ふりそそぐ太陽の光を浴びて元気に育つ夏の花。鮮やかな色合いのものが多く、暑さに負けずに花を咲かせる姿を見ていると元気を分けてもらえそうですよね。今回は、そんな夏に咲く花を15種ご紹介します。
1. サルビア
房のようにまとまって咲いた花が、空に向かって咲くサルビア。インパクトのある真っ赤な花色のものは、夏の庭や公園を元気な雰囲気で包んでくれます。
そんな夏にぴったりのサルビアですが、強い日差しは苦手。直射日光に当たると弱ってしまうので、ガーデニングに取り入れるときは、高温多湿を避け、半日陰で育てるようにしてください。
花言葉 | 『尊敬』『知恵』『良い家庭』『家族愛』 |
花色 | 赤、白、ピンクなど |
開花期 | 6~11月 |
2. バーベナ
バーベナは、「一致団結」という花言葉さながら、小さな花が集まって傘のような形になるかわいらしい一年草です。中心に切れ込みの入った5枚の花びらを付ける姿が、桜の花に似ていることから、「美女桜(ビジョザクラ)」という別名でも親しまれています。
品種が多く、草丈も高いものから低いものまで幅広いので、寄せ植えやグランドカバー、鉢植え、ハンギングバスケットと自分好みのスタイルで楽しめる夏の花となっています。
花言葉 | 『私のために祈ってください』『家族との和合』『一致団結』『迷信』『魔力』など |
花色 | 赤、ピンク、紫、白、青、複色など |
開花期 | 4~11月 |
3. ペチュニア
ペチュニアは、初夏から晩秋にかけて休みなくたくさんの花を咲かせ続ける草花です。元々は雨が当たると枯れるなどとても育てにくかったのですが、サントリーフラワーズ(株)が開発した「サフィニア」によって人気に火がつきました。
今では、夏のガーデニングには欠かせない存在となっています。たくさんの品種があり、株の姿や生長の仕方、花色のバリエーションは豊富。鉢植えにして、玄関やベランダに飾ると、夏らしい明るい雰囲気を演出できます。
花言葉 | 『あなたと一緒なら心が和らぐ』『心のやすらぎ』『心がなごむ』 |
花色 | 赤、赤紫、紫、青紫、白、白黄、白青、桃、オレンジ、ピンク |
開花期 | 4~10月 |
4. 睡蓮(スイレン)
睡蓮は、水の上にぷかりと浮かぶ花が幻想な雰囲気を持つ水生植物です。睡蓮鉢で育てれば、夏の庭やベランダにさわやかさをプラスできますね。
普段親しんでいる植物とは育て方が違うので、とっつきにくい印象ですが、寒さに強い品種を選べば、鉢に水を足していくだけできれいな花を咲かせてくれますよ。花色と合せて器にもこだわると、睡蓮の栽培がより楽しくなりますよ。
花言葉 | 『清純な心』『信仰』『清浄』『信頼』 |
花色 | 白、ピンク、赤、黄、オレンジ、青、紫 |
開花期 | 5~10月 |
5. ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)
ポーチュラカは、乾燥にとても強く、真夏の炎天下でも生長する強さを持った多年草です。しばらくお世話をしなくても白や赤、ピンクなどカラフルな花を咲かせる、夏花壇には定番のお花です。
また、草丈が低く、地面をはうように茎を伸ばすので、グランドカバーやハンギングにも人気があります。夏のガーデングを楽しみたいけれど、お世話はあまりできないという忙しい人にもおすすめですよ。
花言葉 | 『いつも元気』『無邪気』『自然を愛する』 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色 |
開花期 | 5~10月 |
6. ニチニチソウ(日々草)
白やピンクの小さな花を、初夏から秋の長い間毎日咲かせるニチニチソウ。かわいらしい見た目に反して性質は丈夫で、高温多湿にもよく耐えます。
また、草丈が低く、花もほどよいサイズなことから、花壇や鉢の寄せ植えでは主役の花のよい引き立て役となってくれます。ニチニチソウを主役にするなら、コリウスなどエキゾチックな葉色のカラーリーフとの相性は抜群です。
花言葉 | 『楽しい思い出』『友情』 |
花色 | 白、紅、赤、ピンク、オレンジ、黒紫、マーブル模様など |
開花期 | 6~10月 |
7. インパチェンス
インパチェンスは、真夏の照りつける太陽をものともせず、トロピカルな色合いの花を咲かせる一年草です。横に広がりながら茎葉をこんもりと茂らせ、たくさんのが株を覆うように咲きます。
ガーデニングでは(株)サカタのタネが開発した「サンパチェンス」という品種が人気。夏に一通り花が咲き終わったら、草丈が1/3~1/2になるよう大胆に切り戻すと、秋にも再び花が楽しめますよ。
花言葉 | 『豊かさ』『鮮やかな人』 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、複色 |
開花期 | 6~10月 |
8. ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)
中央から南アメリカ原産のブーゲンビリアは、日光が大好き。半つる性の花木で、サンサンと輝く太陽の下、鮮やかなピンクや赤の花を咲かせます。ビビッドな花色は、夏の真っ青な空によく映え、暑さを吹き飛ばしてくれそうですよね。
鉢花で親しまれるほか、暖地なら庭植えも楽しむことができますよ。水を与えれば与えるほど、どんどんつるを伸ばしますが、花芽が付きにくくなるので、花が咲く前から開花中は、土が乾いてから水を与え乾燥気味に育てていくとよいですよ。
花言葉 | 『情熱』『あなたは魅力に満ちている』『熱心』『あなたしか見えない』 |
花色 | 赤、ピンク、黄色、白、紫 |
開花期 | 5~10月 |
9. あじさい(紫陽花)
梅雨になると、街のいたるところで見かけるあじさい。丸くポンポンのように花が集まって咲く姿は、長雨で気重だった心を少し軽くしてくれます。万葉集にもあじさいを詠んだ歌が残されていることからも、古くから日本人にとって身近な花でした。
土の酸性度合いによって花色が変化し、酸性寄りなら青、アルカリ性寄りならピンクになります。日本は酸性雨が降り、土の性質が酸性に傾いているので、青や紫のあじさいが多いんですよ。
花言葉 | 『移り気』『浮気』『乙女の愛』『辛抱強い愛』 |
花色 | 白、青、紫、赤、ピンク |
開花期 | 5~7月 |
10. トレニア(夏菫)
春から秋までの長い間、次々と花を咲かせるトレニア。草丈が低く、一株で30cm四方の広い範囲に広がることから、寄せ植えの前面やグランドカバーにおすすめ。
特に、夏の花にはなかなかない、紫など寒色系の品種があるのは魅力です。日当たりがよく、湿り気のある土を好むので、乾燥しやすい夏は水やりをかかさないようにしてくださいね。
花言葉 | 『ひらめき』『温和』『愛嬌』『可憐』『可憐な欲望』『大切な人のそばで』 |
花色 | 青、紫、白、ピンク、黄、複色 |
開花期 | 4~11月 |
11. プルメリア
プルメリアは、レイに利用されるかわいらしい花で、南国を思わせる色合いが人気です。しなやかな幹を伸ばして生長し、葉っぱの間から生えた花茎の先にいくつもの花をまとまって咲かせます。
暑さに強く、日当たりのよい温かい場所を好みますが、寒さは苦手。鉢植えにして、ベランダや室内で栽培するのがおすすめです。花からふんわりと香る華やかな香りは、あたりをやさしい雰囲気で包んでくれます。
花言葉 | 『気品』『恵まれた人』『日だまり』『内気な乙女』 |
花色 | 赤、ピンク、白、黄 |
開花期 | 6~10月 |
12. 朝顔
夏の花といえば、朝顔を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。江戸時代に一大ブームとなり、たくさんの品種が作り出されたことで、一般に広がっていきました。朝に咲くと、昼には枯れてしまう花のはかなげな性質も、日本人の琴線に触れたのかもしれませんね。また、近年はエコへの関心が高まってきたことから、緑のカーテンに仕立てて楽しまれることも多いですよ。夏のベランダガーデニングに活用してみてください。
花言葉 | 『はかない恋』『固い絆』『愛情』 |
花色 | 青、紫、赤、白、ピンク |
開花期 | 6~10月 |
13. ペンタス
小さな花が、たくさん集まる姿がかわいいペンタス。花が星のように見えることから、「願い事」「希望が叶う」など星に願いをかける花言葉が付けられています。夏の照りつける太陽の下でも生育は旺盛で、大きく育った株には存在感があります。
花言葉 | 『願い事』『希望が叶う』 |
花色 | 赤、ピンク、白、紫 |
開花期 | 5~10月 |
14. ハイビスカス(仏桑花/ブッソウゲ)
ハイビスカスは、マレーシアでは国花、ハワイでは州の花となっているように、南国のイメージ満点。低木で、鮮やかな緑色の葉っぱを枝にたくさん付けながら生長し、夏になると鮮やかな色の花をたくさん咲かせます。ただ、南国原産ということもあり、冬の寒さには弱いので、鉢植えで育てて、気温が10度を下回るようになったら室内に取り込むのが長く育てるポイントです。
花言葉 | 『繊細な美』『新しい恋』 |
花色 | 白、ピンク、赤、オレンジ、黄、紫、茶 |
開花期 | 5~10月 |
15. ひまわり(ミニヒマワリ)
夏の花の定番として、最も親しまれているヒマワリ。茎が長く立ち上がり、大輪の花を咲かせる高性種のものは、夏の自由研究で育てたという人も多いのではないでしょうか?近年では草丈の低いミニヒマワリがガーデニングによく取り入れられていますよ。とにかく太陽の光が好きなので、日光を当てて育てていきましょう。
花言葉 | 『あなただけを見つめている』『愛慕』『崇拝』『熱愛』『偽りの富』 |
花色 | 黄、オレンジ、赤褐色 |
開花期 | 6~10月 |
夏に咲く花を庭やベランダでいっぱい育てよう
夏の花はカラフルな色合いのものが多く、太陽の下で元気に咲き誇ります。その花の姿を見ていると、なんだか元気を分けてもらえる気分になりますよね。たくさんの色鮮やかな夏の花を育てることで、きびしい夏を乗りこえられるかもしれませんよ。
更新日: 2022年01月05日
初回公開日: 2016年04月01日