花壇やプランターに白い花が1株あると、清潔感が加わり、引き締まった雰囲気になりますよね。実は、白い色は夜に目立つことから、虫やコウモリをおびき寄せる効果があるんだとか。また、日本に咲く花で最も多いのは白い花なんですよ。今回は、そんな白い花が咲く草や木の中でも、ガーデニングにおすすめのものを10種ご紹介します。
1. アナベル(アジサイ・アナベル)
アナベルは、西洋アジサイを元に作り出された園芸品種の1つです。自然な白い花色が人気で、切り花にして楽しまれる他、ドライフラワーもよく作られています。剪定の時期に違いはありますが、それ以外の育て方はアジサイとほぼ同じなので、水切れに注意することが元気に育てるコツです
2. 水仙
春の訪れをいち早く知らせてくれるように白い花を咲かせる水仙。香り高く気品溢れる花で、植えられる植物が少ない冬のガーデニングによく利用されます。草丈が30~45cmとほどよいので、小さなパンジーやビオラと寄せ植えにすれば、春を咲きどった花壇が作れますね。
3. 白木蓮
白木蓮は、木蓮よりも一足早い3月に真っ白な卵型の花を咲かせる花木です。本来は樹高10~15mに生長する高木ですが、剪定によって樹高を制限できることから、庭木によく利用されます。
春の訪れを待ち望むように花が咲くその姿から、原産国の中国では「望春花」という別名が付けられています。
4. すずらん(鈴蘭)
すずらんは、小さな鈴型の小さな花をいくつもぶら下げる姿がかわいらしいユリ科の植物です。聖母マリアの花とされていることから付けられた「純粋」「純潔」という花言葉も、純白の花色によく似合います。見た目の可憐さに反して性質は丈夫で、地植えにして放っておいてもひとりでに花をさかせますよ。
5. 芝桜(シバザクラ)
芝桜は、春に桜に似た花がかわいらしい多年草です。地面をはうように茎を伸ばして生長し、その茎を覆うようにたくさんの花を咲かせます。寒さや暑さ、乾燥に強く、常緑であることから、ブランドカバーにもぴったり。ほとんど手間がかからないので、ガーデニング初心者でも扱いやすい草花です。
6. 梔子(クチナシ)
梔子は、実がくりきんとんなど食料品の染料となっていることで知られる、日本原産の花木です。6~8月にかけて、白い花は甘くエキゾチックな香りを放ちます。この香りが強いことから、沈丁花、金木犀と並んで三大香木に数えられています。
7. ヤマボウシ
初夏になると枝全体を覆うように清楚な白い花を咲かせるヤマボウシ。葉っぱの緑色と白い花のコントラストが美しく、秋には紅葉も楽しめることから、四季の移ろいを感じさせてくれる庭木として近年人気がでています。また、花の後に付く実は、ジャムや果実酒にして楽しめるのも人気の理由です。
8. マーガレット
マーガレットは、庭先や公園などありふれた風景の中にある花の1つです。世界中で恋占いの花として親しまれ、白い花びらを1枚ずつ摘み取って、意中の相手も気持ちを占って楽しみます。菊の仲間で、品種改良によって、一重、丁字、八重、ポンポン咲きなど様々な花姿がありますよ。花壇にマーガレットだけを寄せ植えにしても、かわいい雰囲気が演出できます。
9. バラ(薔薇)
花の女王、バラの花。ガーデニングをするならバラを育てたい!と誰もが1度は考えるのではないでしょうか?世界中で愛されている花というだけあって、丈夫な品種が多く、通年色々な種類の株を手に入れることができます。白い花には、「心から尊敬」「約束を守る」という花言葉が付けられているんです。
10. ジャスミン(茉莉花)
ジャスミンは、エスニックなイメージの濃厚な香りを放つ花を初夏に咲かせます。その香りはあまりにも有名であるにもかかわらず、その生態はまだ謎に包まれているところが多く、種をどうやって付けるのかは知られていないんです。東南アジアなど温かい地域が原産なので、鉢植えにして室内で育てると長く楽しめますよ。
白い花を咲かせる草や木はたくさん
白い花を咲かせる植物が日本には最も多く、そこかしこで見かけることができます。寒色、暖色いずれの色とも相性がよいことから、寄せ植えの仲間にも加えやすいものが多いですよね。また、白い花の鉢植えは、かわいらしい雰囲気を演出してくれます。白い花は、1種類はガーデニングに取り入れてみたいですね。
更新日: 2021年06月09日
初回公開日: 2016年04月12日