1つあるだけでお庭や鉢の寄せ植えの主役になれる赤い花。花壇を明るい雰囲気に変えるだけでなく、情熱・炎・力強さといった言葉を連想させ、ポジティブな印象を与えてくれます。また、多くの植物の原種に多い色で、育てやすく丈夫なものが多いこともポイントです。今回は、そんなガーデニングに人気の赤い花について、季節ごとの代表的な植物の種類を10種花言葉と合わせてご紹介します。
赤い花10選
1. ハイビスカス
花言葉:『常に新しい美』『勇敢』
夏の日差しを浴びて輝くように、鮮やかな花を咲かせるハイビスカス。ハワイに自生する植物と思っている方も多いようですが、実はブッソウゲなどと掛け合わせて、ハワイの農業試験所で作られた園芸品種なんですよ。
6~8月が開花期で、冬場は気温5度以上の場所なら、地植えにして楽しむこともできます。寒い地方は室内で越冬させるのがおすすめです。
2. サルビア
花言葉:『尊敬』『知恵』『良い家庭』『家族愛』
燃えるような緋色のサルビアは、夏のガーデニングには欠かせない、ブラジルが原産の植物です。7~10月に開花する一年草で、花言葉は「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」と愛があふれるようなものばかり。
とても丈夫で育てやすく、東京都の町田市の「市の花」にも指定されるなど、シンボルフラワーとしても人気があります。真っ赤にそびえ立つ姿は、花壇の主役にぴったりです。
3. グズマニア
『あなたは完璧』『夫婦愛』
室内で育てるなら、水の管理が簡単なグズマニアがおすすめです。「あなたは完璧」「夫婦愛」という花言葉から、大切な人生のパートナーへのプレゼントにもぴったり。
熱帯アメリカ原産で、茎と葉の付け根の間に水を貯めておける、乾燥にも耐える強さが特徴となっています。5~10月と開花期が長いので、部屋に飾ればトロピカルな雰囲気が楽しめます。
4. アンスリウム
花言葉:『情熱』『印象深さ』『心は燃えている』
アンスリウムは、真っ赤なハート形のお花がチャーミングなサトイモ科の観葉植物です。花に見えるのは仏炎苞と呼ばれる葉っぱが変化して色づいたもので、真ん中のとがった花序が本当の花びらとなっています。
名前は、ギリシア語のアンサス(花)とオウラ(しっぽ)に似ていることにちなんで付けられました。光沢のある葉っぱは常緑で、開花期の4~7月には1ヶ月以上も1つの花が咲き続けますよ。
5. カンナ
花言葉:『情熱』『快活』
真夏の強い日差しにも負けず、すっくと立って華やかな花を咲かせるカンナ。ギリシア語で「葦(アシ)」を意味し、花の茎が空洞なところが葦に似ていることから名付けられました。熱帯アメリカ原産で、春に球根を植えれば7~10月に花を咲かせてくれますよ。
6. ゼラニウム
花言葉:『君ありて幸福』『尊敬』『真の友情』
ゼラニウムは、真夏と真冬以外に花を咲かせる南アフリカ原産の植物です。とても丈夫で育てやすく、長期間にわたって小さな花をいくつも咲かせます。
葉の色を楽しめる品種も多く、寄せ植えにも使いやすいのがうれしいポイント。強い香りを放つ品種や花色の多さといった多様性があり、自分好みの使い方で楽しめます。ベランダでも育てられる、ガーデニング初心者におすすめの植物です。
7. シクラメン
花言葉:『嫉妬』
冬の鉢花の定番といえばシクラメンですよね。品種改良によって、地植えができる品種が作られたことで、ガーデニングに利用される機会も増えてきました。
地中海沿岸原産で、11~4月頃になると赤や白の花を開花させます。名前の由来はギリシア語の「キクロス(らせん)」に由来し、受粉すると茎がゼンマイのように巻くところから付けられました。また、反り返った花びらが、炎のように見えるところから、燃え上がる嫉妬心をあらわすとして「嫉妬」という花言葉が付けられたといわれています。
ガーデンシクラメンやミニシクラメンなど、育成するスペースにあったサイズや性質のシクラメンを選んでみてください。
8. カーネーション
花言葉:『母への愛』『憐れみ』『信頼』
母の日の定番として有名なカーネーション。地中海沿岸を原産とする、世界中で愛されている花です。ヨーロッパでは、キリストが処刑されたときに聖母マリアが流した涙のあとから生まれた花として知られています。4~7月と9~10月と、1年に2回咲かせる品種もある多年草です。
カーネーションは、切り花を買うものというイメージが強いですが、じっくりと花を楽しむなら、鉢花を育てていくのがおすすめですよ。日当たりと風通しのよい環境で、株が蒸れないように管理してあげるのがポイントです。
9. ポインセチア
花言葉:『祝福する』『聖なる願い』『私の心は燃えている』
クリスマスシーズンになると、お花屋さんの店先はポインセチアでいっぱいに。最近では、ポインセチアを置いていない花屋さんがないほど有名になってきました。11月〜1月がポインセチアの開花時期です。
原産国のメキシコでは、赤色と緑色のコントラストがクリスマスを象徴するとして、「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれています。花と思われている部分は、実は葉が色づいたガクで、本当の花はつぶつぶで花びらを持ちません。ガクを赤くするには、日光に当たる時間を調節する「短日処理」が大切になってきます。
10. グロリオサ
花言葉:『栄光』『勇敢』
アフリカ、熱帯アジアが原産で、独特な花を咲かせるグロリオサ。ギリシア語の「グロリオサス(栄光・名誉)」にちなんで名付けられました。
伸びたつるの先に付く花は、細長く波うっているように見える特徴的な形をしています。つるが巻きつけるよう支柱を立てて、うまく誘引してあげると、7~8月には揺らめく炎のような姿が楽しめますよ。
赤い花の花言葉や名前を楽しもう
気持ちを奮い立たせ、前向きにしてくれる赤色。プレゼントや自宅のガーデニングにも取り入れやすい色ですよね。また、元気が出るからと好きな色として赤色をあげる人も多くいます。
赤色の花は丈夫で育てやすいものが多いので、ガーデニングをはじめるならぜひ取り入れてみてください。
更新日: 2021年12月22日
初回公開日: 2016年04月14日