の割合で混ぜた土がおすすめです。

1. 苗よりも1回り大きな鉢の底に鉢底石を敷き、1/3ほど土を入れる
2. 苗の根についた土を軽くほぐし、鉢の中央にすえる
3. 隙間を埋めるように土を入れていく
4. 鉢の縁から1~3cmほど下まで土を入れたら、たっぷりと水を与え、根と土をなじませる

苗の地植え

日当たりのよい場所を選び、11~3月の間に植え付けていきます。

1. 苗よりも1~2回り大きな植え穴を掘る
2. 穴底に掘り起こした土を入れ、2つかみほどの腐葉土入れて混ぜ合わせる
3. 苗の根についた土をほぐし、穴の中心に苗を置く
4. 幹がまっすぐになるよう、植え穴を掘った土を戻していく
5. 苗の回りにたっぷりと水を与える

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の水やり、肥料の与え方

水やり

適度に湿り気を保つことが大切です。地植えは、根付くまでは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。2週間ほど水やりをした後は、降雨だけで大丈夫です。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

肥料の与え方

12~3月の間に、1~2回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を株元にばらまきます。鉢植えは、追加で9月にも同様の肥料を与えると生育がよくなりますよ。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の剪定の時期と方法は?

落葉する12~3月に行います。自然に樹形が整うので、強い剪定は必要ありません。ただ、苗木の頃から毎年きちんと剪定をして樹形を整えていくと、その後の手入れが楽にすみますよ。剪定の詳しい方法については、関連記事を参考にしてください。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の収穫の時期と方法は?

ジューンベリー

6~7月に実を収穫して楽しむことができます。赤い実はしまっており、酸味が強くなっています。ジャムなどに加工したいときは、黒紫に熟し、果肉がやわらかくなってから収穫するとよいですよ。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の植え替えの時期と方法は?

最終的には大きな木に生長するので、鉢植えは1年に1回植え替えをして根詰まりを防ぎます。12~3月に、1~2回り大きな鉢に植え直しましょう。手順は、植え付け時と同じです。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

ジューンベリー アメリカザイフリボク

ジューンベリーは、挿し木か種まきによって株の数を増やすことができます。種まきの時期と方法は、上述した通りです。前の年に伸びた枝を使うなら3月、今年伸びた枝を使うときは6月下旬~7月に行います。

1. 枝を10~15cmほど切り取る
2. 30分ほど切り口を水に浸ける
3. 枝先の葉っぱを数枚残し、他を切り落とす
4. 赤玉土(小粒)や挿し木用培養土に枝を挿す
5. 日陰で、土が乾かないよう水やりをして管理する
6. 発根し、新芽が生えてきたら鉢や地面に植え替える

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)の栽培で注意する病気や害虫は?

病気や害虫の被害は少ない果樹ですが、まれにアブラムシやカミキリムシなどの被害にあいます。いずれも、木の色々な部分を食害する害虫で、生育不良を引き起こすので、見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除していきましょう。また、鳥が果実を食べてしまい、収穫量が減ってしまうことも。心配なときは、鳥よけネットを張っておくと安心です。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)は育て方の簡単な果樹

ジューンベリー

きれいな実をつける果樹が1本あるだけで、庭の風景が違ってきます。ジューンベリーは、初めての方でも無理なく育てられる親しみやすさが魅力となっていますよ。真っ赤な実をジャムなどに加工できるので、毎年夏が来るのが楽しみになりそうですね。

更新日: 2022年07月13日

初回公開日: 2016年01月30日

関連コンテンツ